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もう遠慮はしない
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「第五部隊長殿、私の友人をからかうのはやめていただきたいのですが」
すぐ後ろに立つアルビレオ様に、グイと引き寄せられた。
顔は見えないけれど、『友人』である私のために怒ってくれているようだ。いつに無く語気が強く、ジンと胸が熱くなる。
「彼女が一人ぼっちだったから一緒に飲もうと思っただけだろ。そう怖い顔して怒るなよ」
「何をおっしゃいますか。彼女は逃げていたではありませんか」
「まあ……反応が可愛くてね、つい」
「それが隊長のやることなのですか」
背後から、正義感の強いアルビレオ様が畳み掛けるように責め立てた。
「かたいこと言うなよ。パーティーくらい、はめ外したって良いじゃねえかよお」
「友人が困っているのに見過ごすことは出来ません」
「本当にお前は融通が効かねえな」
「チッ……奥様も見ておられたようですよ。よろしいのですか」
「はあっ……? それを早く教えてくれよ!!」
第五部隊長だという騎士様はしばらくゴネていたけれど、『奥様』の存在を知ると急に顔を青くして去っていった。もしかしたら、弁解をするために奥様の元へ走ったのかもしれない。
(よ、よかった……?)
彼の姿が見えなくなり、ホッと胸を撫で下ろした私は、改めて後ろへと向き直った。
そこには、久しぶりに会うアルビレオ様が立っていた。今日は濃紺の正装姿で、髪も整えられていて。いつもの練習着とは少し違う洗練された姿に、私は不覚にも見惚れてしまった。
アルビレオ様もこちらを見下ろしてはいるけれど、ずっと口を噤んだまま……私達の間には束の間の沈黙が流れる。
(あっ、いけない……お礼を言わなくちゃ)
「あの、アルビレオ様ありがとうございました。助けていただいて」
「い、いえ」
「何度もお断りしたのですが、酔っていらっしゃったようで、聞き入れていただけなかったのです」
「……そうでしょうね。あの方は少々酒グセが悪くて、酔うと周りに絡むので敬遠されてまして……ペルラが無事で本当に良かったです。ここは男だらけで、あのような方も沢山いますから」
そう言うと、アルビレオ様はホッと安堵したように息をついた。
「なぜこのパーティーに? もしかして……誰かに誘われましたか?」
「……実は、ルイス様にお誘いいただいて」
「ルイス隊長に? でも隊長は――」
アルビレオ様は気まずそうに口ごもると、広間の中央に目をやった。その視線の先には、ルイス様とマルグリット様が並んでいる。まるでこのパーティーの主役のような華やかさだ。
「隊長はマルグリットも誘っているのに……なぜあなたまで? 大丈夫ですか。あのように並ぶ二人を見たくはないでしょう」
「あっ、違うのです。ルイス様からはご配慮いただいただけで……今日はアルビレオ様の友人として、ルイス様にお招きいただいたのです」
「俺の……?」
「以前、私を友人と言ってくださったでしょう?」
アルビレオ様は目を見開いたまま、再び黙り込んでしまった。まさか私にこんな勝手なことをされるとは思わなくて、驚いているのかもしれない。
「すみません。図々しいかとは思ったんですけど、アルビレオ様にお会い出来るかと思って」
「……それでわざわざ会うために、パーティーにいらっしゃったのですか」
「はい。パーティーの規模に驚きましたけど……アルビレオ様が見つかってよかったです」
「このような人混みの中で、俺を探していたと?」
「だって、ちゃんとお話をしなければと思ったので」
「俺なんかと話そうとしてくれたのですか……」
アルビレオ様は、なぜか手で顔を覆ってしまった。
これでは表情が分からない。せっかく会えたなら話をしたいと思うのに。
突然押しかけたことがたとえ迷惑であったとしても、真実から逃げる私に愛想を尽かしていたとしても、アルビレオ様なら話せば聞いてくれるはずだ。けれど……
「あの……」
(突然、ヨランダさんをルイス様に任せるようになったでしょう。
アルビレオ様のかわりに、何度となくルイス様がいらっしゃいました。あれは偶然ではありませんよね。
なぜ、あのようなことをされたのですか――)
聞きたいことはあるのに、いまいち自信が持てず、言葉が出てこない。
ルイス様はあのようにフォローして下さったけど、アルビレオ様に迷惑を掛けていたのは事実だったからだ。
「……私のことを負担に感じていらっしゃったのなら、謝りたいと思っていたのです。ご迷惑をおかけしていたことは言うまでもないので、残念ですがもう放っておいて下さっても――」
「ち、違います! ……俺を抜きにして、話してみて欲しいと思ったのです。ルイス隊長と」
口ごもっていたアルビレオ様だったが、観念したのか本当の理由を話し始めた。
やっぱりあれは、ルイス様と私を引き合わせようとしていたらしい。
「もちろん、ペルラが本当の恩人であることは伏せてあります。ですが、ルイス隊長に少しでもあなたのことを知ってもらおうと思ったのです。ペルラの人柄を知れば、ルイス隊長もきっとペルラを気に入ると」
「ええ……?」
「ルイス隊長は、女性を家柄や容姿で判断するような人ではありません。だから……」
アルビレオ様は私のことをずいぶんと買い被っているようだった。
確かに、ルイス様と何度か話すうち、最初のような緊張はほぐれつつあった。元々ルイス様が壁の無い方だし、やっとまともに話せるようにはなったかもしれない。
けれど、ただそれだけだ。あのルイス様が私を気に入るなんてありえない。
「どうですか、ルイス隊長と話は出来ましたか」
「お話なんて……いつも話すのはアルビレオ様のことばかりでしたよ」
「お、俺の?」
「ええ、いつもルイス様とヨランダさんと三人で、アルビレオ様の心配ばかりしていました」
「俺の心配……なんで……」
顔を覆ったまま、アルビレオ様はとうとうしゃがみこんでしまった。小さなため息まで聞こえる気がする。
呆れているのだろうか。せっかくルイス様へお近づきになれるチャンスだったのに、アルビレオ様の話ばかりしていたから。
「なんで……」
「すみません、せっかくのご厚意を無駄にしてしまって」
「なんでそんなに俺を喜ばせるんですか……」
アルビレオ様から、小さな呟きが漏れた。
(……え? 喜んでいらっしゃるの? なぜ?)
ため息まで聞こえたから、てっきり愛想をつかされたのかと思っていたのに。
「アルビレオ様。私は本当に、ルイス様を好きだっただけなのです。最初にもお伝えしましたが、なにかして欲しいとか、ルイス様に近付きたいとか……まして聖女候補になりたいという気持ちもありません」
「ですが、それではルイス隊長は」
「ルイス様がお幸せなら、それでいいのです。巻き込みたいわけではなくて」
ルイス様はもともと手の届かない雲の上の方だ。誰からも人気があり、今はマルグリット様というお似合いの恋人もいらっしゃる。
もちろん、ルイス様に失恋して落ち込んだし、気持ちのやり場に悩んだりもしたけれど……それよりも。
「私は、アルビレオ様とお会いできないほうが寂しかったです」
アルビレオ様ほど、私の心に寄り添ってくださる方はいない。
仲間のような心の友のような、そんな大きな存在から急に距離をとられてしまって。そのことの方が、私にはダメージが大きかった。
アルビレオ様と過ごす休憩時間はなんだかんだいって心安らぐものだったし、失恋中の気持ちを理解して下さったことも嬉しかった。迷惑でないのなら、どうか離れていかないで欲しかった。
「俺と会えなくて、寂しかった……?」
「は、はい。お恥ずかしながら」
(……私、自分で思っていたよりもずっと我儘なのだわ)
ここまで来ておいて、思わず自分の身勝手さに自己嫌悪していると。
しゃがみこんでいたアルビレオ様が、ゆっくりと顔を上げた。
「ペルラのおかげで、迷いが消えました」
「迷い?」
「はい。ルイス隊長に遠慮はしないことにします」
「ルイス様?」
なぜ今、ルイス様の名前が出てくるのだろう?
首を傾げる私とは違って、アルビレオ様は何かが吹っ切れたような清々しい顔をしている。
「……ペルラのドレス姿、驚きました。とても美しくて、一瞬幻を見ているのかと思いました」
「あっ、ありがとうございます! このドレス、衣装室で貸出していただいたんですけど……実は慣れなくてちょっと苦しくて」
「苦しい?」
「ごちそうばかりだったので、少し食べ過ぎてしまったのです。ヨランダさんにも怒られてしまいました。ドレスの時はそんなに食べるものじゃないって」
「ははっ……それでは、また美味しいものでも食べに行きませんか」
「え? 私と?」
「はい。俺達、『友人』でしょう?」
「……はい!」
心が跳ねる。友人同士とは、一緒にいるだけでこんなに楽しいものなのか。
「俺、こんなにも楽しいパーティーは初めてです」
アルビレオ様も同じ気持ちでいてくれる。
わだかまりが解けた私達は、目を合わせて微笑んだ。
すぐ後ろに立つアルビレオ様に、グイと引き寄せられた。
顔は見えないけれど、『友人』である私のために怒ってくれているようだ。いつに無く語気が強く、ジンと胸が熱くなる。
「彼女が一人ぼっちだったから一緒に飲もうと思っただけだろ。そう怖い顔して怒るなよ」
「何をおっしゃいますか。彼女は逃げていたではありませんか」
「まあ……反応が可愛くてね、つい」
「それが隊長のやることなのですか」
背後から、正義感の強いアルビレオ様が畳み掛けるように責め立てた。
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「本当にお前は融通が効かねえな」
「チッ……奥様も見ておられたようですよ。よろしいのですか」
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(よ、よかった……?)
彼の姿が見えなくなり、ホッと胸を撫で下ろした私は、改めて後ろへと向き直った。
そこには、久しぶりに会うアルビレオ様が立っていた。今日は濃紺の正装姿で、髪も整えられていて。いつもの練習着とは少し違う洗練された姿に、私は不覚にも見惚れてしまった。
アルビレオ様もこちらを見下ろしてはいるけれど、ずっと口を噤んだまま……私達の間には束の間の沈黙が流れる。
(あっ、いけない……お礼を言わなくちゃ)
「あの、アルビレオ様ありがとうございました。助けていただいて」
「い、いえ」
「何度もお断りしたのですが、酔っていらっしゃったようで、聞き入れていただけなかったのです」
「……そうでしょうね。あの方は少々酒グセが悪くて、酔うと周りに絡むので敬遠されてまして……ペルラが無事で本当に良かったです。ここは男だらけで、あのような方も沢山いますから」
そう言うと、アルビレオ様はホッと安堵したように息をついた。
「なぜこのパーティーに? もしかして……誰かに誘われましたか?」
「……実は、ルイス様にお誘いいただいて」
「ルイス隊長に? でも隊長は――」
アルビレオ様は気まずそうに口ごもると、広間の中央に目をやった。その視線の先には、ルイス様とマルグリット様が並んでいる。まるでこのパーティーの主役のような華やかさだ。
「隊長はマルグリットも誘っているのに……なぜあなたまで? 大丈夫ですか。あのように並ぶ二人を見たくはないでしょう」
「あっ、違うのです。ルイス様からはご配慮いただいただけで……今日はアルビレオ様の友人として、ルイス様にお招きいただいたのです」
「俺の……?」
「以前、私を友人と言ってくださったでしょう?」
アルビレオ様は目を見開いたまま、再び黙り込んでしまった。まさか私にこんな勝手なことをされるとは思わなくて、驚いているのかもしれない。
「すみません。図々しいかとは思ったんですけど、アルビレオ様にお会い出来るかと思って」
「……それでわざわざ会うために、パーティーにいらっしゃったのですか」
「はい。パーティーの規模に驚きましたけど……アルビレオ様が見つかってよかったです」
「このような人混みの中で、俺を探していたと?」
「だって、ちゃんとお話をしなければと思ったので」
「俺なんかと話そうとしてくれたのですか……」
アルビレオ様は、なぜか手で顔を覆ってしまった。
これでは表情が分からない。せっかく会えたなら話をしたいと思うのに。
突然押しかけたことがたとえ迷惑であったとしても、真実から逃げる私に愛想を尽かしていたとしても、アルビレオ様なら話せば聞いてくれるはずだ。けれど……
「あの……」
(突然、ヨランダさんをルイス様に任せるようになったでしょう。
アルビレオ様のかわりに、何度となくルイス様がいらっしゃいました。あれは偶然ではありませんよね。
なぜ、あのようなことをされたのですか――)
聞きたいことはあるのに、いまいち自信が持てず、言葉が出てこない。
ルイス様はあのようにフォローして下さったけど、アルビレオ様に迷惑を掛けていたのは事実だったからだ。
「……私のことを負担に感じていらっしゃったのなら、謝りたいと思っていたのです。ご迷惑をおかけしていたことは言うまでもないので、残念ですがもう放っておいて下さっても――」
「ち、違います! ……俺を抜きにして、話してみて欲しいと思ったのです。ルイス隊長と」
口ごもっていたアルビレオ様だったが、観念したのか本当の理由を話し始めた。
やっぱりあれは、ルイス様と私を引き合わせようとしていたらしい。
「もちろん、ペルラが本当の恩人であることは伏せてあります。ですが、ルイス隊長に少しでもあなたのことを知ってもらおうと思ったのです。ペルラの人柄を知れば、ルイス隊長もきっとペルラを気に入ると」
「ええ……?」
「ルイス隊長は、女性を家柄や容姿で判断するような人ではありません。だから……」
アルビレオ様は私のことをずいぶんと買い被っているようだった。
確かに、ルイス様と何度か話すうち、最初のような緊張はほぐれつつあった。元々ルイス様が壁の無い方だし、やっとまともに話せるようにはなったかもしれない。
けれど、ただそれだけだ。あのルイス様が私を気に入るなんてありえない。
「どうですか、ルイス隊長と話は出来ましたか」
「お話なんて……いつも話すのはアルビレオ様のことばかりでしたよ」
「お、俺の?」
「ええ、いつもルイス様とヨランダさんと三人で、アルビレオ様の心配ばかりしていました」
「俺の心配……なんで……」
顔を覆ったまま、アルビレオ様はとうとうしゃがみこんでしまった。小さなため息まで聞こえる気がする。
呆れているのだろうか。せっかくルイス様へお近づきになれるチャンスだったのに、アルビレオ様の話ばかりしていたから。
「なんで……」
「すみません、せっかくのご厚意を無駄にしてしまって」
「なんでそんなに俺を喜ばせるんですか……」
アルビレオ様から、小さな呟きが漏れた。
(……え? 喜んでいらっしゃるの? なぜ?)
ため息まで聞こえたから、てっきり愛想をつかされたのかと思っていたのに。
「アルビレオ様。私は本当に、ルイス様を好きだっただけなのです。最初にもお伝えしましたが、なにかして欲しいとか、ルイス様に近付きたいとか……まして聖女候補になりたいという気持ちもありません」
「ですが、それではルイス隊長は」
「ルイス様がお幸せなら、それでいいのです。巻き込みたいわけではなくて」
ルイス様はもともと手の届かない雲の上の方だ。誰からも人気があり、今はマルグリット様というお似合いの恋人もいらっしゃる。
もちろん、ルイス様に失恋して落ち込んだし、気持ちのやり場に悩んだりもしたけれど……それよりも。
「私は、アルビレオ様とお会いできないほうが寂しかったです」
アルビレオ様ほど、私の心に寄り添ってくださる方はいない。
仲間のような心の友のような、そんな大きな存在から急に距離をとられてしまって。そのことの方が、私にはダメージが大きかった。
アルビレオ様と過ごす休憩時間はなんだかんだいって心安らぐものだったし、失恋中の気持ちを理解して下さったことも嬉しかった。迷惑でないのなら、どうか離れていかないで欲しかった。
「俺と会えなくて、寂しかった……?」
「は、はい。お恥ずかしながら」
(……私、自分で思っていたよりもずっと我儘なのだわ)
ここまで来ておいて、思わず自分の身勝手さに自己嫌悪していると。
しゃがみこんでいたアルビレオ様が、ゆっくりと顔を上げた。
「ペルラのおかげで、迷いが消えました」
「迷い?」
「はい。ルイス隊長に遠慮はしないことにします」
「ルイス様?」
なぜ今、ルイス様の名前が出てくるのだろう?
首を傾げる私とは違って、アルビレオ様は何かが吹っ切れたような清々しい顔をしている。
「……ペルラのドレス姿、驚きました。とても美しくて、一瞬幻を見ているのかと思いました」
「あっ、ありがとうございます! このドレス、衣装室で貸出していただいたんですけど……実は慣れなくてちょっと苦しくて」
「苦しい?」
「ごちそうばかりだったので、少し食べ過ぎてしまったのです。ヨランダさんにも怒られてしまいました。ドレスの時はそんなに食べるものじゃないって」
「ははっ……それでは、また美味しいものでも食べに行きませんか」
「え? 私と?」
「はい。俺達、『友人』でしょう?」
「……はい!」
心が跳ねる。友人同士とは、一緒にいるだけでこんなに楽しいものなのか。
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