インバーション・カース 〜異世界へ飛ばされた僕が獣人彼氏に堕ちるまでの話〜

 ルプス王国に、王子として“孕み子(繁栄を内に孕む者)”と呼ばれる者が産まれた。孕み子は内に秘めた強大な魔力と、大いなる者からの祝福をもって国に繁栄をもたらす事が約束されている。だがその者は、同時に呪われてもいた。
 呪いを克服しなければ、繁栄は訪れない。
 呪いを封じ込める事が出来る者は、この世界には居ない。そう、この世界には——

 アルバイトの帰り道。九十九柊也(つくもとうや)は公園でキツネみたいな姿をしたおかしな生き物を拾った。「腹が減ったから何か寄越せ」とせっつかれ、家まで連れて行き、食べ物をあげたらあげたで今度は「お礼をしてあげる」と、柊也は望まずして異世界へ飛ばされてしまった。

「無理です!能無しの僕に世界なんか救えませんって!ゲームじゃあるまいし!」

 言いたい事は山の様にあれども、柊也はルプス王国の領土内にある森で助けてくれた狐耳の生えた獣人・ルナールという青年と共に、逢った事も無い王子の呪いを解除する為、時々モブキャラ化しながらも奔走することとなるのだった。


 ○獣耳ありお兄さんと、異世界転移者のお話です。
 ○執着系・体格差・BL作品
【R18】作品ですのでご注意下さい。

【関連作品】
 『古書店の精霊』

【第7回BL小説大賞:397位】

※2019/11/10にタイトルを『インバーション・カース』から変更しました。
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