高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

学園に復学、っていっても俺自身は2度目だ

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鳳来病院で3日間くらい、入院しつつ、表と裏両方の稼業の仕事をこなした俺。
俺が、入院中に、昭子さんは毎日のように見舞いにくるし、九条家の人も来た。
陰陽師よ来るなよって心の中で思っていたけどな。

その後、昭子さんに、休みの期間の帰省やら手紙を定期的に出せなど何度も言われた。
良哉はスマホを持ってなくて、定期的に手紙を出していたみたいだ。
さすがに休みの期間中の帰省は無理というか嫌だから、回答を濁しておいて、手紙については書くととりあえず約束しておいた。
ちょい、面倒だ。

その後は、まぁ、寮のほうは、星が勝手に引き払って、良哉の部屋に。
特に俺は良哉の部屋から持っていく物などないが、カバン1つに荷物をいれた風をよそって、挨拶して引っ越しをした。

その時、1時間の通学を考えて九条家の人が、あの家に住む事になっていたって事を聞いた時は驚いた。 
まじ、表面上、鳳来の家に居候にしておいてよかった。
四六時中、陰陽師と一緒の生活は勘弁だ。

「陸君、はなし聞いてる?」ってベリアルだ。
まじ、今、復学の初日なのに、ベリアルのいる理事長室に呼ばれてきてる。
制服を着るってまじ面倒だし、こいつに呼ばれるってのもなんだかなぁ~って感じ。

とりあえず、タバコに火をつけて一服。
「わりぃー、聞いてない」って俺。
「総大将、一応ここは学園なんで喫煙は。」って一緒にいる星につっこまれた。
「別に構わないよな? ベリアル君」って俺。
「あはは、別にこの部屋ではご自由にだね。 あとは屋上とか生徒がみていない所で頼むよ」
「うん十年ぶりの学生だからよ、その辺は約束はできないけど、気を付けるよ」って言っておく。
「それで、わざわざ呼びつけた理由は?」って俺。

「今日の放課後から通ってもらう塾の件だよ。」ってベリアル。
「そういや、天敵のいる塾な。 なぜ俺をいれたがる?」
「ここにいるエクソシストたちは、君たちのように一枚岩じゃないんでね。
 この前の四条のように、先走る者や、まぁ様々なんだよね。 僕の事をよく思っていない者達もね。
 なので、生徒に紛れ込んでもらって、裏切り者や暗躍している者がいないか見張ってほしいんんだよね。 
 あとは、煩い者の討伐だよね。」ってベリアル。

絶対、違う。 でも、こいつは表面的な事しか言わない。
「まぁ、そういう事にするか。 でもよ、塾の時間だけだぞ。 俺だって、夜は俺の領分での活動があるからな」ってこれだけは釘をさしておこう。
「それはもちろんだよ。 こちらとしても常にWin-Winの関係で今までやってこれてるからね。 邪魔はしないよ」
「なら、いい」って返事だけしておく。

「では、あとは事務的な手続きだね。」ってベリアル。

星の今のクラスは1Aらしい。 
とういう事で、俺も1Aに変更っていう事務的な手続きと、塾に通うための鍵をわたされた。
その鍵は、一種のポータルになっていて、どの扉であっても開けば塾というか地下にある日本支部にある塾の教室に行けるらしい。

ある意味便利道具だよな。

「そうそう、陸君、君のその刀だけど、なるべく抜刀はしないでよ」って事務手続き的な説明が終わった後に言われた。
「これないと落ち着かないからな。 抜刀は、しないって」って肩に担いだ袋を指して言っておいた。
「信じておくけどね。 例のやつらには、容赦しなくて結構だよ」って作り笑顔のベリアルだ。
「りょーかい」とだけ言っておこう。
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