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第14話 ガリア王国
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シーシュポスの刑罰を考えたように、ガリア王国は人間の心理にも精通しており、とても残虐で悪魔的な叡智に溢れていた。
大抵、その力は、ほとんどの人にとってろくでもない試練や、人生が破壊され死ぬような思いを味わったことしかなかった。
精神崩壊して、廃人同様になった者も数知れない。
ガリア王国を怨嗟する者は後を絶たないが、いかんせん力が強すぎた。 脆弱な者達はあっという間に滅ぼされた。
その頂点に立つガリア王は、稀有な王としての支配力と、叡智と超人的な体力と容姿、魅力、神々が創った者ではないかと言われるほど、圧倒的な存在感があった。
王には名前は無い。ガリア王となった瞬間、捨てたのだ。
そんな王にも悩みはあった。子らへの処遇だ。
王には妃は居ない。邪魔だからだ。女は、下手したら絡みつくように男のなにかを取り込みたがる。あるいは何かを奪おうとする。 愛は邪魔だ。それは女特有の考え方だ。 ゆえに王は、優秀な女を孕ませては産ませて処分した。
その方が合理的で後腐れがない。
王にとって必要なのは、従う子と、奴隷だ。
王の娘とも謳われる艶やかな女の子レイラは、傲慢でガリア王の血を濃厚に引いた残虐で「個」しかない世界で生きていた。他者がどれほど傷つき、苦しもうとレイラには眼中には無かった。レイラにとってすべてが風景や駒にしか見えなかった。
悪魔のように聡明なレイラは、邪魔な勢力と、要らない者達を上手く鉢合わせるように誘導した。
殆どの人が面白いように、レイラの思惑通りに、潰れた。
それは王にとっても幸運であったが、聡明な者達は、レイラの異常性格に気づいて逃げた。
いつ潰されるか分からないからだ。結果的に異常な性格をもつ者達は自然に集まる。
淘汰されないために、仲間を求めるのだ。
アレンという軍を率いる将軍の実力をもった王の息子だが、血と殺戮に酔い痴れ、暴走する面があった。理性に欠ける面があり、アレンは殺戮を止められなかった。
必要な駒や奴隷になる者たちを一方的に虐殺したこともある。
これには父王も怒り、より苛酷な戦へアレンを死地として赴かせたこともある。
しかし、アレンには死神さえも退ける力を持っているらしく、その戦で、アレンは無辜な女子どもにも容赦なく刃を向け、大量虐殺をした。生き残ったのはアレンと極僅かなものだけであった。
この戦で、アレンは『殺戮の神』という称号を得た。
アレンは異母姉であるレイラを慕っていた。レイラに無謀にも近寄る男らがいたら、アレンは即座に始末した。
レイラはなにか蠅が潰れたというような思いでアレンの所業を見ていた。
アレンはレイラに愛欲と思慕を抱いていた。 いつかレイラを所有物にしたいと思っていた。
しかし子らは王の所有物だ。迂闊には手出しできない。それぐらいはアレンにも分かっていた。
ドス黒い思いを抱えながらアレンは王に従っていた。
もう一人、王を悩ませる長男がいた。ラテルという長男だ。ラテルはガリア王国で随一の美貌を誇り、快楽主義者であり色情狂だった。男でも女でも気に入ったら閨へ呼び寄せる。しかし興を削がれたら、その男と女は惨たらしい姿で死体として晒される。
ラテルは狂った才能があり、戦略に長けて、十分にガリア王に役に立つ存在であったが、やはり何かが大きく欠落した面があった。
レイラ、アレン ラテルは 狂ったガリア王国の三貴子と呼ばれた。
今は父たるガリア王に従っている子らだが、その異常性ゆえに操縦できない面もあり、王は悩む時もあった。
王族特有の特徴は、瞳が、赤と黒が混じりあった複雑な虹彩を持っていることである。
その瞳は、邪眼とも言われている。
王も三貴子も同様に、邪眼を持っていた。
いつかは父王と殺しあうかもしれない三貴子だ。
父王と、三貴子には通常の親子関係ではない。殺伐とした張り詰めた主従関係だ。
父王は子が従って、王に利益を与える限り、苛烈な処遇はしない。
それは危うく危険だが、ここガリア王国では当然であった。
大抵、その力は、ほとんどの人にとってろくでもない試練や、人生が破壊され死ぬような思いを味わったことしかなかった。
精神崩壊して、廃人同様になった者も数知れない。
ガリア王国を怨嗟する者は後を絶たないが、いかんせん力が強すぎた。 脆弱な者達はあっという間に滅ぼされた。
その頂点に立つガリア王は、稀有な王としての支配力と、叡智と超人的な体力と容姿、魅力、神々が創った者ではないかと言われるほど、圧倒的な存在感があった。
王には名前は無い。ガリア王となった瞬間、捨てたのだ。
そんな王にも悩みはあった。子らへの処遇だ。
王には妃は居ない。邪魔だからだ。女は、下手したら絡みつくように男のなにかを取り込みたがる。あるいは何かを奪おうとする。 愛は邪魔だ。それは女特有の考え方だ。 ゆえに王は、優秀な女を孕ませては産ませて処分した。
その方が合理的で後腐れがない。
王にとって必要なのは、従う子と、奴隷だ。
王の娘とも謳われる艶やかな女の子レイラは、傲慢でガリア王の血を濃厚に引いた残虐で「個」しかない世界で生きていた。他者がどれほど傷つき、苦しもうとレイラには眼中には無かった。レイラにとってすべてが風景や駒にしか見えなかった。
悪魔のように聡明なレイラは、邪魔な勢力と、要らない者達を上手く鉢合わせるように誘導した。
殆どの人が面白いように、レイラの思惑通りに、潰れた。
それは王にとっても幸運であったが、聡明な者達は、レイラの異常性格に気づいて逃げた。
いつ潰されるか分からないからだ。結果的に異常な性格をもつ者達は自然に集まる。
淘汰されないために、仲間を求めるのだ。
アレンという軍を率いる将軍の実力をもった王の息子だが、血と殺戮に酔い痴れ、暴走する面があった。理性に欠ける面があり、アレンは殺戮を止められなかった。
必要な駒や奴隷になる者たちを一方的に虐殺したこともある。
これには父王も怒り、より苛酷な戦へアレンを死地として赴かせたこともある。
しかし、アレンには死神さえも退ける力を持っているらしく、その戦で、アレンは無辜な女子どもにも容赦なく刃を向け、大量虐殺をした。生き残ったのはアレンと極僅かなものだけであった。
この戦で、アレンは『殺戮の神』という称号を得た。
アレンは異母姉であるレイラを慕っていた。レイラに無謀にも近寄る男らがいたら、アレンは即座に始末した。
レイラはなにか蠅が潰れたというような思いでアレンの所業を見ていた。
アレンはレイラに愛欲と思慕を抱いていた。 いつかレイラを所有物にしたいと思っていた。
しかし子らは王の所有物だ。迂闊には手出しできない。それぐらいはアレンにも分かっていた。
ドス黒い思いを抱えながらアレンは王に従っていた。
もう一人、王を悩ませる長男がいた。ラテルという長男だ。ラテルはガリア王国で随一の美貌を誇り、快楽主義者であり色情狂だった。男でも女でも気に入ったら閨へ呼び寄せる。しかし興を削がれたら、その男と女は惨たらしい姿で死体として晒される。
ラテルは狂った才能があり、戦略に長けて、十分にガリア王に役に立つ存在であったが、やはり何かが大きく欠落した面があった。
レイラ、アレン ラテルは 狂ったガリア王国の三貴子と呼ばれた。
今は父たるガリア王に従っている子らだが、その異常性ゆえに操縦できない面もあり、王は悩む時もあった。
王族特有の特徴は、瞳が、赤と黒が混じりあった複雑な虹彩を持っていることである。
その瞳は、邪眼とも言われている。
王も三貴子も同様に、邪眼を持っていた。
いつかは父王と殺しあうかもしれない三貴子だ。
父王と、三貴子には通常の親子関係ではない。殺伐とした張り詰めた主従関係だ。
父王は子が従って、王に利益を与える限り、苛烈な処遇はしない。
それは危うく危険だが、ここガリア王国では当然であった。
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