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第二部 虚構の楽園
31甘言②
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(哀れみ? 何だろう……、この優しげな眼差しの奥にあるものは……)
サリエルはその質問に答えることができなかった。
かつて炎獄界において二百年の永きに渡り、ヴァニオンの愛を壮絶な虜囚の辱めと受け取っていた彼であるが、死の淵まで辿り着いてようやく『憎しみばかり抱いて消滅するよりは』と、彼の愛を受け入れるに至った。
そして癒しの女神ルーシェによって命救われた今、彼との愛を肉体的なものではなく精神的なものに変化させつつ、平穏に暮らしていこうと決めたことも確かであった。
だが、数日前のあの出来事で……サリエル自身が招いた過失で……それは今、根底から揺らいでいる。この冥界で生きていく覚悟、それ自体が……。
だが何故それを今、エベールに指摘されなければならないのか。
サリエルはそんな疑念を眼前の王子に悟られまいと必死に無表情を装う。
「ヴァニオンも酷いよね。攫ってきて囲うだけならまだしも、こんな所で生かさず殺さずだもの」
「ヴァニオン様のことを悪くおっしゃらないでください、エベール様」
サリエルはそこだけは譲れぬとの思いできっぱりと断じた。
「おや?彼の肩を持つの。攫われてきたっていうのに、君は……」
おめでたいね、とでも云いたげな微苦笑を浮かべるエベール。彼はすでにサリエルに気を遣うこともなくヴァニオンを呼び捨てにしている。
(一体なんなのだろう……、私を慰めに来たわけではないのか……)
「彼とうまくいかなくなってきたんだろ、サリエル? だいたい君たちの関係って、魔族が主人で、上位種族であるはずの君が奴隷なんだものな。上手くいかなくて当たり前さ」
「そ……そんな……、もう私達はとうにそのような関係ではありません」
「じゃあ何なの? サリエル。君って一体、今、ヴァニオンにとってどういう存在なの?」
「……」
本質をずばりと突く質問に、サリエルは窮した。まさに今サリエルが懊悩しているのはそこであり。
(私とヴァニオン様の関係……何なのか。もはや主人と奴隷ではないことは確か……。だが恋人というほど対等と云えるものでもない。ましてや肉体の関係を持てない以上、情人としての資格もない……)
エベールはさらに問う。口調は温和そのものだったが、言葉の内容はサリエルの心を抉る、棘のある鞭だった。
「君の悩みはそこなんだろ?その悩みに突き当たって、この世界で暮らしていく気力が薄れてきている。そうじゃない?」
「……」
頷くべきか迷うサリエル。
「ごめんよ、サリエル。僕の云い方はちょっと酷いって思うかもしれない。だけど君の悩みの本質を理解してあげたいって思う僕の気持ちは、確かなんだよ」
「エベール様……」
突き放したあとで優しく手を差し伸べられるような感覚。ますますエベールが分からなくなり、サリエルはただその言葉言葉を真剣に受け取ることしかできない。
「君の悩みは分かったよ。で、君はどうしたいの?」
「私……?」
サリエルは思わず顔を上げた。
「私は……ヴァニオン様に謝って、もう一度ヴァニオン様と一緒に……、」
「はあ。この状況にずるずる甘んじ続けるってわけか……。それじゃ何も変わらないじゃない」
エベールは嘆息した。幽かに苛立っているように見える。自分の存在に悩みながらもヴァニオンとの関係は崩したくないというサリエルの想いは、欺瞞に思えて当然だろう。
「サリエル……、君は本当にお人良しだね。何があったか知らないけどさ、ヴァニオンの気持ちが今もし離れてしまっていたとしても、そんなこと云い続けられる? ここに居る理由そのものであるヴァニオンがさ、例えばもし妻を迎えるとか、別の恋人に走るとかいう状況になったら、君のここでの立場は完全になくなるってことなんだよ」
「それは……その通りですが……」
「そうそう別の恋人といえばさぁ……。ヴァニオンが未だに僕の兄上の尻を追い回してるのは知ってるだろう?
君は全然知らないだろうから教えてあげるけどさ、兄上とヴァニオンは付き合ってたんだよ。君がここ冥界に来るより前だけどね。兄上たちは隠してるけどさ、僕は兄上に可愛がられていたから知ってるんだ」
「……!?」
(殿下と、ヴァニオン様が……?)
幼なじみで、親友だと聞かされていただけなのだが……。二人ともそれらしい素振りなど見せたこともない。自分の前では当たり前かもしれないが……。
思わぬところからの一撃に瞠目するサリエルに、エベールは歪んだ微笑を向ける。
「ヴァニオンが兄上にべたべたひっついてるのは、まだ未練があるからだよ。連中が結ばれなかったのは父上のご意向だったからで、兄上が積極的に振ったわけじゃない。兄上にだって未練があるんだ。だから身近に置いてるのさ。そのうち君が攫われてきたと聞いて、兄上は一旦は身を引いたんじゃないかな?
でもヴァニオンが君とうまくいかなくなったら、あの二人、たぶんまたくっつくだろうな……。
今でもヴァニオンは隙さえあれば兄上と寝たい、って感じだし」
「やめてください! そんな、あのお二人に限って!」
サリエルはエベールの言葉を遮った。耳を塞ぎたい一心だった。もう何も聞きたくない、何も…。
心の乱れを完全に悟られたが、もはや、とり繕う余裕はない。
「なぜ、私にそのようなことを話されるのです。そんな……根も葉もないことを」
「信じないならそれでもいいさ……、」
エベールはサリエルから視線を外し、眼下に広がる王女の花園を眺める。潤んで煌くその黒い瞳に、何か底知れぬ禍々しさすら感じた。
「だけど、見たところ君はこれしきの情報だけで充分揺れてるじゃない。その程度の覚悟でこの先ここで生きてくつもりなんて、よく云えるねってことなんだよ」
「……何が、仰りたいんですか? 疑似天を離れては冥界で生きていくこともできない私に、いったいどんな選択をせよと仰るのですか?」
「……ふふふ、やっと君も心を見せてくれたね」
半ば詰るようなサリエルの口調にも、エベールは笑顔を絶やさない。
眼差しを花園に向けたまま、魔族の王子は核心の一言をサリエルに提示した。
「じゃあお言葉に甘えて提案するけどさ……。天上界に帰してあげると云ったら、きみ、どうする?
冥界では生きていけないかもしれないけど、天上界に帰ってしまえば、それらの悩みは全て解決するじゃない。
僕が、君を、天上界に帰してあげられると云ったら……?」
「何を……、何を仰ってるんです? そんなこと、できるはずが……!」
サリエルは声の上擦りを抑えることができなかった。
天上界に赴くには、ここ疑似天を出て暗黒界を通り抜け、さらに三途の河を渡り、地上界に出る必要がある。病状が安定しているとはいえサリエルの体ではとても無理な行程だ。
ましてや地上界に出てみたところで、天を翔る天馬を使うか、精霊を使役するなどして仲間の迎えを呼ばない限り、天上界に帰れるはずがない。
冥界軍の守備する三重の砦をかいくぐって地上界に出る体力も、天馬も、精霊も、なにもかも今のサリエルは持たないのだ。
それに何より、天上界への望郷の念を打ち払ってすでに久しい。
とうの昔に、あの病の途上で、帰ることなど諦めたのだ。あきらめてヴァニオンの愛を受け入れ、結果的に生き永らえたのだ。
そんな自分に、今さらそんな選択など無意味だ……。
「君はどういう意味で『無理』だと思うの? ヴァニオンとの関係を断ち切ることができないという意味? それとも、この冥界から出られるはずがないという意味?
……前者だとしたら、まんまと魔族に手懐けられてしまった君は、本当に愚かだというしかないね。故郷への想いってその程度だったんだ? それに君自身云ったじゃないか。自分などがここに居ていいのか、なんてさ。ヴァニオンとの関係はそろそろもう、限界なんだろ……? 自分で認めているじゃない。
後者だとしたら、その前提はすでに破られているんだよ。僕はね、君を天上界に帰してあげられる方法を見つけたんだ」
「天上界に、帰る……」
サリエルはぼんやりと繰り返した。唐突な提示に驚愕し、うまく事態が飲み込めなかった。
「おっと、これ以上はまだ内緒だ。君自身がそれを選択したら、その秘密の方法を教えてあげる。僕は今は、選択肢を提示するに留めておくよ。じっくり……といってもあまり時間はないんだけど……よく考えるんだね。
あ、誤解のないように云っておくけど、僕は君をこの状況から救ってあげたいと思ってるんだからね。サリエル」
「あ、貴方は……一体、何を……?」
サリエルの狼狽を宥めるように、エベールは再び微笑する。
「勿論、誰にも内緒だよ。僕の、この提案のこと……。まだ誰も知らない方法なんだ。その方法を使えば確実に君は天上界に帰れる。あとは、今の状況と決別するっていう、きみの決意だけなんだ」
「私の決意……、」
手すりに掴まり呆然と立ち竦むサリエルを、エベールの艶やかな黒瞳が炯々と見つめていた。
サリエルはその質問に答えることができなかった。
かつて炎獄界において二百年の永きに渡り、ヴァニオンの愛を壮絶な虜囚の辱めと受け取っていた彼であるが、死の淵まで辿り着いてようやく『憎しみばかり抱いて消滅するよりは』と、彼の愛を受け入れるに至った。
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「そ……そんな……、もう私達はとうにそのような関係ではありません」
「じゃあ何なの? サリエル。君って一体、今、ヴァニオンにとってどういう存在なの?」
「……」
本質をずばりと突く質問に、サリエルは窮した。まさに今サリエルが懊悩しているのはそこであり。
(私とヴァニオン様の関係……何なのか。もはや主人と奴隷ではないことは確か……。だが恋人というほど対等と云えるものでもない。ましてや肉体の関係を持てない以上、情人としての資格もない……)
エベールはさらに問う。口調は温和そのものだったが、言葉の内容はサリエルの心を抉る、棘のある鞭だった。
「君の悩みはそこなんだろ?その悩みに突き当たって、この世界で暮らしていく気力が薄れてきている。そうじゃない?」
「……」
頷くべきか迷うサリエル。
「ごめんよ、サリエル。僕の云い方はちょっと酷いって思うかもしれない。だけど君の悩みの本質を理解してあげたいって思う僕の気持ちは、確かなんだよ」
「エベール様……」
突き放したあとで優しく手を差し伸べられるような感覚。ますますエベールが分からなくなり、サリエルはただその言葉言葉を真剣に受け取ることしかできない。
「君の悩みは分かったよ。で、君はどうしたいの?」
「私……?」
サリエルは思わず顔を上げた。
「私は……ヴァニオン様に謝って、もう一度ヴァニオン様と一緒に……、」
「はあ。この状況にずるずる甘んじ続けるってわけか……。それじゃ何も変わらないじゃない」
エベールは嘆息した。幽かに苛立っているように見える。自分の存在に悩みながらもヴァニオンとの関係は崩したくないというサリエルの想いは、欺瞞に思えて当然だろう。
「サリエル……、君は本当にお人良しだね。何があったか知らないけどさ、ヴァニオンの気持ちが今もし離れてしまっていたとしても、そんなこと云い続けられる? ここに居る理由そのものであるヴァニオンがさ、例えばもし妻を迎えるとか、別の恋人に走るとかいう状況になったら、君のここでの立場は完全になくなるってことなんだよ」
「それは……その通りですが……」
「そうそう別の恋人といえばさぁ……。ヴァニオンが未だに僕の兄上の尻を追い回してるのは知ってるだろう?
君は全然知らないだろうから教えてあげるけどさ、兄上とヴァニオンは付き合ってたんだよ。君がここ冥界に来るより前だけどね。兄上たちは隠してるけどさ、僕は兄上に可愛がられていたから知ってるんだ」
「……!?」
(殿下と、ヴァニオン様が……?)
幼なじみで、親友だと聞かされていただけなのだが……。二人ともそれらしい素振りなど見せたこともない。自分の前では当たり前かもしれないが……。
思わぬところからの一撃に瞠目するサリエルに、エベールは歪んだ微笑を向ける。
「ヴァニオンが兄上にべたべたひっついてるのは、まだ未練があるからだよ。連中が結ばれなかったのは父上のご意向だったからで、兄上が積極的に振ったわけじゃない。兄上にだって未練があるんだ。だから身近に置いてるのさ。そのうち君が攫われてきたと聞いて、兄上は一旦は身を引いたんじゃないかな?
でもヴァニオンが君とうまくいかなくなったら、あの二人、たぶんまたくっつくだろうな……。
今でもヴァニオンは隙さえあれば兄上と寝たい、って感じだし」
「やめてください! そんな、あのお二人に限って!」
サリエルはエベールの言葉を遮った。耳を塞ぎたい一心だった。もう何も聞きたくない、何も…。
心の乱れを完全に悟られたが、もはや、とり繕う余裕はない。
「なぜ、私にそのようなことを話されるのです。そんな……根も葉もないことを」
「信じないならそれでもいいさ……、」
エベールはサリエルから視線を外し、眼下に広がる王女の花園を眺める。潤んで煌くその黒い瞳に、何か底知れぬ禍々しさすら感じた。
「だけど、見たところ君はこれしきの情報だけで充分揺れてるじゃない。その程度の覚悟でこの先ここで生きてくつもりなんて、よく云えるねってことなんだよ」
「……何が、仰りたいんですか? 疑似天を離れては冥界で生きていくこともできない私に、いったいどんな選択をせよと仰るのですか?」
「……ふふふ、やっと君も心を見せてくれたね」
半ば詰るようなサリエルの口調にも、エベールは笑顔を絶やさない。
眼差しを花園に向けたまま、魔族の王子は核心の一言をサリエルに提示した。
「じゃあお言葉に甘えて提案するけどさ……。天上界に帰してあげると云ったら、きみ、どうする?
冥界では生きていけないかもしれないけど、天上界に帰ってしまえば、それらの悩みは全て解決するじゃない。
僕が、君を、天上界に帰してあげられると云ったら……?」
「何を……、何を仰ってるんです? そんなこと、できるはずが……!」
サリエルは声の上擦りを抑えることができなかった。
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ましてや地上界に出てみたところで、天を翔る天馬を使うか、精霊を使役するなどして仲間の迎えを呼ばない限り、天上界に帰れるはずがない。
冥界軍の守備する三重の砦をかいくぐって地上界に出る体力も、天馬も、精霊も、なにもかも今のサリエルは持たないのだ。
それに何より、天上界への望郷の念を打ち払ってすでに久しい。
とうの昔に、あの病の途上で、帰ることなど諦めたのだ。あきらめてヴァニオンの愛を受け入れ、結果的に生き永らえたのだ。
そんな自分に、今さらそんな選択など無意味だ……。
「君はどういう意味で『無理』だと思うの? ヴァニオンとの関係を断ち切ることができないという意味? それとも、この冥界から出られるはずがないという意味?
……前者だとしたら、まんまと魔族に手懐けられてしまった君は、本当に愚かだというしかないね。故郷への想いってその程度だったんだ? それに君自身云ったじゃないか。自分などがここに居ていいのか、なんてさ。ヴァニオンとの関係はそろそろもう、限界なんだろ……? 自分で認めているじゃない。
後者だとしたら、その前提はすでに破られているんだよ。僕はね、君を天上界に帰してあげられる方法を見つけたんだ」
「天上界に、帰る……」
サリエルはぼんやりと繰り返した。唐突な提示に驚愕し、うまく事態が飲み込めなかった。
「おっと、これ以上はまだ内緒だ。君自身がそれを選択したら、その秘密の方法を教えてあげる。僕は今は、選択肢を提示するに留めておくよ。じっくり……といってもあまり時間はないんだけど……よく考えるんだね。
あ、誤解のないように云っておくけど、僕は君をこの状況から救ってあげたいと思ってるんだからね。サリエル」
「あ、貴方は……一体、何を……?」
サリエルの狼狽を宥めるように、エベールは再び微笑する。
「勿論、誰にも内緒だよ。僕の、この提案のこと……。まだ誰も知らない方法なんだ。その方法を使えば確実に君は天上界に帰れる。あとは、今の状況と決別するっていう、きみの決意だけなんだ」
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