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2章:潜入編
後期期末テスト前の出来事 後編
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あっさり退学届けを渡したシリルの態度に、学園長含むアデルそして生活指導の男性教師は驚いている。
そんなに驚く事か?
「これで、退学の手続きは完了だよな?」って俺が聞いたら、「ああ」ってようやく我に返った学園長が返事した。
「これ、フローシアの王に渡しておいてくれ」って俺が手紙を渡しておいた。
「シリル、んじゃ、帰るか」
「うん、帰るのだぞ。あ!馬鹿やったら仕置きにくるぞ」ってシリルの奴、悪い笑みしてるよ。
って事で俺とシリルは部屋と退室して、さっさと転移して食堂へ帰った。
◇◇◇
シュンとシリルが去った部屋では、
「なんか、あっさり退学してしまいましたが。。」って生活指導の男性教師だ。
「ああ、もめる時は威圧しようと思ったが、あっさりだったな。 だが、なんだこの手紙は。 しかも王に渡せだと!」っと、シュンの渡した手紙をみつつ徐々に怒り心頭になっている学園長だである。
「その手紙は渡すのですか?」ってアデルが聞くと、「渡すわけないだろ!」と怒鳴る学園長である。
すると扉がノックされ返事もしないまま、
「学園長、フローシア王がお越しで、学園長室におります」と慌てて部屋に入ってきた受付の男だ。
「なに!」といって慌てて学園長室に急ぐのであった。
◇◇◇
学園長室で、学園長のアドルフを待つ魔道国家の国王フローシア王である。
そんな中、慌てて部屋に入ってきたアドルフ。
「フローシア王、何用でしょうか?」
「私宛のお手紙をもらいにきました。」
「そんなものは預かってないです。」というアドルフだ。
「その手にあるのは手紙ですよね。 みせなさい。」とフローシア王が微笑みながら目は冷たく言う。
「今日退学した生徒の保護者からの手紙で、対した内容では」といいながら渡すのであった。
アドルフとしては、まさか手紙をもらいに来たとは思ってなく、後で破り捨てようと手に握ったままであった。 さっさと破棄しなかった事に冷や汗ものである。
一方、握りつぶされているが未開封の手紙を受け取ったフローシア王。
彼が手紙の蝋印を見るとそれは例の印であった。 表情に出すつもりはなかったが、目を大きくして驚いている姿は、様子をうかがっていたアドルフにとってはさらに焦りとなる。
「確かに受け取りました。」と言って、そのまま学園長室を去るフローシア王の姿に、処罰なしなのかと勝手に安堵するのアドルフであった。
一方、魔導国家の王宮の執務室に戻ってきたフローシア王。
蝋印の印は、伝承通りの黒帝の印だ。
手に汗をかきながらも慎重に封をを開ける。
自然と自分の代でこの印を見る事になる緊張と、何が書かれているのかという不安だ。
手紙というよりもメモで、そこにはこう書かれていた。
”我は傍観者なり。 ただ、他世界を巻き込んだ場合は、我の縁者が容赦しないだろう 白銀の黒帝”
その内容にフローシア王が頭を抱えている。
「例の噂が現実となった場合ですか。 確かに黒帝様の縁者が怒りますね。。 はぁ、学園でって事は、学園が怪しいという事ですか。 学園に間者をいれますか」と独り言をいうのだった。
◇◇◇
翌日、シリルの退学を知ったオット、ラーツ、シンが食堂に行くが、既にもぬけの殻であり、張り紙に”長期休業”とだけ書いてあるのだった。
もちろん、黒帝の来訪を知ったフローシア王もこっそりと食堂を探していくのだが”長期休業”という文字をみて、伝承の料理と酒を堪能できなかった事にがっくりするのであった。
そんなに驚く事か?
「これで、退学の手続きは完了だよな?」って俺が聞いたら、「ああ」ってようやく我に返った学園長が返事した。
「これ、フローシアの王に渡しておいてくれ」って俺が手紙を渡しておいた。
「シリル、んじゃ、帰るか」
「うん、帰るのだぞ。あ!馬鹿やったら仕置きにくるぞ」ってシリルの奴、悪い笑みしてるよ。
って事で俺とシリルは部屋と退室して、さっさと転移して食堂へ帰った。
◇◇◇
シュンとシリルが去った部屋では、
「なんか、あっさり退学してしまいましたが。。」って生活指導の男性教師だ。
「ああ、もめる時は威圧しようと思ったが、あっさりだったな。 だが、なんだこの手紙は。 しかも王に渡せだと!」っと、シュンの渡した手紙をみつつ徐々に怒り心頭になっている学園長だである。
「その手紙は渡すのですか?」ってアデルが聞くと、「渡すわけないだろ!」と怒鳴る学園長である。
すると扉がノックされ返事もしないまま、
「学園長、フローシア王がお越しで、学園長室におります」と慌てて部屋に入ってきた受付の男だ。
「なに!」といって慌てて学園長室に急ぐのであった。
◇◇◇
学園長室で、学園長のアドルフを待つ魔道国家の国王フローシア王である。
そんな中、慌てて部屋に入ってきたアドルフ。
「フローシア王、何用でしょうか?」
「私宛のお手紙をもらいにきました。」
「そんなものは預かってないです。」というアドルフだ。
「その手にあるのは手紙ですよね。 みせなさい。」とフローシア王が微笑みながら目は冷たく言う。
「今日退学した生徒の保護者からの手紙で、対した内容では」といいながら渡すのであった。
アドルフとしては、まさか手紙をもらいに来たとは思ってなく、後で破り捨てようと手に握ったままであった。 さっさと破棄しなかった事に冷や汗ものである。
一方、握りつぶされているが未開封の手紙を受け取ったフローシア王。
彼が手紙の蝋印を見るとそれは例の印であった。 表情に出すつもりはなかったが、目を大きくして驚いている姿は、様子をうかがっていたアドルフにとってはさらに焦りとなる。
「確かに受け取りました。」と言って、そのまま学園長室を去るフローシア王の姿に、処罰なしなのかと勝手に安堵するのアドルフであった。
一方、魔導国家の王宮の執務室に戻ってきたフローシア王。
蝋印の印は、伝承通りの黒帝の印だ。
手に汗をかきながらも慎重に封をを開ける。
自然と自分の代でこの印を見る事になる緊張と、何が書かれているのかという不安だ。
手紙というよりもメモで、そこにはこう書かれていた。
”我は傍観者なり。 ただ、他世界を巻き込んだ場合は、我の縁者が容赦しないだろう 白銀の黒帝”
その内容にフローシア王が頭を抱えている。
「例の噂が現実となった場合ですか。 確かに黒帝様の縁者が怒りますね。。 はぁ、学園でって事は、学園が怪しいという事ですか。 学園に間者をいれますか」と独り言をいうのだった。
◇◇◇
翌日、シリルの退学を知ったオット、ラーツ、シンが食堂に行くが、既にもぬけの殻であり、張り紙に”長期休業”とだけ書いてあるのだった。
もちろん、黒帝の来訪を知ったフローシア王もこっそりと食堂を探していくのだが”長期休業”という文字をみて、伝承の料理と酒を堪能できなかった事にがっくりするのであった。
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