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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

バチカン査問員会 前編

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Side:ベリアル

僕、ベリアルは面倒な、バチカンの査問委員会に呼ばれているよ。

「アスタロイトの襲撃は、日本の妖怪にとって討伐されたとなっていますがそれについて申し開きは?」ってグレゴリーの1人だ。
「ええ、その通りです。」と開き直る僕だ。

「そして、日本支部は、その妖怪の管理している縄張りに建っているというのも?」

「ええ、その通りです。 悪魔払いに安全な場所は、古より存在する日本の妖怪の縄張りが1番安全ですからね。」って僕。

「しかし、妖怪もまた祓魔対象だ。 危険すぎる! なぜ、祓魔せん。」って周りの聴講者。

「共闘ではないけど、悪魔は彼らにとって邪魔なので、夜な夜な勝手に討伐していただけるんですよ。 
 そんな人材を、祓魔するっていうか、無理だし。 僕も、できないし、したくないですけどね。」って僕。

「どういう意味なのですか?」と聞いてきたのは、グレゴリの1人だ。
「そういうのは専門家に聞いたほうがよいかもしれませんね。 九条先生」っていうベリアル。
「高位悪魔の祓魔する演唱が存在していないのと同じで、大妖怪にたいする祓魔方法は、封印するという手だてしか存在していません。 
 しかし、今の陰陽師でその力をもっているのは当主のみです。 
 そして、その封印も完璧ではなく、数百年と時を伸ばすだけのものです。」と説明する九条。

「そういう事ですか。 だから、祓魔することが無理という事なんですね。 
 厄介な存在が日本にはいるという事ですね。 ちなみに妖怪は今、人に対して敵対する存在なのですか?」

「グレゴリー様、当たり前じゃないですか。 古来より悪行をするのが妖怪です。」と査問員会に参加している陰陽師の1人。

「それは、数十年前までの話でしょ。」って僕、ベリアルは突っ込んだ。
「貴様に何がわかるんだ!」って騒がれてしまってるよ。
「卓巳君、助けて」ってベリアル。
すると式神の人形が現れる。
「僕、あんまりエクソシストと関わり持ちたくないって言ったよね」って式神から声がするのだった。 
そう、その式神こと、一条卓巳が用意したもの。
「初めての人もそうじゃない人もいるけど、一応、僕が15代目当主の一条卓巳です。」

「「「ご当主様!」」」と陰陽師の面々が驚愕するのだった。
「今の妖怪が人にあだなすかって話だったよね。 
 それは、人の業によるんじゃないかなとしか言えないけど、今の妖怪はみな大人しいかな。 
 ちゃんと、近代化社会に溶け込んでるし。 そう秩序を保つために存在する大妖怪がいるって事でいいかな?」って卓巳の声が式神から発せられる。

「近代社会に溶け込んでいるというのは?」と質問するグレゴリーの1人。
「ある程度の高位妖怪となると、自信で実体化が可能なんだよね。 これは、陰陽師の皆も知ってるよね。 
 つまりだね、人間に擬態して、人間と同じように暮らしているって事。 
 僕としては、君たちは、悪魔を祓魔のに、悪魔の力を借りてるんでしょ? 陰陽師にはその発想がないから、そっちのほうが疑問だけどね。 では外部の人間は失礼するよ」と言って、式神は崩れるのだった。

「フォレスト卿、先ほどの声が、日本の陰陽師の当主で間違いないのかね?」っていうグレゴリーの1人。

「ええ、そうですよ」って僕。 
妖怪については妖怪のエキスパートに頼んだほうがいいと思って、卓巳君に協力してもらっちゃったよ。 
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