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第1章~あなたを目指して~
第28話
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「……というかチェイニー、きみよくそんなこと知ってるな」
「そりゃあ毎晩宴に参加してるからねー。あそこは噂話の宝庫だよ。嘘か本当かわからない情報も多いけど、意外と大事な情報もオープンになってるし」
「そうか……」
「あ、そう言えばこの間、宴にフレイン様来てたよ。あの人、滅多に宴には顔出さないけど、珍しく来てたからみんなめっちゃテンション上がってたー」
「えっ!? ホントか!? 何で誘ってくれなかったんだよ!」
「だってアクセル、宴には興味ないっしょ。それよか鍛錬してた方がいいって言ってたじゃん」
「兄上がいるなら話は別だよ! そこは気を利かせてくれ!」
考えれば考えるほど悔しい。宴に行けば兄に会って話ができたのに、みすみすその機会を逃してしまうとは!
「はいはい……。じゃあ今度見かけたら声かけるよ。滅多にないだろうけど」
ひらひらと手を振るチェイニー。
小さく息を吐き、アクセルはもう一度掲示板を見上げた。何か他に連絡事項がないか、確認しておきたかったのだ。
――狩り以外の当番は、特になしか……。
ランキングが上がると、死体回収や見回り等の雑用が徐々に減ってくる。死合いも一週間に三回入っているだけで、非番の日が三日もあった。
まあ今は非番の方が都合がいい。一日中鍛錬をしていられる。五〇位以内まで来たら、兄に手が届くまでもう少しだ。
そう思い、アクセルはユグドラシルから離れ、訓練場に向かった。
「そりゃあ毎晩宴に参加してるからねー。あそこは噂話の宝庫だよ。嘘か本当かわからない情報も多いけど、意外と大事な情報もオープンになってるし」
「そうか……」
「あ、そう言えばこの間、宴にフレイン様来てたよ。あの人、滅多に宴には顔出さないけど、珍しく来てたからみんなめっちゃテンション上がってたー」
「えっ!? ホントか!? 何で誘ってくれなかったんだよ!」
「だってアクセル、宴には興味ないっしょ。それよか鍛錬してた方がいいって言ってたじゃん」
「兄上がいるなら話は別だよ! そこは気を利かせてくれ!」
考えれば考えるほど悔しい。宴に行けば兄に会って話ができたのに、みすみすその機会を逃してしまうとは!
「はいはい……。じゃあ今度見かけたら声かけるよ。滅多にないだろうけど」
ひらひらと手を振るチェイニー。
小さく息を吐き、アクセルはもう一度掲示板を見上げた。何か他に連絡事項がないか、確認しておきたかったのだ。
――狩り以外の当番は、特になしか……。
ランキングが上がると、死体回収や見回り等の雑用が徐々に減ってくる。死合いも一週間に三回入っているだけで、非番の日が三日もあった。
まあ今は非番の方が都合がいい。一日中鍛錬をしていられる。五〇位以内まで来たら、兄に手が届くまでもう少しだ。
そう思い、アクセルはユグドラシルから離れ、訓練場に向かった。
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