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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

アスタロト討伐後

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陸たち百鬼夜行がいなくなった学園。

「あはは、日本の妖怪は、あのアスタロトの軍勢に対して意図もしないとは。。 脱帽だね。」ってベリアル。

「フォレスト卿、それは違うかな。 主の力で百鬼の力は変わる。 数十年前の孫だったら苦戦したよ。 まぁ彼もいろいろあったし、今もまだ成長中。」って卓巳。
「まだ成長中とは、あはは」ってベリアル。
「考えてごらんよ、千年、万年生きる妖怪だよ。 高位悪魔もおなじでしょ。 彼、ハーフだけど、色々あってもう妖怪だね。 まだ60歳ってとこが凄いよ。 あの家系は、未知数さ。」って卓巳。

「フォレスト卿、ご説明いただけるんでしょうね」って2人の会話にわって入ってきたのはアーサー。
「バチカンから来た留学生だね。 説明って、みての通りなんだけどな。
 悪魔の軍団が、妖怪の百鬼夜行にものの見事に滅せられた。
 僕、今、結界の張り直し作業中でこう見えても忙しいだよ」とやや不機嫌なベリアル。

「その妖怪だって、我々の祓魔対象では? しかもなぜ、あの彼はサタンの炎を操っている!」っていうアーサー。
「いや、当主殿、陰陽師の当主とあろうものが妖怪を目の前に何もしないとは、やはりエクソシストと一線を引いているのは噂通り妖怪と通じているからと。 
 それに、あの剣は妖魔刀。 なぜ妖怪がもっているんですか!」って四条香織だ。

「フォレスト卿、なんか僕まで巻き込まれたよ」って溜息をはきながらいう卓巳。
「卓巳君、それは言い合いっこなしでしょ」ってベリアルはクスクス笑ってる。

「まぁ、無知な君たちに教えてあげよう。
 数十年前、僕の先代が当主になる前だね、京都で発生した京妖怪の生肝信仰で、当時約400年間、京都全体にかかっていた、天才陰陽師といわれた当主忠満の結界がとかれたのは知っているかね?」

「ああ、バチカンでも教科書に載っているくらいの出来事だ」ってアーサー。
「もちろんです」っていう四条香織。

そして、頷く周りにいるエクソシストたち。

「へぇ~、教科書にのってるんだね。 まぁ、その結界なんだけど、元々400年しかもたないものだったんだよね。 
 そして、結界の前に、九尾を封印したのは忠満だけど、」

『実際に、戦ったのはぬらちゃんだよ』って平安装束をきた美形の陰陽師だ。
「おい、忠満、勝手に化けてでてくるなよ!」って突っ込む卓巳。
『孫、見たさに出てきちゃった♪ 妖怪化してから、さらに化け物っぷり発揮してるね彼』
「だよな。 まぁ、忠満がいったぬらちゃんっていうのは、妖怪ぬらりひょんの事だ。 その当時の戦いで使ったのが、忠満がうった妖魔刀。」
『そうそう、本来、人間じゃないと使えないのに、ぬらちゃん使えたんだよね。 
 戦いが終わったあと、返してもうらおうと触ったらさ、ぬらちゃん以外に鞘から刀が抜けなくなっちゃって、あげたんだよ』
「それで、ぬらりひょんの手に妖魔刀が渡ったわけだ。
 だけど、封印の時に九尾の呪いでぬらりひょんの家系は人間との間じゃないと子がなせないくなってね。 
 といっても、ぬらりひょんの奥さんは半妖だったのもあって二代目が生まれたけどね。 
 二代目が生まれた時に、この地に怪良組が妖怪たちを従えていたんだ。
 ただ、陰謀に巻き込まれて二代目が死んでしまって、怪良組は弱体化していった。
 そんな中、九尾の復活だよ。 ぬらりひょんの孫は、半妖で、当時は夜しか妖怪になれない。 でも妖魔刀は使える。
 孫にもいろいろあったから、共闘したのが、数十年前。
 無事、先代ともろもろ解決して、京妖怪も大人しくなりましたとさ。
 妖怪同士の縄張り争いが落ち着いたと思ったら、悪魔が暴れだしたって感じ。
 でも、昔から西洋文化が日本にはいっていくると共に悪魔は日本にきていたらしいよ。 
 大妖怪はみな縄張り争いがあるから、彼らが排除してたみたいだね。
 僕もあまり闇夜の世界の事はわからないけどね」って長々と説明する卓巳。
『そうそう、悪魔は陰陽師からしたら対象外』って忠満はニコニコしながいう。
「という事で、僕たち一条家はエクソシストから一線をおいているでいいかな」っていう卓巳。

「僕としては、一条家にも入ってほしいですけどね」ってベリアルは結界はりつつ、ニタリ笑みをこぼしていうのだった。

「フォレスト卿、それは勘弁っていってるでしょ」って卓巳。
「もしもの時はいつでも歓迎しますよ」っていうベリアル。

そんな会話をたちきるように、
「つまり、妖怪ぬらりひょんと通じているっていう事ですか!」っていう四条香織。

「うーん、通じてるというより、たまに話すくらいかな」って飄々という卓巳だ。
「それを通じてるっていうんです!」と叫ぶ四条香織。
「君たち、四条家にはもう僕に意見する権力はないけど」と冷たくいう卓巳に、口をとざし拳を握り四条香織であった。

「では、先ほどのサタンの炎についてのご説明は?」って語尾を強調していうアーサー。 表情には怒りがこもっている。

「あれは、孫の鬼火だよ。 蒼いからってそう思われても困るな。 
 なぜか、孫は、妖魔刀を使うと蒼い炎になるんだよね。 ぬらりひょんは赤だったのに。」って卓巳。

「ちなみに、その百鬼夜行っていうのは?」って聞くアーサー。
「えー、知らないの。 妖怪の大将が従えている子分たちを連れて闊歩するのを百鬼夜行というんだよ。 
 その時の力は、増大だって言われてる。 フォレスト卿、エクソシストの教育ってどうなってるの?」って卓巳だ。

「あはは、妖怪は日本特有なもんで、あまり触れられないんですよ」ってニタリ笑みを含めていうベリアル。

「そういう事。 僕も悪魔の事は知らないしお互い様だね。」って卓巳。
「では、なぜ、百鬼夜行っていうのが出たんですか!」って怒鳴るアーサーだ。

「はぁ~、無知って怖いね。 ここが怪良組の本家の縄張りだからだよ。 もう400年以上も前からね。 
 それ知っていて、フォレスト卿もここに日本支部を作ったんでしょ?」って卓巳。

「あはは、そうだよ。 学び屋や本拠地を作るにあたって、ある意味安全な地盤はここだからね。 
 ちゃんと当時の総大将の許可はとってるよ。 ただ、条件は怪良組の妖怪に手を出すなだけどね。」って飄々と答えるベリアルだ。

「そんな危険地帯に支部を設立するなど、バチカンに報告する!」と怒りあらわにゾロゾロとエクソシスト達が去っていく。
「陰陽師会にも報告します。」って陰陽師エクソシストも同様だ。

『あらあら面倒に、じゃぁね卓巳』って姿を消す忠満だ。
「あんまり面倒ではないけどね。 じゃぁベリアル結界頑張ってね。」って卓巳。
「少しは手伝ってくれませんかね。 僕だって大変なんですがね。」ってベリアル。
「ベリアル、僕が結界はっちゃうと孫が学園はいれなくなっちゃうからね。」って卓巳。
「ずるい」としょぼくれるベリアルであった。
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