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第3章~新たなる試練~
第53話*
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思った以上に気持ちいい。力加減が絶妙なので痛くないし、不規則な振動が体内に伝わって、肉襞がきゅうんと縮こまってしまう。こんな刺激があるなんて思ってもみなかった。
しかし、ぶたれて感じるなんてとんでもない変態なんじゃないか。こうやっていじめられたら怒ったり恨んだりするのが普通なのに、快感を覚えるなんてどうかしている。
もしかして、好きな人にやられると何でも快感だと錯覚してしまうのだろうか。それとも――あまり考えたくないが――もともと自分に被虐趣味があったのだろうか……。
「んっ、んっ……ああ、あんっ」
「……ふふ、いい反応。お前、意外といじめられるの好き? 私はそうでもないけど」
「わ、わからな……! こんな……俺、知らない……」
「ふふ、そっか。ほんとにお前は可愛いね」
「ひぐッ!」
ずん、と腹の奥を突き上げられ、我慢しきれず少し熱を漏らしてしまう。首を振って必死に快感を散らそうとしたけれど、中の弱い箇所を容赦なく突かれ、びくびく身体が痙攣した。
「可愛いのはいいんだけど、こんなに感じられちゃお仕置きの意味がないなぁ。不本意に犯される屈辱を味わわせるつもりだったのに」
「はう……っ! ん、く……あ、兄上ぇ……」
「ふふ。それともお前、私にされることは無理矢理でも嬉しいの? そんなに私が好き?」
「好き……」
ぽろりと涙をこぼし、どうしようもなく膨れ上がった気持ちを吐き出す。
しかし、ぶたれて感じるなんてとんでもない変態なんじゃないか。こうやっていじめられたら怒ったり恨んだりするのが普通なのに、快感を覚えるなんてどうかしている。
もしかして、好きな人にやられると何でも快感だと錯覚してしまうのだろうか。それとも――あまり考えたくないが――もともと自分に被虐趣味があったのだろうか……。
「んっ、んっ……ああ、あんっ」
「……ふふ、いい反応。お前、意外といじめられるの好き? 私はそうでもないけど」
「わ、わからな……! こんな……俺、知らない……」
「ふふ、そっか。ほんとにお前は可愛いね」
「ひぐッ!」
ずん、と腹の奥を突き上げられ、我慢しきれず少し熱を漏らしてしまう。首を振って必死に快感を散らそうとしたけれど、中の弱い箇所を容赦なく突かれ、びくびく身体が痙攣した。
「可愛いのはいいんだけど、こんなに感じられちゃお仕置きの意味がないなぁ。不本意に犯される屈辱を味わわせるつもりだったのに」
「はう……っ! ん、く……あ、兄上ぇ……」
「ふふ。それともお前、私にされることは無理矢理でも嬉しいの? そんなに私が好き?」
「好き……」
ぽろりと涙をこぼし、どうしようもなく膨れ上がった気持ちを吐き出す。
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