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2章:潜入編

合宿2日目 前編

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今日の合宿は、朝から夕方までで、討伐対象はシルバーウルフ1人3匹か、ワーウルフ1人6匹である。
オット、ラーツ、シンは、シンの討伐経験を積むためにワーウルフを選択し、シリルはシルバーウルフを選択してアデルに申請するのである。 

「バチーク君、すみませんが、今日は別のグループにはいってくれませんか?」っていうアデル。 
「なんでですか? それに、グループ申請は既にしてあるのに、急に変更はできませんよ。」って言うオット。
アデルが混魔族の女子2名と男子1名のグループを呼ぶのだった。
「彼らのグループのメンバーの1人が、昨日、怪我をしてしまいまして、彼らの討伐対象がシルバーウルフなんですよ。 バチーク君が入ってくれると、バランスもよいので、これは担任としての命令です。」
「グレイ君、君は、今日は1人での討伐ではなく、バチーク君の代わりにドルディー君のグループにはいりなさい。」って今度は俺に言ってきたアデルだぞ。

「なんでだぞ? おれは単独のほうがいいんだぞ。」
「あなたは協調性が足りません。 なので、グループでいきなさい。」と言われたぞ。
仮にもお前も魔族だぞ。 力が全ての魔族に協調性を求めるんじゃないんだぞ。
「なんか、意図がありそうだ。 言われた通りにするしかなさそうだな」って小声でオットに言われたぞ。
「わかったぞ」って俺はおもいっきり溜息ついて返事したぞ。 本当、今日も魔の森に行く予定だったんだぞ。

◇◇◇
それから俺シリルは、シンとラーツと共に森に向かって歩いてるぞ。

「シリル、ごめんな。 僕のせいで、シルバーウルフじゃなくてワーウルフで」っていうシン。
「シンが謝る事じゃないよ。 にしても、アデル先生はシリルには冷たいよな。」ってラーツだ。
「別に興味ないから構わないぞ。」といいながら、索敵しつつ森の中を進んでるぞ。

「シリル、昨日も思ったけど、お前、外装の中私服だよな」ってラーツに聞かれたぞ。
いつになっても聞かれる質問だぞ。 私服は、リンさんが作ってくれたのだし、外装もそうだぞ。
それにシュンさんの付与魔術で防御やら耐性なんかがついていて、ラーツやシンのつけてる防具より性能がいんだぞ。 って心の中で考えておくぞ。
「うん、そうだぞ。 一番うごきやすいからだぞ。」っていつも通り返事したぞ。
「防具ないけど、大丈夫なのか?」
「大丈夫だぞ。」
「あ! そうか、魔術使うからいいのか」ってラーツ。
「僕、魔術みるの初めてだ。 楽しみだな」ってシン。

なんか勝手に話が進んでるぞ。 って索敵で、既に魔術使ってるんだぞ。
「うん? おれ、討伐で魔術つかわないぞ。 それに、接近戦しないとつまらないぞ。」と言いながら俺はスタスタ先に進んでるぞ。 やっぱり、森は楽しいからついつい早く討伐したいんだぞ。

そんな、先をスタスタ歩くシリルを追いかけるラーツとシン。

「接近戦って、武器もってないよな?」というラーツ。
「うん。にしても、シリル、森の中だっていうのに歩くの早いなっていうか、早すぎ!」といいながら、必死でシリルを追いかけるのである。


「おい! ワーウルフ5匹いたぞ」って俺がいる場所をさす。
「ラーツとシンで討伐するのだぞ」
「シリルはどうするんだ?」ってラーツ
「俺は、後でいいのだぞ。 それより、お前ら早く討伐するのだぞ」って俺が言うと、ラーツとシンは頷き、ラーツはまず火球で攻撃し、シンも魔弾で攻撃するのだった。 
その後、致命傷を負わせてラーツは槍で2匹仕留め、シンが短剣で3匹仕留めるのである。 
その後、4匹に遭遇し、これも同様にラーツとシンで討伐させるのである。

昼食後、また4匹に遭遇し、ラーツとシンで討伐させるのであった。
「ラーツとシンは、これで課題達成だぞ。 お前ら、先に戻ってるんだぞ。 俺、後でおうから」と言って、俺は、森の外のほうを指しておく。 俺がここまで連れてきたんだぞ。 別れたあと迷子とかになられたら面倒だぞ。
「お前、まだ1匹も討伐してないのに、大丈夫なのか?」ってラーツ
「うん、すぐ討伐して戻るぞ」とニッコリ言っておいたぞ。 
「ランクCだもんね」ってシン。
「ああ、だな。 んじゃぁ俺ら先に森を出た所でまってるよ。」と言って、俺はラーツとシン別れるのであった。

彼らを見送った俺だぞ。

「数匹だとつまらないのだぞ。。 お! 50匹の群れ発見だぞ!」って索敵して発見したぞ。
そう、数匹とかなんてつまらないからだぞ。
って事で俺は、気配を消して、転移をして50匹の群れを数分で討伐して血塗れになりニコニコしながら、6匹分の証拠をもって、あとは浄化魔術で浄化しておいたぞ。
洗浄魔術で自分を綺麗にしてから、ラーツとシンと別れた所に戻り、のんびり歩きながら森の外へ向かい、ラーツとシンと合流した俺だぞ。 まぁまぁ、楽しんだぞ。

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