【白銀の黒帝：10】臨海国家と精霊の塔

4章：エピローグ

エピローグ

ここは神獣竜界の深層の森にある2階建てのログハウス。　
シュンはシリルと模擬戦中だ。　

リンはそれを眺めながら、隣でエールを飲むアークに「われ、今回の人間社会でシュンが珍しい行動をした」という。
「珍しい行動ってなんだ？」
「あまり接点のない人間に、魔法書あげたり、お金をあげていた。　
　シュンいわく、炎帝の家系だがオッドアイで孤児だったんだろうと。　
　魔力量があるのにもったいないからだといっていた。　お金も、金がないのに魔法書を売らなかったからだって言っていた。」　
「リン、それは単なるシュンの気まぐれだ。」
「なるほどな、確かに、たまにあるな。」と笑うリン。

アークはシリルとじゃれあっているシュンをみて、シュンが5歳の時、俺と出会ってなかったらお前はどうなってたんだろうなと思いつつ、まぁ結局どっかで出会うんだったんだろうがなと思うのだった。　
出会いは、必然なのかもな。　今回、お前が出会った子孫みたいにな。