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第13章~獣化の秘密~
第51話
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ピピの朝食にはいつもの野菜スープとフレンチトーストの他に、フルーツたっぷりのヨーグルトを出してあげている。フルーツがたくさん入っているほどピピは喜び、嬉しそうに口元をヨーグルトだらけにするのだ。
ちなみに、自分の今日の朝食はベーコンエッグである。昨日買った新鮮な卵を割ったら、たまたまふたつの卵黄が出てきた。どうやら双子だったみたいだ。兄がいたら見せてあげたかったのだが。
――兄上、いつ帰ってくるのかな……。
あれっきり、まったく音沙汰がない。今どうしているのか、治療は順調なのか、いつ戻ってこられそうなのか……等々、そういった情報が全く入ってこないのだ。
――唯一の身内なんだから、定期的な連絡くらいしてくれないものだろうか……。
面会や差し入れが禁止されているなら、せめて施設のスタッフが「今こんな状態だからあとこれくらいかかりそうです」みたいなことを教えて欲しい。
いつ帰ってきてもいいように準備はしているけれど、今日突然フラッと帰ってこられても家にいない可能性がある。久々に家に帰るのに、肝心の弟が出迎えてくれなかったら兄だって寂しいだろう。
そういう意味でも、ちゃんと定期連絡はして欲しかった。
「定期連絡? それはされたことないな。というか俺は、連絡すべき相手もいないしさ」
たまたま遭遇したジークに尋ねてみたら、彼はあっけらかんとそう語った。
ちなみに、自分の今日の朝食はベーコンエッグである。昨日買った新鮮な卵を割ったら、たまたまふたつの卵黄が出てきた。どうやら双子だったみたいだ。兄がいたら見せてあげたかったのだが。
――兄上、いつ帰ってくるのかな……。
あれっきり、まったく音沙汰がない。今どうしているのか、治療は順調なのか、いつ戻ってこられそうなのか……等々、そういった情報が全く入ってこないのだ。
――唯一の身内なんだから、定期的な連絡くらいしてくれないものだろうか……。
面会や差し入れが禁止されているなら、せめて施設のスタッフが「今こんな状態だからあとこれくらいかかりそうです」みたいなことを教えて欲しい。
いつ帰ってきてもいいように準備はしているけれど、今日突然フラッと帰ってこられても家にいない可能性がある。久々に家に帰るのに、肝心の弟が出迎えてくれなかったら兄だって寂しいだろう。
そういう意味でも、ちゃんと定期連絡はして欲しかった。
「定期連絡? それはされたことないな。というか俺は、連絡すべき相手もいないしさ」
たまたま遭遇したジークに尋ねてみたら、彼はあっけらかんとそう語った。
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