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第9話 受難のアン
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夫の本性が、あの倒錯に満ちた初夜で一気に、露わになった。
それにアンは覚悟を決めて、夫と向きあった。夫はやはり獰猛な性を持っている。貴族特有の悪も持っていた。しかし今は、ぎりぎりで精神の均衡をとっているようにも見えた。
なぜこんなことに・・と思ったが、アンはすぐに思考を切り替えた。
何万回も『神』によって転生させられている魂は、無意識にその体験や人生を豊富に無限に蓄えている。
通常の人が全てを思い出したら発狂するから、大抵の死んだ人は、忘却の河の神によって記憶を消去される。
それが冥府の神の慈悲でもあった。
アンも何回か河の神によって忘却の酒を飲まされた記憶が断片的にある。
しかし、アンは或る奇怪な『神』の実験動物でもあり、アンは少しでも気が遠くなるような年月で、僅かでも、危険や窮地に陥ったら、正しい選択をするようになっていった。
アンは暴君に変容した夫に凌辱された哀れな妻として打ちひがれながらも、どこかで冷徹な意識が、アンを無意識に心を守った。
かつての男性だった戦士の記憶だ。それがアンを上手く生かした。
無駄な抵抗は止めた方が良い。こういう男は、従順な女が哀れに俯くのが好みだ。
アンは、唯ぼんやりと、手枷をされた自分の女の裸体の下半身が血で汚れているのを感じた。嗚呼・・わたしは夫と正式に契ってしまったのだ。わたしは夫の所有物として、生きなければならない。
凡庸な貴族令嬢としてのアンは嘆いたが、冷徹な意識は、生き延びるためには夫に従わなければならない。どんな屈辱や恥辱を味わってもだ。
奴は、お前に僅かな愛情を抱いている。でなければ男色嗜好のある男が、征服欲とは言え、興味のない女を犯すものか。奴は、お前に、妻として母として娼婦として全てを受け入れてほしがっている。
お前は腹立たしいだろうが、妻となったからには全てを受けれなければならない。古来から結婚とは残酷な奴隷契約でもある。
それを美しく虚飾に満ちたもので覆い隠したのがお伽噺の王子様とお姫様は結婚していつまでも幸福になりましたとやらだ。
皮肉なことに、無知な子ども程憧れるのだ。その美しいベールの下には多くの血や、犠牲者もあるのにな。
その中で本当に思いあった夫婦は僅かよ。
お前は、彼の従順な妻として、受け入れなければならない。
それが今生のお前の試練だ。 お前は夫の愛を手に入れ、信頼される妻でなければならない。
お前も夫を愛せるようになったなら奇跡であろうな。
そんな・・無理よ。わたしは唯の凡庸な女よ。わたしの手には余る男をどうやって受け入れろと?
受けいれるしかないのだ。無力な女は唯、夫の愛を得るしかない。それしか生き延びる道はないぞ。
冷徹な戦士の意識がわたしに囁く。わたしはかすかに頷いた。
わかったわ。夫の要望通りに従う。怖いけど、あの美しい男娼ならそれほど酷い性教育や調教はなさらないでしょう。
でも何故、夫はあの美しい男娼でわたしを娼婦にしたがるの?
わたしは夫が理解できないわ。
何・・。男とはそうしたものよ。全てを受け入れ満たしてくれる運命の女を求めるのだ。かつての俺も望んたことよ。すべての要素を備えた理想の女をな。
お前は夫の妻として全てを満たす理想の女になるのだ。
男って・・アンは心の中で首を振った。
かくして、アンは自殺するほど、心も壊れず、無の心を持って、美しい男娼に性教育や調教を大人しく受けて、素直に従った。屈辱はあったが、快楽に忘我するほど彼女は、ひたむきに学んだ。
凡庸な女アンは、凄絶な性的な魅力を放つ娼婦として仕立て上げられた。
その過程を余興として、楽しんでいる夫ジェイムスがかすかに視界に入った。
アンは性欲が強い男ならむしゃぶりつきたくなるほど美味しそうな肉人形になった。
ジェイムスでさえも性欲を高ぶらせる女になっていく様を、嫉妬と共に、倒錯した感情を抱いた。
なあ。アン。俺はもう罪もない奴らを多く殺しているよ。お前はその堕落した男とまぐわって妻になったんだよ。
国王の目論見はわかっている。俺の監視と、抑制だ。それにはかつての妻アンを再度利用したのだろう。それが一番最適だと思ったに違いない。
笑わせるな。よほど俺が愚かと思っているのか? 無知な凡庸なアンは何も知らないで、困惑しながらも再婚を受け入れたが、こんな惨い運命が待っているとは思わなかったろうよ。腹いせと余興もあったが、思ったより、アンは心が強かったらしい。自殺するところが、恐怖に震えながらも、俺の望みを受け入れた。
アンが一生懸命性教育を学ぶのは愉快であった。清楚で大人しい地味な貴族令嬢で、聖女とも言われた女が、穢されて、娼婦のようになり果てるのは最高に見ものだ。
凡庸なアンが悲しみで僅かに一筋の涙が頬を伝った。堕落した自分を嘆いているのか?
だが、以前より遥かにお前は美しくなった。お前を果実のように貪りたくなる欲望に満ち溢れた男どもは多くなるだろう。この俺でさえもお前には欲情したのだからな。
ジェイムスは欲望に満ちた心で、いかにしてアンを嬲り、穢していこうかとにやにやと醜悪に笑って子供のように余興を色々と考えた。
それを僅かに冷ややかな呆れた目で見ている美しい男娼と醜い男など視界に入らなかった。
唯、哀れな無力な女が堕とされていくのを爛々と愉快そうに見ていた。ああアンよ。お前は最高だ。
つまらない女でも、こんな惨い運命を味わったら、魅力的になるのだな・・。
ジェイムスは再び男根がアンの媚態に誘惑されて勃起するのを感動して、アンを愛し始めた。
アン。お前ってなんて凄い女なんだ。こんなに魅力的になるとはな。女とは染まるものだな。
ジェイムスはアンの口を大きく開けて、勢いよく己の男根を噛むなよと言って奥まで勢いよくつっこんだ。
ぐうとアンは苦し気に涙を流して、目を瞑って必死に噛まずに、夫である男根を悦ばせようと拙くも奉仕した。
まだ、初心者だからこんなものだろう。彼は技巧を期待せず、唯、穢れなきアンの口を穢そうと乱暴に犯した。
強姦のような性交だったが、アンは大人しく夫に従った。それしかアンの出来ることはなかった。
美しい男と、醜い男にも夫の命令で玩具のように犯された。
アンは悲しくて泣くまいと思っても泣いてしまう。恥ずかしいと思いながらも。その元凶である夫ジェイムスに、どうしてと救いを求めた。涙で潤んだ瞳がそれを語っていた。
夫は笑って救わなかった。それどころが、アンを更なる地獄へどうやって突き落とそうかと考えていた。
それを察した哀れな妻を強姦している美しい男娼と醜い男は、欲望と共にかすかな憐憫をアンに抱いた。
彼女は無力でいながら、夫と戦っていた。
狂うまいと必死で耐えている女を美しい男娼と醜い男は感嘆した。
それにアンは覚悟を決めて、夫と向きあった。夫はやはり獰猛な性を持っている。貴族特有の悪も持っていた。しかし今は、ぎりぎりで精神の均衡をとっているようにも見えた。
なぜこんなことに・・と思ったが、アンはすぐに思考を切り替えた。
何万回も『神』によって転生させられている魂は、無意識にその体験や人生を豊富に無限に蓄えている。
通常の人が全てを思い出したら発狂するから、大抵の死んだ人は、忘却の河の神によって記憶を消去される。
それが冥府の神の慈悲でもあった。
アンも何回か河の神によって忘却の酒を飲まされた記憶が断片的にある。
しかし、アンは或る奇怪な『神』の実験動物でもあり、アンは少しでも気が遠くなるような年月で、僅かでも、危険や窮地に陥ったら、正しい選択をするようになっていった。
アンは暴君に変容した夫に凌辱された哀れな妻として打ちひがれながらも、どこかで冷徹な意識が、アンを無意識に心を守った。
かつての男性だった戦士の記憶だ。それがアンを上手く生かした。
無駄な抵抗は止めた方が良い。こういう男は、従順な女が哀れに俯くのが好みだ。
アンは、唯ぼんやりと、手枷をされた自分の女の裸体の下半身が血で汚れているのを感じた。嗚呼・・わたしは夫と正式に契ってしまったのだ。わたしは夫の所有物として、生きなければならない。
凡庸な貴族令嬢としてのアンは嘆いたが、冷徹な意識は、生き延びるためには夫に従わなければならない。どんな屈辱や恥辱を味わってもだ。
奴は、お前に僅かな愛情を抱いている。でなければ男色嗜好のある男が、征服欲とは言え、興味のない女を犯すものか。奴は、お前に、妻として母として娼婦として全てを受け入れてほしがっている。
お前は腹立たしいだろうが、妻となったからには全てを受けれなければならない。古来から結婚とは残酷な奴隷契約でもある。
それを美しく虚飾に満ちたもので覆い隠したのがお伽噺の王子様とお姫様は結婚していつまでも幸福になりましたとやらだ。
皮肉なことに、無知な子ども程憧れるのだ。その美しいベールの下には多くの血や、犠牲者もあるのにな。
その中で本当に思いあった夫婦は僅かよ。
お前は、彼の従順な妻として、受け入れなければならない。
それが今生のお前の試練だ。 お前は夫の愛を手に入れ、信頼される妻でなければならない。
お前も夫を愛せるようになったなら奇跡であろうな。
そんな・・無理よ。わたしは唯の凡庸な女よ。わたしの手には余る男をどうやって受け入れろと?
受けいれるしかないのだ。無力な女は唯、夫の愛を得るしかない。それしか生き延びる道はないぞ。
冷徹な戦士の意識がわたしに囁く。わたしはかすかに頷いた。
わかったわ。夫の要望通りに従う。怖いけど、あの美しい男娼ならそれほど酷い性教育や調教はなさらないでしょう。
でも何故、夫はあの美しい男娼でわたしを娼婦にしたがるの?
わたしは夫が理解できないわ。
何・・。男とはそうしたものよ。全てを受け入れ満たしてくれる運命の女を求めるのだ。かつての俺も望んたことよ。すべての要素を備えた理想の女をな。
お前は夫の妻として全てを満たす理想の女になるのだ。
男って・・アンは心の中で首を振った。
かくして、アンは自殺するほど、心も壊れず、無の心を持って、美しい男娼に性教育や調教を大人しく受けて、素直に従った。屈辱はあったが、快楽に忘我するほど彼女は、ひたむきに学んだ。
凡庸な女アンは、凄絶な性的な魅力を放つ娼婦として仕立て上げられた。
その過程を余興として、楽しんでいる夫ジェイムスがかすかに視界に入った。
アンは性欲が強い男ならむしゃぶりつきたくなるほど美味しそうな肉人形になった。
ジェイムスでさえも性欲を高ぶらせる女になっていく様を、嫉妬と共に、倒錯した感情を抱いた。
なあ。アン。俺はもう罪もない奴らを多く殺しているよ。お前はその堕落した男とまぐわって妻になったんだよ。
国王の目論見はわかっている。俺の監視と、抑制だ。それにはかつての妻アンを再度利用したのだろう。それが一番最適だと思ったに違いない。
笑わせるな。よほど俺が愚かと思っているのか? 無知な凡庸なアンは何も知らないで、困惑しながらも再婚を受け入れたが、こんな惨い運命が待っているとは思わなかったろうよ。腹いせと余興もあったが、思ったより、アンは心が強かったらしい。自殺するところが、恐怖に震えながらも、俺の望みを受け入れた。
アンが一生懸命性教育を学ぶのは愉快であった。清楚で大人しい地味な貴族令嬢で、聖女とも言われた女が、穢されて、娼婦のようになり果てるのは最高に見ものだ。
凡庸なアンが悲しみで僅かに一筋の涙が頬を伝った。堕落した自分を嘆いているのか?
だが、以前より遥かにお前は美しくなった。お前を果実のように貪りたくなる欲望に満ち溢れた男どもは多くなるだろう。この俺でさえもお前には欲情したのだからな。
ジェイムスは欲望に満ちた心で、いかにしてアンを嬲り、穢していこうかとにやにやと醜悪に笑って子供のように余興を色々と考えた。
それを僅かに冷ややかな呆れた目で見ている美しい男娼と醜い男など視界に入らなかった。
唯、哀れな無力な女が堕とされていくのを爛々と愉快そうに見ていた。ああアンよ。お前は最高だ。
つまらない女でも、こんな惨い運命を味わったら、魅力的になるのだな・・。
ジェイムスは再び男根がアンの媚態に誘惑されて勃起するのを感動して、アンを愛し始めた。
アン。お前ってなんて凄い女なんだ。こんなに魅力的になるとはな。女とは染まるものだな。
ジェイムスはアンの口を大きく開けて、勢いよく己の男根を噛むなよと言って奥まで勢いよくつっこんだ。
ぐうとアンは苦し気に涙を流して、目を瞑って必死に噛まずに、夫である男根を悦ばせようと拙くも奉仕した。
まだ、初心者だからこんなものだろう。彼は技巧を期待せず、唯、穢れなきアンの口を穢そうと乱暴に犯した。
強姦のような性交だったが、アンは大人しく夫に従った。それしかアンの出来ることはなかった。
美しい男と、醜い男にも夫の命令で玩具のように犯された。
アンは悲しくて泣くまいと思っても泣いてしまう。恥ずかしいと思いながらも。その元凶である夫ジェイムスに、どうしてと救いを求めた。涙で潤んだ瞳がそれを語っていた。
夫は笑って救わなかった。それどころが、アンを更なる地獄へどうやって突き落とそうかと考えていた。
それを察した哀れな妻を強姦している美しい男娼と醜い男は、欲望と共にかすかな憐憫をアンに抱いた。
彼女は無力でいながら、夫と戦っていた。
狂うまいと必死で耐えている女を美しい男娼と醜い男は感嘆した。
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