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アルド・カガリ
枢機卿たち
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「みなさん、準備はできました?」
サーラさんに聞かれて僕達は頷く。
「エル氏が頑張ってくれたおかげで引き継ぎの御者さんもすぐ来れたでござるな」
この国にはそもそも物見遊山で来たわけじゃない。
交代の御者さんが来るまで滞在するって話だったから、御者さんが来れば出国して再出発するのは当然といえば当然だけど……。
「振り返るとなんだか慌ただしい一日だったな」
変な蜥蜴に追い回されて入国したらお金持ちばかりのリゾート地で。
灯花の背中には謎のデカい刺青が入ってて実はサーラさん達の兄が魔王で僕と魂が同じらしくて。
僕がこの世界に呼ばれたのは誰かの計画によるもので、そのせいでたくさんの犠牲者が出た。
魔王の紋章が出たのもそいつの計画だったのかな……。
「ユウ氏?みんな行っちゃうでござるよ~」
「ん?あぁすぐ行くよ」
分からないことだらけのこの世界で、分かったことが一つある。
僕は灯花が好きだ。
だからといって何か特別なことをするわけじゃない。
ただ、灯花と無事に元の世界へ帰ることが僕が目指すべき目標なんだと再認識できた。
「灯花」
「どうしたでござる?」
「絶対に帰ろうな」
僕の言葉にきょとんした表情を灯花は見せたが、すぐにニコッと笑って。
「どこまでもお供するでござるよ」
そう言って灯花は僕の手を引いて走り出した。
長く広い廊下を一人の子供が歩き進む。
白い天井は異様なまでに高く、とても掃除をする者のことなど考えていないような造りの建物だ。
様々な国を訪問したが、この国の王宮に勝る大きさのものはどこにも無かった。
そんなことを考えながら歩き続け、遂にその足が止まる。
「枢機卿第八席、アルド・カガリ。招集を受け参上しました」
部屋の中央に鎮座する円卓には既に二人の男が座っていた。
「お早い到着だな"御使い様"」
会って早々嫌味を飛ばしてきた長身の痩せた男は第七席のハッシュ・セトだ。
「ドラグ・コトラでは龍王騎士団が魔族を討伐したらしいが……どうして手を貸さなかった?」
どうやらユウ達の存在を隠す為に騎士団が単独で倒したことになっているらしい。
「私も遭遇していれば共闘していたのですが、生憎と間が悪く貸しを作ることができませんでした」
表情と声だけは申し訳なさそうにしておく。この男もそうだが、他国に恩を売れば発言力を強められると考えるのはどうしてだろう?
「セトよ、過ぎたことを言っても仕方がなかろう」
セトの対面に座る太った大男……第三席のオゥズル・カイモンが口を開く。
「枢機卿の地位とはいえ所詮は士庶の者。ワシらのように神に愛されていないのだから肝心な時に役に立たないのも当然よ」
二人が声を上げて笑う。ボクには何が面白いのか分からない。
「またカガリくんのことをいじめてるんですか?」
「!」
いつの間にか椅子に座っていた若い女性……第二席のプリフェ・スルファンがつまらなさそうに欠伸をする。
「二人ともよっぽど"恩恵"に自信があるんでしょうけど、驕りは禁物ですよ?」
「これはこれはスルファン第二席。こんなもの我々の間ではただの挨拶ですのでお気になさらず」
カイモンは顔こそ笑っているものの、内心は穏やかではない。
貴族として格下なうえに女性のスルファンに対して席次で負けており、普段から対抗心を燃やしているのは周知の事実だ。
そんな中、コツコツと靴音を鳴らして歩く女性が円卓に近づいて来る。
「皆様、招集に応じていただき感謝します。こちらにいらっしゃった四名の中から任務にあたる二名を選出することが今回の議題となります」
眼鏡をかけた細身の女性が四人それぞれの手元に一枚の紙を配ると場にどよめきが起こった。
「魔王出現だと!?」
カイモンが声を上げる。
「はい。昨日ロンダバオより到着した黒い手紙鳥による報告です」
黒……夜中にだけ飛ぶ"極秘"の手紙鳥か。
「被害はどうなってる!狙いは要人か!?」
「カイモンさん落ち着いてください。話が進みません」
スルファンがカイモンを窘める。
「……続けます。被害者は無かったものの、その後の足取りは不明。未確認の情報ですが、一緒にヒュペレッドの姉妹巫女が居たとのことです」
配られた紙……指令書には魔王の捜索後、捕縛もしくは討伐と書いてある。
「妙だ……。現魔王と言えば人魔大戦を先代殺しをしてまで止めた穏健派のはず。どうして人界のロンダバオに出現する?」
セトが女性に疑問を呈す。
「一切もって不明です。現地の駐在員に聞き取り捜査を行うよう指示していますが、もし魔王と遭遇して戦いになった場合は対処ができません」
それで枢機卿の中から二人を選んで向かわせるってわけか。
「ふん。魔王とはいえ逃げ隠れするような小物の相手など八席で充分だろう。ワシは忙しいから行かん」
カイモンは腕を組んでふんぞり返る。
「他の方はその意見に異議ありませんか?」
セトはもちろん、ボクも異議は無い。
「では……」
「ちょっと待ちなさい」
スルファンが手を挙げている。
「何か反対意見でも?」
ジロリと睨みつけるカイモン。
「いえ?カガリくんの派遣に反対はありません」
「だったら……」
「アタシも行きます」
スルファンに対して怪訝な表情を向けるセトとカイモン。
「……任務には二名で向かってもらいますので、スルファン様の意見に異議が無ければ決定となります」
意外な申し出ではあったものの誰も反対する者は居なかった。
「それでは第二席のスルファン様と第八席のカガリ様にロンダバオの魔王捜索の任にあたっていただきます」
「…………フン」
カイモンが席を立ち、セトもそれに続いて部屋をあとにする。
ボクは指令書を畳んで懐に入れた。すると……。
「カガリくん、ちょっと競走しようか」
「えっ?」
「ロンダバオまでどっちが先に着くか競走。金貨が床に落ちたら始めるね」
そう言ってスルファンは金貨を天井近くまで弾き上げた。
「ほらほら、ボサッとしてると負けちゃうよ?速身の聖法!」
金貨がボクの目線と並ぶ高さまで落ちてから事態を理解できた。
「し、速身の聖法!」
チャリーン
瞬間、ボクとスルファンは同時に走り出した。
サーラさんに聞かれて僕達は頷く。
「エル氏が頑張ってくれたおかげで引き継ぎの御者さんもすぐ来れたでござるな」
この国にはそもそも物見遊山で来たわけじゃない。
交代の御者さんが来るまで滞在するって話だったから、御者さんが来れば出国して再出発するのは当然といえば当然だけど……。
「振り返るとなんだか慌ただしい一日だったな」
変な蜥蜴に追い回されて入国したらお金持ちばかりのリゾート地で。
灯花の背中には謎のデカい刺青が入ってて実はサーラさん達の兄が魔王で僕と魂が同じらしくて。
僕がこの世界に呼ばれたのは誰かの計画によるもので、そのせいでたくさんの犠牲者が出た。
魔王の紋章が出たのもそいつの計画だったのかな……。
「ユウ氏?みんな行っちゃうでござるよ~」
「ん?あぁすぐ行くよ」
分からないことだらけのこの世界で、分かったことが一つある。
僕は灯花が好きだ。
だからといって何か特別なことをするわけじゃない。
ただ、灯花と無事に元の世界へ帰ることが僕が目指すべき目標なんだと再認識できた。
「灯花」
「どうしたでござる?」
「絶対に帰ろうな」
僕の言葉にきょとんした表情を灯花は見せたが、すぐにニコッと笑って。
「どこまでもお供するでござるよ」
そう言って灯花は僕の手を引いて走り出した。
長く広い廊下を一人の子供が歩き進む。
白い天井は異様なまでに高く、とても掃除をする者のことなど考えていないような造りの建物だ。
様々な国を訪問したが、この国の王宮に勝る大きさのものはどこにも無かった。
そんなことを考えながら歩き続け、遂にその足が止まる。
「枢機卿第八席、アルド・カガリ。招集を受け参上しました」
部屋の中央に鎮座する円卓には既に二人の男が座っていた。
「お早い到着だな"御使い様"」
会って早々嫌味を飛ばしてきた長身の痩せた男は第七席のハッシュ・セトだ。
「ドラグ・コトラでは龍王騎士団が魔族を討伐したらしいが……どうして手を貸さなかった?」
どうやらユウ達の存在を隠す為に騎士団が単独で倒したことになっているらしい。
「私も遭遇していれば共闘していたのですが、生憎と間が悪く貸しを作ることができませんでした」
表情と声だけは申し訳なさそうにしておく。この男もそうだが、他国に恩を売れば発言力を強められると考えるのはどうしてだろう?
「セトよ、過ぎたことを言っても仕方がなかろう」
セトの対面に座る太った大男……第三席のオゥズル・カイモンが口を開く。
「枢機卿の地位とはいえ所詮は士庶の者。ワシらのように神に愛されていないのだから肝心な時に役に立たないのも当然よ」
二人が声を上げて笑う。ボクには何が面白いのか分からない。
「またカガリくんのことをいじめてるんですか?」
「!」
いつの間にか椅子に座っていた若い女性……第二席のプリフェ・スルファンがつまらなさそうに欠伸をする。
「二人ともよっぽど"恩恵"に自信があるんでしょうけど、驕りは禁物ですよ?」
「これはこれはスルファン第二席。こんなもの我々の間ではただの挨拶ですのでお気になさらず」
カイモンは顔こそ笑っているものの、内心は穏やかではない。
貴族として格下なうえに女性のスルファンに対して席次で負けており、普段から対抗心を燃やしているのは周知の事実だ。
そんな中、コツコツと靴音を鳴らして歩く女性が円卓に近づいて来る。
「皆様、招集に応じていただき感謝します。こちらにいらっしゃった四名の中から任務にあたる二名を選出することが今回の議題となります」
眼鏡をかけた細身の女性が四人それぞれの手元に一枚の紙を配ると場にどよめきが起こった。
「魔王出現だと!?」
カイモンが声を上げる。
「はい。昨日ロンダバオより到着した黒い手紙鳥による報告です」
黒……夜中にだけ飛ぶ"極秘"の手紙鳥か。
「被害はどうなってる!狙いは要人か!?」
「カイモンさん落ち着いてください。話が進みません」
スルファンがカイモンを窘める。
「……続けます。被害者は無かったものの、その後の足取りは不明。未確認の情報ですが、一緒にヒュペレッドの姉妹巫女が居たとのことです」
配られた紙……指令書には魔王の捜索後、捕縛もしくは討伐と書いてある。
「妙だ……。現魔王と言えば人魔大戦を先代殺しをしてまで止めた穏健派のはず。どうして人界のロンダバオに出現する?」
セトが女性に疑問を呈す。
「一切もって不明です。現地の駐在員に聞き取り捜査を行うよう指示していますが、もし魔王と遭遇して戦いになった場合は対処ができません」
それで枢機卿の中から二人を選んで向かわせるってわけか。
「ふん。魔王とはいえ逃げ隠れするような小物の相手など八席で充分だろう。ワシは忙しいから行かん」
カイモンは腕を組んでふんぞり返る。
「他の方はその意見に異議ありませんか?」
セトはもちろん、ボクも異議は無い。
「では……」
「ちょっと待ちなさい」
スルファンが手を挙げている。
「何か反対意見でも?」
ジロリと睨みつけるカイモン。
「いえ?カガリくんの派遣に反対はありません」
「だったら……」
「アタシも行きます」
スルファンに対して怪訝な表情を向けるセトとカイモン。
「……任務には二名で向かってもらいますので、スルファン様の意見に異議が無ければ決定となります」
意外な申し出ではあったものの誰も反対する者は居なかった。
「それでは第二席のスルファン様と第八席のカガリ様にロンダバオの魔王捜索の任にあたっていただきます」
「…………フン」
カイモンが席を立ち、セトもそれに続いて部屋をあとにする。
ボクは指令書を畳んで懐に入れた。すると……。
「カガリくん、ちょっと競走しようか」
「えっ?」
「ロンダバオまでどっちが先に着くか競走。金貨が床に落ちたら始めるね」
そう言ってスルファンは金貨を天井近くまで弾き上げた。
「ほらほら、ボサッとしてると負けちゃうよ?速身の聖法!」
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「し、速身の聖法!」
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瞬間、ボクとスルファンは同時に走り出した。
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