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第32章~事の真相~
第100話
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以前何度か挑戦したことがあるのだが、修行というより拷問に近い感覚だったのを覚えている。よくこんなものを作ろうと思ったなぁ……と、ケイジの修業バカっぷりに呆れてしまったものだ。
「うん、あまり無理しない方がいいよ。また死にそうになったら大変だもの」
と、バルドルも同意してくる。
「というか、この修行場には焼けた砂の上を歩くコースもあるんだね? ヴァルハラの戦士はとんでもない修行をしているんだなぁ……」
「いえ、そんな修行を好んでやっているのは一部の狂人のみだと思いますよ。俺だって、必要じゃなければやりません」
「必要だとしても私はやりたくないなぁ……。だってそんなの、ほぼ拷問じゃないか」
やはりバルドルも同じような感想を抱いたようだ。そりゃそうだよな。
その後は兄もバルドルに服を乾かしてもらって、三人で瞑想することにした。
山の中で座禅を組みながらじっと目を閉じていると、周囲の音がよく耳に入ってくる。鳥の声や獣の足音も聞こえてきて、ちょうどいい緊張感を味わった。
そのまましばらく瞑想を行い、その他にもいろんな鍛錬をして、夕方近くになってから家に帰った。
夕食の支度をしようとキッチンにこもっていたら、
「おお、反応しましたね」
リビングから兄の声が聞こえてきた。
何事かと思い、アクセルは手を止めてリビングを覗き込んだ。
「兄上、何してるんだ?」
「バルドル様に、オーディン様から借りた魔法具の使い方を教わってるんだ。ほら見て、罠に反応してピカピカ光ってるよ。まるでダウジングマシンだね」
「うん、あまり無理しない方がいいよ。また死にそうになったら大変だもの」
と、バルドルも同意してくる。
「というか、この修行場には焼けた砂の上を歩くコースもあるんだね? ヴァルハラの戦士はとんでもない修行をしているんだなぁ……」
「いえ、そんな修行を好んでやっているのは一部の狂人のみだと思いますよ。俺だって、必要じゃなければやりません」
「必要だとしても私はやりたくないなぁ……。だってそんなの、ほぼ拷問じゃないか」
やはりバルドルも同じような感想を抱いたようだ。そりゃそうだよな。
その後は兄もバルドルに服を乾かしてもらって、三人で瞑想することにした。
山の中で座禅を組みながらじっと目を閉じていると、周囲の音がよく耳に入ってくる。鳥の声や獣の足音も聞こえてきて、ちょうどいい緊張感を味わった。
そのまましばらく瞑想を行い、その他にもいろんな鍛錬をして、夕方近くになってから家に帰った。
夕食の支度をしようとキッチンにこもっていたら、
「おお、反応しましたね」
リビングから兄の声が聞こえてきた。
何事かと思い、アクセルは手を止めてリビングを覗き込んだ。
「兄上、何してるんだ?」
「バルドル様に、オーディン様から借りた魔法具の使い方を教わってるんだ。ほら見て、罠に反応してピカピカ光ってるよ。まるでダウジングマシンだね」
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