大輪の花火の輪

栗菓子

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第28話 ありがたい親戚

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田舎で農家をやっている親戚が、毎年、野菜や体に良いものを送ってくれる。
その度にわたしは嗚呼ありがとうと親戚に感謝する。

小松菜や大きな玉ねぎ、ほうれん草、など都会では高くつく野菜ばかりだ。味は濃厚で栄養満点だ。

わたしはそれを調理して鍋にしたり、肉を茹でてしやぶしゃぶにしたり、ごまだれポン酢などでシンプルに味を舌で口で味わっている。

美味しいい!!!!!!

ほうれん草の豆腐和えも良い。 玉ねぎをステーキソテーで焼くのもいい。

野菜は栄養が豊富で私の身体も生き返るようだ。


このありがたいものでわたし達は寿命が2年ぐらいは伸びているのではないかと思う位だ。

豆腐、納豆など卵はいつも買っているけど、野菜は都会と田舎の味は違う。

都会は希薄な味だ。 田舎で創った野菜は濃厚な味だ。

都会は死んだ世界だ。反自然の世界だ。少し息苦しい。けど頑張っている。

結局、人間は食で構成されているのだ。


長生きする人は生命力が強い人と、それを後押しをする食生活、規律正しい生活によって長生きするのだ。


わたしはありがとうと、お米を作ってくれた農家、みそ、野菜を作ってくれた生産者に感謝する。


生きるということはそういうことなのだ。

私たち人間は欲張りかもしれないが、たくさん生き物や食べ物をとって長生きをする。

中にはそれを疎ましく思う人も居るが、仕方がない。


それでもわたしたちは果てまで生きるのだ。

生きることを喜び、悲しみながらも最後まで生きるのだ。それが人間の試練だ。


人間でも人間が大嫌いな人も居る。悲惨な人生を送る人も居る。そういう人たちは早く生きていてよかったと思うような素敵な思い出を作ってほしい。自分の深い闇の殻に閉じこもらず、たくさん美しい世界を見てほしい。

だってもったいないから。せっかく生きて生まれたんだし、酷いことをしたり、されたぐらいでこの生を無駄にしたくない。


神様もそういうだろう。

なにやってんだ。もったいないじゃないかあと。





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