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第6章~ラグナロクの始まり~
第146話
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「ピピ、お待たせ」
「ぴー!」
外に出た途端、ピピがこちらに駆け寄ってきた。全身で喜びを表現しながら、わくわくしたまなざしをこちらに向けてくる。
アクセルは地面にトレーを置き、近くの石に腰を下ろした。
「とりあえず、俺と同じメニューにしてみたぞ。イノシシのシチュー、ピピは食べられるか?」
「ぴー」
「そうか、よかった。じゃあ早速いただこう。……こっちがピピの分な」
アクセルがパンを掴んだ途端、ピピがシチューの皿に顔を近づけた。そしてものすごい勢いでシチューをかき込み、あっという間に平らげてしまった。
口の周りについたシチューを舌で舐め、嬉しそうにこちらを見てくる。
「ぴー」
「もう完食か。余程お腹が空いていたんだな」
「ぴー」
「それじゃ全然足りないんじゃないか? 俺の分も少し食べていいぞ。ただし、全部食べないようにな」
「ぴー♪」
ピピはうんうんと頷くと、アクセルのシチューも一気に半分ほど食べてしまった。煮込まれた肉や野菜をむしゃむしゃと噛み砕き、満足げにこちらを見つめる。そしてこう言った。
「アクセル、すき」
「ありがとう、俺も好きだよ」
「アクセル、ありがと」
「どういたしまして」
アクセルは隣に寝そべってきたピピに寄りかかり、自分も食事することにした。ふわふわのクッションみたいで心地よかった。このままここで寝てしまってもいいくらいだ。
リラックスして気持ちも緩んできたのか、いつの間にかピピに向かって喋っていた。
「ぴー!」
外に出た途端、ピピがこちらに駆け寄ってきた。全身で喜びを表現しながら、わくわくしたまなざしをこちらに向けてくる。
アクセルは地面にトレーを置き、近くの石に腰を下ろした。
「とりあえず、俺と同じメニューにしてみたぞ。イノシシのシチュー、ピピは食べられるか?」
「ぴー」
「そうか、よかった。じゃあ早速いただこう。……こっちがピピの分な」
アクセルがパンを掴んだ途端、ピピがシチューの皿に顔を近づけた。そしてものすごい勢いでシチューをかき込み、あっという間に平らげてしまった。
口の周りについたシチューを舌で舐め、嬉しそうにこちらを見てくる。
「ぴー」
「もう完食か。余程お腹が空いていたんだな」
「ぴー」
「それじゃ全然足りないんじゃないか? 俺の分も少し食べていいぞ。ただし、全部食べないようにな」
「ぴー♪」
ピピはうんうんと頷くと、アクセルのシチューも一気に半分ほど食べてしまった。煮込まれた肉や野菜をむしゃむしゃと噛み砕き、満足げにこちらを見つめる。そしてこう言った。
「アクセル、すき」
「ありがとう、俺も好きだよ」
「アクセル、ありがと」
「どういたしまして」
アクセルは隣に寝そべってきたピピに寄りかかり、自分も食事することにした。ふわふわのクッションみたいで心地よかった。このままここで寝てしまってもいいくらいだ。
リラックスして気持ちも緩んできたのか、いつの間にかピピに向かって喋っていた。
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