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第12話 第五章 イチサカシンクロウ 1
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中学一年の十二月のある日。僕が下校しようとすると、同じクラスの千堂三樹広が、下駄箱の前で右往左往していた。僕は体操部の練習が終わって帰るところだったのだけど、千堂は確か帰宅部のはずだ。こんな時間まで何をしていたのだろうと思いながら、声をかけた。
千堂はぱっと顔を上げ、
「一坂君、僕の制服が無いんだ」
うちの中学の制服は、青いブレザーだった。道理でこの寒い中、千堂はスクールシャツ姿でいる。
「え。まさか千堂、授業が終わってから今まで探してるのか」
驚くと言うより、呆れた。終礼を終えてから、もう三時間近く経っている。
「先生にでも言って、今日はもう帰りなよ。遅くなると、夜煌蟲が出るぞ」
けれど千堂は、そこで首を横に振った。
「上着が見つからないと、帰れない」
「しょうが無いじゃんか、見つからないんだから」
僕はその時ようやく、千堂の深く思いつめている表情にきづいた。
「駄目なんだ。上着無しで帰ったら、親に、いじめられてることが分かっちゃうから」
いじめ、という言葉を同級生の、それも当事者の口から聞いたのは、これが初めてだった。
自分の口で、自分がいじめられていると告白するのが、ひどく屈辱的なことだというのは、僕にも分かる。
「でも、……いじめって言うほどのことを、千堂がされてるのを僕は見たことがないけど……」
「一坂君、ステルスって知ってる? 周りにばれないように、こっそりといじめるっていうの。それなんだ。人に言えば、そんなものはいじめのうちに入らない、お前の心が弱いだけだって、そう言われるような小さいことの積み重ね。だから、今はまだ、いじめということにもならない。だから、……反撃もできない。そんなことしたら、一方的に、僕が悪者にされるだろうね」
「先生に言う、ってのはいけないのか」
「言われてもいいようなことしか、彼らはやってないからね。それに勉強も運動もクラスのドベの奴の話なんて、先生が真剣に聞くわけがない」
お前それは卑屈過ぎるよ、と言いたかったけど、千堂の顔は真面目だった。千堂は、千堂にしか分からない苦しみを抱えていた。
「一坂君、思ったことない? 先生も含めて大人はさ、いじめられるような奴は嫌いなんだよ。それは当たり前だよ、いじめられる奴の味方をするってことは、いじめられっ子と同じ側に立つってことだ。その屈辱に耐えられる人なんて、そういない。大人なら特にね」
そうか。多分大人では駄目なんだ。千堂を助けてやれるのは、千堂と同じ目線で毎日を暮らしている、同い年の子供以外にいないんだ。そんな気がした。そして、同い年の子供って、僕がそうじゃないか。
「なら、千堂が誰かに妙なことされてるのに気が付いたら、そいつに言ってやるよ。そんなに大げさにならないようにするからさ」
「いいんだよ。気持ちだけもらっておく。僕は、これでいいんだ」
そう言って、千堂はスクールシャツのまま帰って行った。
親になんて説明したのかは、今も知らない。でもきっと千堂の言う通り、いじめられていることはばれてしまっただろう。
それから、千堂とはよく一緒に過ごすようになった。
よく見ていると、確かに、千堂はクラスの四五人から、こまごまとちょっかいを出されているようだった。確かに、子供同士が仲良くふざけ合っているだけのようにも見える。周囲が眉をひそめるほどひどいことを千堂がされるのはせいぜい週に一度か二度だけだったし、いじめてる奴らは千堂の下校中とかの、周囲に人目が無い時を選んでいた。これでは、激昂したら呆れられるのは千堂の方だ。
僕は少しずつ千堂をかばうようにしていたが、なぜか、千堂本人はステルスを根絶しようという意志を見せなかった。
千堂の家に遊びに行くと、ひとつ年下の妹がよく出迎えてくれた。
彼の家の庭には二メートルくらいの白い棒の先に直径五十センチ程の半円が取り付けられたような器具があり、
「あれ何? 物干し? 何か、西遊記の沙悟浄が持ってるやつみたいだ」
と聞くと、千堂が
「さすまた。うち、妹もいるしね。防犯用にって、通販で買ったみたい。今のとこ使われる気配無いけど」
と肩をすくめて答えていた。ずいぶん、大事にされているんだなと思った。
ある日曜日、千堂の家に行った日のことだった。妹が家に入れてくれて、ちょうど千堂は親に頼まれたお使いで外出しているけど、間もなく戻るからと千堂の部屋に通してくれた。
千堂の妹は、可愛かった。赤いスカートがお気に入りで、くるりと振り返る時、ふわりと布地が翻るのを見ると、女の子らしくてドキドキした。
「千堂が戻るまで、少し話さない?」
僕がそう言うと、妹は、
「えっ、あ、はい」
と答えて、畳敷きの千堂の部屋の二人で座った。
「あの、……お兄ちゃん、学校ではどうですか?」
僕は、言葉に詰まった。さりげないいじめを仕掛けられているよ、と言えるわけがない。
「あの、私、知ってるんです。お兄ちゃんがその、……いじめられてるって」
今度は、息が胸の中で詰まった。もう、家族の中では周知の事実なのだろうか。
彼女の言葉には、兄を気遣う優しさがこもっていた。
「一坂さんだけなんです、お兄ちゃんが最近家に連れて来た友達って。だから……」
「うん。できる限りのことをするよ。何とか、助けてやりたいんだけど」
「でも、お兄ちゃん、いじめられるのをやめたがらないんです」
ぽりぽりと頭をかいていた僕の手が、ぴたりと止まった。
「そう。そうなんだよ。あいつ、全然やめさせようとしないんだ。何か知ってる?」
「ちょっと前に、……ぼそっと言ってたんですけど。お兄ちゃんも昔、小学校の時にやったことがあるらしいんです。あの、……ステルス」
いかにも汚いものの名前のように、彼女はその四文字を吐き捨てた。
「クラスのリーダーみたいな人に無理矢理やらされて、みたいなんですけど。無抵抗の大人しい同級生に。その人はその後転校しちゃったそうで、そしたら今度はお兄ちゃんが標的になったって。ばちがあたったんだ、って言ってました」
「そう、……だったんだ」
「お兄ちゃん、それしか言ってませんでしたけど、でも、ずっと後悔してるんだと思います。だから、やり返せないの。それに多分、自分が標的にならなくなったら、他の誰かが新しくいじめられることになるから、それが嫌なんです。その誰かは、お兄ちゃんの友達か、お兄ちゃんをかばった人になる可能性が高いでしょ。転校した人も、……元々はお兄ちゃんと、仲が良かったみたいですから……」
「おい、何の話してる!」
突然の声に驚いて、ドアの方を見ると、いつの間にか帰って来た千堂が血相を変えて立っていた。
「お兄ちゃん、ごめんなさい。でも私――」
「千堂、僕が無理に訊き出したんだ。悪かっ――」
千堂はどちらにも聞く耳持たずに、妹の腕をつかむと、部屋の外へ連れ出した。
そして自分は部屋の中に入り、引き戸を閉める。
「千堂……」
「……隠してて、ごめん」
千堂は、力なく、畳の上に座り込んだ。
「悪い、聞いちゃったよ。だから、やられるに任せてるのか」
「情け無いと思ってるよ。でも、怖いんだ。僕は、……僕みたいな奴でも、人を傷付けることは、できてしまう。こんな怖いことは無いよ。やられる側でいれば、少なくともそんなことはしないで済む……」
二人とも、しばらく黙った。
部屋の外からは、子供達の声が聞こえる。それに車の音。鳥の鳴き声。
部屋の中の静寂を破ったのは、千堂だった。
「僕は平気だよ。あいつらも、いい加減やめるかも。だから、一坂君はもう僕にあんまり関わらないで」
「おい、千堂――」
「君に危害が及んだら、僕はもう駄目だ。一緒にいるのは、これっきりにしよう。今まで、短かったけど楽しかった」
千堂はぱっと顔を上げ、
「一坂君、僕の制服が無いんだ」
うちの中学の制服は、青いブレザーだった。道理でこの寒い中、千堂はスクールシャツ姿でいる。
「え。まさか千堂、授業が終わってから今まで探してるのか」
驚くと言うより、呆れた。終礼を終えてから、もう三時間近く経っている。
「先生にでも言って、今日はもう帰りなよ。遅くなると、夜煌蟲が出るぞ」
けれど千堂は、そこで首を横に振った。
「上着が見つからないと、帰れない」
「しょうが無いじゃんか、見つからないんだから」
僕はその時ようやく、千堂の深く思いつめている表情にきづいた。
「駄目なんだ。上着無しで帰ったら、親に、いじめられてることが分かっちゃうから」
いじめ、という言葉を同級生の、それも当事者の口から聞いたのは、これが初めてだった。
自分の口で、自分がいじめられていると告白するのが、ひどく屈辱的なことだというのは、僕にも分かる。
「でも、……いじめって言うほどのことを、千堂がされてるのを僕は見たことがないけど……」
「一坂君、ステルスって知ってる? 周りにばれないように、こっそりといじめるっていうの。それなんだ。人に言えば、そんなものはいじめのうちに入らない、お前の心が弱いだけだって、そう言われるような小さいことの積み重ね。だから、今はまだ、いじめということにもならない。だから、……反撃もできない。そんなことしたら、一方的に、僕が悪者にされるだろうね」
「先生に言う、ってのはいけないのか」
「言われてもいいようなことしか、彼らはやってないからね。それに勉強も運動もクラスのドベの奴の話なんて、先生が真剣に聞くわけがない」
お前それは卑屈過ぎるよ、と言いたかったけど、千堂の顔は真面目だった。千堂は、千堂にしか分からない苦しみを抱えていた。
「一坂君、思ったことない? 先生も含めて大人はさ、いじめられるような奴は嫌いなんだよ。それは当たり前だよ、いじめられる奴の味方をするってことは、いじめられっ子と同じ側に立つってことだ。その屈辱に耐えられる人なんて、そういない。大人なら特にね」
そうか。多分大人では駄目なんだ。千堂を助けてやれるのは、千堂と同じ目線で毎日を暮らしている、同い年の子供以外にいないんだ。そんな気がした。そして、同い年の子供って、僕がそうじゃないか。
「なら、千堂が誰かに妙なことされてるのに気が付いたら、そいつに言ってやるよ。そんなに大げさにならないようにするからさ」
「いいんだよ。気持ちだけもらっておく。僕は、これでいいんだ」
そう言って、千堂はスクールシャツのまま帰って行った。
親になんて説明したのかは、今も知らない。でもきっと千堂の言う通り、いじめられていることはばれてしまっただろう。
それから、千堂とはよく一緒に過ごすようになった。
よく見ていると、確かに、千堂はクラスの四五人から、こまごまとちょっかいを出されているようだった。確かに、子供同士が仲良くふざけ合っているだけのようにも見える。周囲が眉をひそめるほどひどいことを千堂がされるのはせいぜい週に一度か二度だけだったし、いじめてる奴らは千堂の下校中とかの、周囲に人目が無い時を選んでいた。これでは、激昂したら呆れられるのは千堂の方だ。
僕は少しずつ千堂をかばうようにしていたが、なぜか、千堂本人はステルスを根絶しようという意志を見せなかった。
千堂の家に遊びに行くと、ひとつ年下の妹がよく出迎えてくれた。
彼の家の庭には二メートルくらいの白い棒の先に直径五十センチ程の半円が取り付けられたような器具があり、
「あれ何? 物干し? 何か、西遊記の沙悟浄が持ってるやつみたいだ」
と聞くと、千堂が
「さすまた。うち、妹もいるしね。防犯用にって、通販で買ったみたい。今のとこ使われる気配無いけど」
と肩をすくめて答えていた。ずいぶん、大事にされているんだなと思った。
ある日曜日、千堂の家に行った日のことだった。妹が家に入れてくれて、ちょうど千堂は親に頼まれたお使いで外出しているけど、間もなく戻るからと千堂の部屋に通してくれた。
千堂の妹は、可愛かった。赤いスカートがお気に入りで、くるりと振り返る時、ふわりと布地が翻るのを見ると、女の子らしくてドキドキした。
「千堂が戻るまで、少し話さない?」
僕がそう言うと、妹は、
「えっ、あ、はい」
と答えて、畳敷きの千堂の部屋の二人で座った。
「あの、……お兄ちゃん、学校ではどうですか?」
僕は、言葉に詰まった。さりげないいじめを仕掛けられているよ、と言えるわけがない。
「あの、私、知ってるんです。お兄ちゃんがその、……いじめられてるって」
今度は、息が胸の中で詰まった。もう、家族の中では周知の事実なのだろうか。
彼女の言葉には、兄を気遣う優しさがこもっていた。
「一坂さんだけなんです、お兄ちゃんが最近家に連れて来た友達って。だから……」
「うん。できる限りのことをするよ。何とか、助けてやりたいんだけど」
「でも、お兄ちゃん、いじめられるのをやめたがらないんです」
ぽりぽりと頭をかいていた僕の手が、ぴたりと止まった。
「そう。そうなんだよ。あいつ、全然やめさせようとしないんだ。何か知ってる?」
「ちょっと前に、……ぼそっと言ってたんですけど。お兄ちゃんも昔、小学校の時にやったことがあるらしいんです。あの、……ステルス」
いかにも汚いものの名前のように、彼女はその四文字を吐き捨てた。
「クラスのリーダーみたいな人に無理矢理やらされて、みたいなんですけど。無抵抗の大人しい同級生に。その人はその後転校しちゃったそうで、そしたら今度はお兄ちゃんが標的になったって。ばちがあたったんだ、って言ってました」
「そう、……だったんだ」
「お兄ちゃん、それしか言ってませんでしたけど、でも、ずっと後悔してるんだと思います。だから、やり返せないの。それに多分、自分が標的にならなくなったら、他の誰かが新しくいじめられることになるから、それが嫌なんです。その誰かは、お兄ちゃんの友達か、お兄ちゃんをかばった人になる可能性が高いでしょ。転校した人も、……元々はお兄ちゃんと、仲が良かったみたいですから……」
「おい、何の話してる!」
突然の声に驚いて、ドアの方を見ると、いつの間にか帰って来た千堂が血相を変えて立っていた。
「お兄ちゃん、ごめんなさい。でも私――」
「千堂、僕が無理に訊き出したんだ。悪かっ――」
千堂はどちらにも聞く耳持たずに、妹の腕をつかむと、部屋の外へ連れ出した。
そして自分は部屋の中に入り、引き戸を閉める。
「千堂……」
「……隠してて、ごめん」
千堂は、力なく、畳の上に座り込んだ。
「悪い、聞いちゃったよ。だから、やられるに任せてるのか」
「情け無いと思ってるよ。でも、怖いんだ。僕は、……僕みたいな奴でも、人を傷付けることは、できてしまう。こんな怖いことは無いよ。やられる側でいれば、少なくともそんなことはしないで済む……」
二人とも、しばらく黙った。
部屋の外からは、子供達の声が聞こえる。それに車の音。鳥の鳴き声。
部屋の中の静寂を破ったのは、千堂だった。
「僕は平気だよ。あいつらも、いい加減やめるかも。だから、一坂君はもう僕にあんまり関わらないで」
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