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31 夜会 其の1
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夜会 イズリー家の屋敷 出発編
「お嬢様お綺麗です」
「美しすぎます」
「お姫様も驚くお姫様です」
「もう女神様です」
…
相変わらず、イズリー家の使用人達は褒めて伸ばす人ばかりで、嬉し恥ずかしいです。
「お嬢様、さっき料理人達が、摘める軽食や飲み物を持って来ましたでしょう「「あれ、絶対覗きですから!」」」
「後で執事のブックスさんに言いつけますから」
覗きって…ドレスも着替え終えているし、メイクも髪型もオッケーで、後はアクセサリーをつけるだけで、見られても困らないでしょう?
侍女のみなさんは、何故プンプン怒っているのかしら?
後でラナに聞いてみよう。
「それにしてもディライド様は、お可哀想ですよね。帰ってきたと思ったら、翌朝早く、王宮に戻られましたから…本当にお可哀想…(チラッ)」
えっ!?
私を見た?
何?何?同意か?
「本当に忙しそうで…寝る間も惜しんで仕事なさっているのかしら?大変よね~」
と言ったが、凄く残念そうな目で見ないでよ~
何?
私にどんな答えを求めていたの~?
教えてよ、侍女のみなさん!
「まぁまぁ、みんな、旦那様が、所在なさげにしてますのよ。少しは扉を気にしてあげてくださいませ」
お義母様に言われ。お義父様とレオンも扉の側にいた。
「アクセサリーをつける前を見たくてね。…言葉を失うぐらいだね。美しいよ、ミランダ」
お義父様が、最上級の言葉で褒めてくださった。
「本当にお義姉様綺麗~。絵画でも見た事ないよ!」
レオンも気分を上げてくれる。
ふふっ、気持ちいい。
きっとみんな私が初の夜会やマリングレー王国の人達に怖がらないように気を使ってくれているのね。
ありがとうございます。
素敵なドレスにメイクアップして、髪型も可愛くしてもらい、私もどこかの何かの物語に出てくるお姫様の気分です。
「しかし残念ね。綺麗な水色の髪を茶色に変えてしまうなんて…せっかく深い青色のドレスと合っていたのに…」
お義母様に言われた。
そう、今日は、お義兄様のアドバイス通り、この国での色、茶系に髪色を変えた。金髪も目立つから駄目と義兄の強い勧めで。
「茶色でもキラキラしているお義姉様の美しさには何も変わらないよ。お義姉様は眼鏡をしていても、綺麗だから、僕は夜会で一番に見つけられるよ!」
なんて可愛いことを言う弟でしょうか!?
好き、好き、大好き~
ドレスやメイクをしていなければ、抱きしめて、ぎゅーうをしてます。
5秒はしてますから!
その思いだけは目に力を入れて送る。
と、
…
レオンがニコニコと返してくれた。
撃沈
…可愛いすぎ、るーーー
どこに叫べば、この思い発散出来ますか!!
「お嬢様、纏っている気配がウザイです」
ラナがさっさとアクセサリーを付け始め、最後に眼鏡を渡してきた。
「ありがとう。みんなありがとう。私、王宮の夜会に行ってきます!初潜入です」
と言って、眼鏡をつけた。
「違います。潜入じゃありませんよ!事件なんか何もないです。問題を起こさない、慌てない、注意をする、動かない、余計な言動はしない、旦那様の話を聞く、これを約束して下さい」
侍女達に言われた。深く頷くと、まさか復唱させられた。
…私信用されてない、らしいです。
全ての用意を終えた。
*
「緊張しているのかな?」
お義父様が聞いてきた。お義父様の黒の礼服に私のドレスの深い青色が差し色で所々で入っている。
…なんかこういうの見たことがあるわ。親子って感じがする。
ふふふっ
嬉しい。
「いいえ、お義父様について行くだけですもの。大丈夫です」
「おお~!これは、私にとって絶対に失敗出来ない日になるな。プレッシャーだよ。では、朝も話したが、最終確認だよ、ミランダ。
馬車から降りて、私がエスコートする。受付で夜会の招待状を渡す時に、近衞騎士から、持ち物について確認される。順番に呼ばれるからね、その時に二人でゆっくり歩いて、前を向いて、王族の所までいくよ。この時間は、まだ国王陛下や王妃様はいない予定で、アンドル王子様が、一人で対応になっている。挨拶をしたら、壁際に捌けるが、きっと私に声をかける人間が出るから、無視だ。今日、ご令嬢方のダンス相手を務める騎士の一人に、話は通してある。その者に着いて行き、サタンクロス商会の馬車に、ラナと護衛が乗っているからね、誰に声をかけられても振り向かず、話さず帰ろうね。これで誰にも文句は言わせない夜会任務終了だよ」
「はい、お義父様。お義父様はお一人で大丈夫なのですか?」
「まぁ、ダミーもいるし大丈夫だよ」
えっ!?ダミー?
って誰?
とにかく頷いておこう。
王宮の入り口から警備隊が並んでいる。
私達を迎えてくれているみたいです。
「凄いですね、騎士様がたくさん…」
子供の頃、よく読んだ絵本…王子様とお姫様の話に出てくる城を守るブリキの騎士達を思い出した。
ただ胸当てや肩や腰回りに鉄の防具をつけているだけなのだけど。
「そうだね、流石にこんな沢山の騎士達を動かせるのは、大事な大きな夜会だけだね」
お義父様が言った。
それだけ貴族にとって必要な任務なのだろう。だからこそ、挨拶だけでも顔をだす必要があったのね。
悩んでごめんなさい。
お城は、日が落ちてきたとはいえ、きちんと見えて、こんな近くでクリネット王国のお城を見せてもらえて、感激だわ。
「お義父様、お城が綺麗ですね。今日、こちらに来れて良かったです。思い出が増えました。騎士様やお城に感激しすぎてます」
「ハハハっ…
夜会会場見たら、驚いて声を上げてしまうかもね。ミランダ、我慢だよ。きっと声を上げたら、目立ってしまうし、食事の方にも行ったらいけないよ!美味しい物が、沢山用意してあるが、遅くなるとディライドが心配するからね」
「お義兄様ですか?」
「あぁ、あの子は、現在、各王国の王女様達を個室の控室に留めおいているからね。フラフラ出歩かないようにしているからね。万が一ミランダとディライドが顔を合わせたら、まだこの場所にいるのかと言って、一緒に馬車に乗って帰るだろう」
わかったかな?と言い聞かせるように私に話した。
「はい、真っ直ぐに帰ります。みんなと余計なことはしないと約束しましたから」
と言えば、お義父様はとても楽しそうに笑った。
「あぁ、頼むね」
と言って。
「イズリー伯爵様、ミランダ様、到着しました」
王宮の執事風な人が、馬車の扉を開けてくれました。
「物語の主人公になったみたい」
前を見ると、赤い絨毯がどこまでも続いていて…
王宮の入り口は、大きな扉が開けっぱなしでした。
どこを切り離して見ても、絵本で出てきた光景。
扉入り口を守る騎士様達がいて、身体の大きさに驚きました。
グレゴリー様より大きいです。
どの方も強靭そうです。きっと悪い人達を簡単に投げ飛ばすでしょう。
「ほら、ミランダ、手を」
とお義父様に言われて、思い出しました。エスコートです。
あんなに手順を復習していたのに!
私は、初めてのことで、気が散ってしまって、お祭りの時の迷子の二の舞になるところでした。
気を引き締めて、いざ夜会です。
「お嬢様お綺麗です」
「美しすぎます」
「お姫様も驚くお姫様です」
「もう女神様です」
…
相変わらず、イズリー家の使用人達は褒めて伸ばす人ばかりで、嬉し恥ずかしいです。
「お嬢様、さっき料理人達が、摘める軽食や飲み物を持って来ましたでしょう「「あれ、絶対覗きですから!」」」
「後で執事のブックスさんに言いつけますから」
覗きって…ドレスも着替え終えているし、メイクも髪型もオッケーで、後はアクセサリーをつけるだけで、見られても困らないでしょう?
侍女のみなさんは、何故プンプン怒っているのかしら?
後でラナに聞いてみよう。
「それにしてもディライド様は、お可哀想ですよね。帰ってきたと思ったら、翌朝早く、王宮に戻られましたから…本当にお可哀想…(チラッ)」
えっ!?
私を見た?
何?何?同意か?
「本当に忙しそうで…寝る間も惜しんで仕事なさっているのかしら?大変よね~」
と言ったが、凄く残念そうな目で見ないでよ~
何?
私にどんな答えを求めていたの~?
教えてよ、侍女のみなさん!
「まぁまぁ、みんな、旦那様が、所在なさげにしてますのよ。少しは扉を気にしてあげてくださいませ」
お義母様に言われ。お義父様とレオンも扉の側にいた。
「アクセサリーをつける前を見たくてね。…言葉を失うぐらいだね。美しいよ、ミランダ」
お義父様が、最上級の言葉で褒めてくださった。
「本当にお義姉様綺麗~。絵画でも見た事ないよ!」
レオンも気分を上げてくれる。
ふふっ、気持ちいい。
きっとみんな私が初の夜会やマリングレー王国の人達に怖がらないように気を使ってくれているのね。
ありがとうございます。
素敵なドレスにメイクアップして、髪型も可愛くしてもらい、私もどこかの何かの物語に出てくるお姫様の気分です。
「しかし残念ね。綺麗な水色の髪を茶色に変えてしまうなんて…せっかく深い青色のドレスと合っていたのに…」
お義母様に言われた。
そう、今日は、お義兄様のアドバイス通り、この国での色、茶系に髪色を変えた。金髪も目立つから駄目と義兄の強い勧めで。
「茶色でもキラキラしているお義姉様の美しさには何も変わらないよ。お義姉様は眼鏡をしていても、綺麗だから、僕は夜会で一番に見つけられるよ!」
なんて可愛いことを言う弟でしょうか!?
好き、好き、大好き~
ドレスやメイクをしていなければ、抱きしめて、ぎゅーうをしてます。
5秒はしてますから!
その思いだけは目に力を入れて送る。
と、
…
レオンがニコニコと返してくれた。
撃沈
…可愛いすぎ、るーーー
どこに叫べば、この思い発散出来ますか!!
「お嬢様、纏っている気配がウザイです」
ラナがさっさとアクセサリーを付け始め、最後に眼鏡を渡してきた。
「ありがとう。みんなありがとう。私、王宮の夜会に行ってきます!初潜入です」
と言って、眼鏡をつけた。
「違います。潜入じゃありませんよ!事件なんか何もないです。問題を起こさない、慌てない、注意をする、動かない、余計な言動はしない、旦那様の話を聞く、これを約束して下さい」
侍女達に言われた。深く頷くと、まさか復唱させられた。
…私信用されてない、らしいです。
全ての用意を終えた。
*
「緊張しているのかな?」
お義父様が聞いてきた。お義父様の黒の礼服に私のドレスの深い青色が差し色で所々で入っている。
…なんかこういうの見たことがあるわ。親子って感じがする。
ふふふっ
嬉しい。
「いいえ、お義父様について行くだけですもの。大丈夫です」
「おお~!これは、私にとって絶対に失敗出来ない日になるな。プレッシャーだよ。では、朝も話したが、最終確認だよ、ミランダ。
馬車から降りて、私がエスコートする。受付で夜会の招待状を渡す時に、近衞騎士から、持ち物について確認される。順番に呼ばれるからね、その時に二人でゆっくり歩いて、前を向いて、王族の所までいくよ。この時間は、まだ国王陛下や王妃様はいない予定で、アンドル王子様が、一人で対応になっている。挨拶をしたら、壁際に捌けるが、きっと私に声をかける人間が出るから、無視だ。今日、ご令嬢方のダンス相手を務める騎士の一人に、話は通してある。その者に着いて行き、サタンクロス商会の馬車に、ラナと護衛が乗っているからね、誰に声をかけられても振り向かず、話さず帰ろうね。これで誰にも文句は言わせない夜会任務終了だよ」
「はい、お義父様。お義父様はお一人で大丈夫なのですか?」
「まぁ、ダミーもいるし大丈夫だよ」
えっ!?ダミー?
って誰?
とにかく頷いておこう。
王宮の入り口から警備隊が並んでいる。
私達を迎えてくれているみたいです。
「凄いですね、騎士様がたくさん…」
子供の頃、よく読んだ絵本…王子様とお姫様の話に出てくる城を守るブリキの騎士達を思い出した。
ただ胸当てや肩や腰回りに鉄の防具をつけているだけなのだけど。
「そうだね、流石にこんな沢山の騎士達を動かせるのは、大事な大きな夜会だけだね」
お義父様が言った。
それだけ貴族にとって必要な任務なのだろう。だからこそ、挨拶だけでも顔をだす必要があったのね。
悩んでごめんなさい。
お城は、日が落ちてきたとはいえ、きちんと見えて、こんな近くでクリネット王国のお城を見せてもらえて、感激だわ。
「お義父様、お城が綺麗ですね。今日、こちらに来れて良かったです。思い出が増えました。騎士様やお城に感激しすぎてます」
「ハハハっ…
夜会会場見たら、驚いて声を上げてしまうかもね。ミランダ、我慢だよ。きっと声を上げたら、目立ってしまうし、食事の方にも行ったらいけないよ!美味しい物が、沢山用意してあるが、遅くなるとディライドが心配するからね」
「お義兄様ですか?」
「あぁ、あの子は、現在、各王国の王女様達を個室の控室に留めおいているからね。フラフラ出歩かないようにしているからね。万が一ミランダとディライドが顔を合わせたら、まだこの場所にいるのかと言って、一緒に馬車に乗って帰るだろう」
わかったかな?と言い聞かせるように私に話した。
「はい、真っ直ぐに帰ります。みんなと余計なことはしないと約束しましたから」
と言えば、お義父様はとても楽しそうに笑った。
「あぁ、頼むね」
と言って。
「イズリー伯爵様、ミランダ様、到着しました」
王宮の執事風な人が、馬車の扉を開けてくれました。
「物語の主人公になったみたい」
前を見ると、赤い絨毯がどこまでも続いていて…
王宮の入り口は、大きな扉が開けっぱなしでした。
どこを切り離して見ても、絵本で出てきた光景。
扉入り口を守る騎士様達がいて、身体の大きさに驚きました。
グレゴリー様より大きいです。
どの方も強靭そうです。きっと悪い人達を簡単に投げ飛ばすでしょう。
「ほら、ミランダ、手を」
とお義父様に言われて、思い出しました。エスコートです。
あんなに手順を復習していたのに!
私は、初めてのことで、気が散ってしまって、お祭りの時の迷子の二の舞になるところでした。
気を引き締めて、いざ夜会です。
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