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第14章~新しいバトル~
第41話
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「す、すみません……。なるべく迷惑をかけないようにしてるつもりなんですが」
……身に覚えがありすぎて、なんだかバツが悪い。全ては自分の無知と未熟さのせいだろう。もっとしっかりしなくては。
「それはそうと、お前さんは来月からのランクマッチのルール、きちんと把握してるのか?」
と、ジークが尋ねてくる。
「大まかなルールはさっき確認してきました」
アクセルは頷きながらケーキを切り分けた。ミューが食べかけている場所を避けて切ったら、一人分がだいぶ小さくなってしまった。
「月ごとにルールが変わるとか、なかなか面白い試みですよね。死合いとはまた違った戦いができそうで、ちょっと楽しみです」
「……そうか。素直というか、なんというか」
「え? どういう意味ですか?」
「お前さんも結構呑気だな。あのランクマッチが始まったら、間違いなく妨害や隠蔽工作が横行するぜ」
「? 何故です?」
意味がわからなくて聞き返したら、ジークはこんなことを言い出した。
「つまり、間違ったルールを押しつけてわざと相手を反則負けに追い込む連中が続出するだろうってことだ。その方が直接戦うより遥かに簡単だからな」
「ええ……? そんなことして何になるんですか? ランクマッチに勝ったところでランキングが上がるわけじゃないん……」
そう言いかけて、あることを思い出した。
――そういえば、「ルールを破ったらペナルティーでランクが下がる」って書いてあったような……。
……身に覚えがありすぎて、なんだかバツが悪い。全ては自分の無知と未熟さのせいだろう。もっとしっかりしなくては。
「それはそうと、お前さんは来月からのランクマッチのルール、きちんと把握してるのか?」
と、ジークが尋ねてくる。
「大まかなルールはさっき確認してきました」
アクセルは頷きながらケーキを切り分けた。ミューが食べかけている場所を避けて切ったら、一人分がだいぶ小さくなってしまった。
「月ごとにルールが変わるとか、なかなか面白い試みですよね。死合いとはまた違った戦いができそうで、ちょっと楽しみです」
「……そうか。素直というか、なんというか」
「え? どういう意味ですか?」
「お前さんも結構呑気だな。あのランクマッチが始まったら、間違いなく妨害や隠蔽工作が横行するぜ」
「? 何故です?」
意味がわからなくて聞き返したら、ジークはこんなことを言い出した。
「つまり、間違ったルールを押しつけてわざと相手を反則負けに追い込む連中が続出するだろうってことだ。その方が直接戦うより遥かに簡単だからな」
「ええ……? そんなことして何になるんですか? ランクマッチに勝ったところでランキングが上がるわけじゃないん……」
そう言いかけて、あることを思い出した。
――そういえば、「ルールを破ったらペナルティーでランクが下がる」って書いてあったような……。
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