愛と死の輪廻
白い白い世界。とるに足らない矮小な今にも消えそうな魂のわたしは、震えながら、偉大で奇怪な姿をしたとてつもない力をもった『神』に命ぜられた。
何万回何億回も死んでは生き繰り返せと。わたしは震え上がった。何故わたしが?
『神』はわたしをモルモットにして、矮小な魂を鍛えて、幾度も人格も人生も何もかも違う生と死を車輪の中で虚しく走り回して、終わりに何か残るか見てみたいらしい。
『神』にはそういう恐ろしく幼稚な面がある。
わたしはしぶしぶと従った。だってそうだろう。矮小な凡庸な魂が『神』に逆らっても消滅するだけだ。
わたしは眩い光に包まれて何回も生きては、闇の死へと誘われた。
その中でも忘れられないわたしの過去世が20回ほどある。記憶は死んだ瞬間、忘却の河の神によって抹消される。しかし、何回も繰り返すとどうしても忘れられない過去はあるのだ。
不意に蘇ることがある。その度にわたしは悲鳴を上げたり、奇声をあげたりする。
イカレタ人とも思われたが、わたしはかまわなかった。 時折、わたしは前世の知識や経験を利用して聖女のようにもみせかけたこともある。
魔女として火あぶりになったこともある。男になって女を愛したこともある。子もなしたことがある。
でも嗚呼。どれも幻のように消えていくのだ。
その中でも忘れられない人生は20回ほどある。
何万回何億回も生きては死んで、強烈に忘れられない愛した人は極僅かだった。
その他はあまり覚えていない。なぜだろう。何が違ったのか?わたしにはわからない。単に好みだったのかもしれない。
それは偉大なる『神』でさえも分からない事であろう。
何万回何億回も死んでは生き繰り返せと。わたしは震え上がった。何故わたしが?
『神』はわたしをモルモットにして、矮小な魂を鍛えて、幾度も人格も人生も何もかも違う生と死を車輪の中で虚しく走り回して、終わりに何か残るか見てみたいらしい。
『神』にはそういう恐ろしく幼稚な面がある。
わたしはしぶしぶと従った。だってそうだろう。矮小な凡庸な魂が『神』に逆らっても消滅するだけだ。
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不意に蘇ることがある。その度にわたしは悲鳴を上げたり、奇声をあげたりする。
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