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暴露と覚醒
神樹の紋
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みんなは"別荘"と聞いてどんなものを想像するだろう?
山の中の避暑地に建てられたログハウスのようなものを想像する人がほとんどだと思う。
僕もそうだ。昔、灯花の家族と僕の家族で一緒に行ったキャンプ場のコテージが僕の中の"別荘"像。
でも、今いるのは海外の映画に出てくるリゾートホテルのような庭付きプール付きのお屋敷だ。
ロンダバオと言う国が温泉で成り立つ保養地国家だというのは聞いていた。地熱で気温が高いせいか男女問わず水着で出歩いているし、温泉にも水着で入るとか。
「なんか、異世界に来たっていうより海外に来たって感覚だなぁ」
「それはわかる気がするでござる。建物も南国のバカンス地みたいな見た目でござるし」
と言いつつフルーツジュースを飲みながらハンギングチェアに揺られる灯花の姿はこの別荘と妙にマッチしている。
「みなさま、お湯の準備が整いました」
案内人の子供はコンシェルジュのようなものだったみたいで、サーラさんやアルネリアちゃんの注文をテキパキとこなしつつも僕達に飲み物やお菓子を持ってきてくれていた。
「大浴場はエルが帰って来てから行きましょう。一人だけ除け者は可哀想ですし」
そう言うサーラさんは既に水着に着替えている。
「じゃアルがいっちばーん!」
突然アルネリアちゃんが着ていたワンピースを勢いよく脱ぎ捨てた。
「ちょっ!?」
年齢に対して不釣り合いな成長をした身体が剥き出しに……なるかと思いきや下に水着を着ていたようだ。
「もう……はしたない」
サーラさんがワンピースを籠に入れて後を追う。
「拙者達も着替えるでござるか」
「え?僕はあとでいいよ」
異世界とはいえ流石に男女で風呂に入るのはどうかと思うし……。
「ただの室内温水プールと変わらないから平気でござるよ~♪」
「そりゃそうだろうけど……って!なんで僕を抱えるんだ!?」
「向こうの二人もユウ氏が来ると思ってるみたいでござるし、たまにはこういうのもアリでござろう!」
~数分後~
「いや広っ!!」
少し大きめの檜風呂的なものを想像していたのに扉を開けると温泉施設の大浴場レベルだった。
「湯船をいっぱいにするのに水道代いくらかかるんだこれ……」
「お金持ちは違うでござるなぁ……」
我ながら感想が庶民的だと思うが、それでも個人の別荘でこんなに広い浴室はオーバー過ぎる。
「ユウ様、こっちですよ」
サーラさんに手を引かれる。
白い肌に黒いビキニのコントラストがとても眩しく、その肌を這う濡れた黒髪に色気を感じる。
「ユウ氏~、こっちもビキニでござるよ~」
肩紐の無いチューブトップタイプのビキニ姿で胸を強調する灯花。
「ぬあぁぁぁ!!」
「わー、アルネリアちゃんがお風呂で泳いでる~」
「おっとまさかのスルーでござるか」
一緒にプールに行ったりするから灯花の水着姿に耐性が無いわけじゃないが、そういうポーズをされるのは精神衛生上よろしくない。
スルーしてしまうのも致し方ない。
「お背中を流しますので座って体を楽にしていてください」
コンシェルジュの子に言われて滑らかに加工された木板の上に座ると、手にシャンプーみたいな液体を乗せて泡立てはじめた。
「そこまでしてくれるなんてすごいなぁ……」
お風呂で誰かに洗ってもらうなんて子供の頃以来だからなんだか気恥ずかしい。
「それでは身体の方は拙者が……痛っ!」
そ~っと伸びてきた灯花の手の甲を抓る。
「ユウ氏のいけず……。仕方ないので拙者も泳ぐとするでござる!」
そう言って灯花は自身の頭と体を洗い始めた。
「水着で風呂に入るってなんか不思議な感覚だな」
慣れた手つきでシャンプーが終わり泡が洗い流される。
「体は自分でやるから大丈夫です」
子供に体まで洗ってもらうのは気が引けるので丁重にお断りした。
少し粗めの濡れタオルに石鹸を包んで泡を立てるとフローラルな匂いが鼻腔をくすぐる。
石鹸を外して石のケースに入れようとしたが手を滑らせて落としてしまった。
「それでは拙者の空中三回転ひねり飛び込みをご覧あれれぇぇっっっ!?!?」
運悪く体を洗い終えて走り出した灯花の足元に石鹸が行ったようで、灯花は素っ頓狂な声を上げながら浴槽に向かってダイブした。
「きゃあっ!」
水飛沫を正面から食らったサーラさんとアルネリアちゃんが悲鳴をあげる。
「……ぷはぁっ!」
「す、すまん灯花。手が滑って……うわぁ!?」
「どうしたでござる?」
「バカ!前を隠せ前っ!」
「前???……キャッ!」
飛び込んだ衝撃で水着がズレたのだろう……。思いっきりこぼれていた。
「……見た?」
「見……てない!」
いきなりなんてことを聞くんだコイツは。危うく正直に答えるところだった。
「トウカお姉さまスゴい……!」
「えっ?いやぁ、言うほどアルちゃんも大して変わらないのでは……って、その胸のタトゥーどうしたでござる?」
灯花の言う通り、アルネリアちゃんの胸元には何かの紋章のような刺青が浮かんでいた。
「変わらないことないよっ!?こんなに大きいの見た事ないもん!」
「んんん?大きさで言えばエルさんの方がずっと大きいのでは?」
言っていることが理解できなくて灯花は首をかしげる。
「背中をもう一度見せて!」
「背中?頭から飛び込んだから背中は怪我してないと思うでござるが……」
「違うよっ!これ!」
アルネリアちゃんが指さした部分……というより"背中一面"に何かの紋章のような刺青が浮かび上がっていた。
「おいおい、髪を染めるのとピアスはともかくこれは流石にやりすぎじゃ……」
「えっ!?えっ!?どうなってるの?鏡を見せてよ!?」
コンシェルジュが灯花に手鏡を渡す。
「うわぁ……」
自分の背中を見た灯花の表情が引きつる。
「こんな大きな"神樹の紋"……初めて見ました……」
サーラさんも信じられないものを見るような目をしている。
「なに?その"神樹の紋"って?」
「長くなるので説明は後ほど。一旦出ましょう」
サーラさんはタオルを掴むと脱衣場の方へ行ってしまった。
そのあとにアルネリアちゃんが続く。
「と、とりあえずあがるとするでござるか……」
「うん……」
灯花にタオルを渡し、体を拭きながら脱衣場へと向かいつつふと思う。
(なんかよく分からないけど、せっかくの広いお風呂だったのに入り損ねちゃったなぁ……)
山の中の避暑地に建てられたログハウスのようなものを想像する人がほとんどだと思う。
僕もそうだ。昔、灯花の家族と僕の家族で一緒に行ったキャンプ場のコテージが僕の中の"別荘"像。
でも、今いるのは海外の映画に出てくるリゾートホテルのような庭付きプール付きのお屋敷だ。
ロンダバオと言う国が温泉で成り立つ保養地国家だというのは聞いていた。地熱で気温が高いせいか男女問わず水着で出歩いているし、温泉にも水着で入るとか。
「なんか、異世界に来たっていうより海外に来たって感覚だなぁ」
「それはわかる気がするでござる。建物も南国のバカンス地みたいな見た目でござるし」
と言いつつフルーツジュースを飲みながらハンギングチェアに揺られる灯花の姿はこの別荘と妙にマッチしている。
「みなさま、お湯の準備が整いました」
案内人の子供はコンシェルジュのようなものだったみたいで、サーラさんやアルネリアちゃんの注文をテキパキとこなしつつも僕達に飲み物やお菓子を持ってきてくれていた。
「大浴場はエルが帰って来てから行きましょう。一人だけ除け者は可哀想ですし」
そう言うサーラさんは既に水着に着替えている。
「じゃアルがいっちばーん!」
突然アルネリアちゃんが着ていたワンピースを勢いよく脱ぎ捨てた。
「ちょっ!?」
年齢に対して不釣り合いな成長をした身体が剥き出しに……なるかと思いきや下に水着を着ていたようだ。
「もう……はしたない」
サーラさんがワンピースを籠に入れて後を追う。
「拙者達も着替えるでござるか」
「え?僕はあとでいいよ」
異世界とはいえ流石に男女で風呂に入るのはどうかと思うし……。
「ただの室内温水プールと変わらないから平気でござるよ~♪」
「そりゃそうだろうけど……って!なんで僕を抱えるんだ!?」
「向こうの二人もユウ氏が来ると思ってるみたいでござるし、たまにはこういうのもアリでござろう!」
~数分後~
「いや広っ!!」
少し大きめの檜風呂的なものを想像していたのに扉を開けると温泉施設の大浴場レベルだった。
「湯船をいっぱいにするのに水道代いくらかかるんだこれ……」
「お金持ちは違うでござるなぁ……」
我ながら感想が庶民的だと思うが、それでも個人の別荘でこんなに広い浴室はオーバー過ぎる。
「ユウ様、こっちですよ」
サーラさんに手を引かれる。
白い肌に黒いビキニのコントラストがとても眩しく、その肌を這う濡れた黒髪に色気を感じる。
「ユウ氏~、こっちもビキニでござるよ~」
肩紐の無いチューブトップタイプのビキニ姿で胸を強調する灯花。
「ぬあぁぁぁ!!」
「わー、アルネリアちゃんがお風呂で泳いでる~」
「おっとまさかのスルーでござるか」
一緒にプールに行ったりするから灯花の水着姿に耐性が無いわけじゃないが、そういうポーズをされるのは精神衛生上よろしくない。
スルーしてしまうのも致し方ない。
「お背中を流しますので座って体を楽にしていてください」
コンシェルジュの子に言われて滑らかに加工された木板の上に座ると、手にシャンプーみたいな液体を乗せて泡立てはじめた。
「そこまでしてくれるなんてすごいなぁ……」
お風呂で誰かに洗ってもらうなんて子供の頃以来だからなんだか気恥ずかしい。
「それでは身体の方は拙者が……痛っ!」
そ~っと伸びてきた灯花の手の甲を抓る。
「ユウ氏のいけず……。仕方ないので拙者も泳ぐとするでござる!」
そう言って灯花は自身の頭と体を洗い始めた。
「水着で風呂に入るってなんか不思議な感覚だな」
慣れた手つきでシャンプーが終わり泡が洗い流される。
「体は自分でやるから大丈夫です」
子供に体まで洗ってもらうのは気が引けるので丁重にお断りした。
少し粗めの濡れタオルに石鹸を包んで泡を立てるとフローラルな匂いが鼻腔をくすぐる。
石鹸を外して石のケースに入れようとしたが手を滑らせて落としてしまった。
「それでは拙者の空中三回転ひねり飛び込みをご覧あれれぇぇっっっ!?!?」
運悪く体を洗い終えて走り出した灯花の足元に石鹸が行ったようで、灯花は素っ頓狂な声を上げながら浴槽に向かってダイブした。
「きゃあっ!」
水飛沫を正面から食らったサーラさんとアルネリアちゃんが悲鳴をあげる。
「……ぷはぁっ!」
「す、すまん灯花。手が滑って……うわぁ!?」
「どうしたでござる?」
「バカ!前を隠せ前っ!」
「前???……キャッ!」
飛び込んだ衝撃で水着がズレたのだろう……。思いっきりこぼれていた。
「……見た?」
「見……てない!」
いきなりなんてことを聞くんだコイツは。危うく正直に答えるところだった。
「トウカお姉さまスゴい……!」
「えっ?いやぁ、言うほどアルちゃんも大して変わらないのでは……って、その胸のタトゥーどうしたでござる?」
灯花の言う通り、アルネリアちゃんの胸元には何かの紋章のような刺青が浮かんでいた。
「変わらないことないよっ!?こんなに大きいの見た事ないもん!」
「んんん?大きさで言えばエルさんの方がずっと大きいのでは?」
言っていることが理解できなくて灯花は首をかしげる。
「背中をもう一度見せて!」
「背中?頭から飛び込んだから背中は怪我してないと思うでござるが……」
「違うよっ!これ!」
アルネリアちゃんが指さした部分……というより"背中一面"に何かの紋章のような刺青が浮かび上がっていた。
「おいおい、髪を染めるのとピアスはともかくこれは流石にやりすぎじゃ……」
「えっ!?えっ!?どうなってるの?鏡を見せてよ!?」
コンシェルジュが灯花に手鏡を渡す。
「うわぁ……」
自分の背中を見た灯花の表情が引きつる。
「こんな大きな"神樹の紋"……初めて見ました……」
サーラさんも信じられないものを見るような目をしている。
「なに?その"神樹の紋"って?」
「長くなるので説明は後ほど。一旦出ましょう」
サーラさんはタオルを掴むと脱衣場の方へ行ってしまった。
そのあとにアルネリアちゃんが続く。
「と、とりあえずあがるとするでござるか……」
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