高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

八木恵

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2章:俺の双子たちの話

現地に到着したらしい

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2~3時間経過したぐらいで、現地に到着したっぽい。
バスから降りた俺達。 目の前にはリュックだ。 最低限必要な着替えとかも持参していて、さらに追加でリュック。

「これからが合宿スタート。 各自、リュックをしょって、この山の獣道をあがり中腹まで進む。 
 開けた所があるから、そこが拠点となるキャンプ場だ。 
 ちなみに、目標は昼前までにつく事だな。 一応、ここは下級悪魔の生息地になってる。 
 拠点についたグループから、食料調達だ。 詳しくはまた、拠点についてからだ。 
 小さいリュックは女子用だ。 では各自、準備が整ったら出発だ」って藤堂って人。

「一般参加でも荷物運びがあるんだ。 西尾さん、細いけど大丈夫?」って田所って人。
水無は、みため細身だけど、腕力はあるんだな。
「大丈夫です。 持てなくなったら、剛に持ってもらいます。」って水無。
確かに、剛は力持ちだからな。 身体でかいし。
「そうだね。 そうして」って言って、田所って人は去っていった。 他にもやる事あるみたいだ。

それから、リュックをしょって登りだす俺達。
10KGぐらいか。 まぁ、走っても余裕だけど、目立つからのんびり歩いてる。
「若、あのキノコたべれるやつ?」って剛。
「あれ、毒きのこ。」って俺。
っていいながら、ちょくちょく獣道からはずれて食材調達したり、籠つくるのにいい材料集めしてる。 
なんせ、川が流れてるから。
俺と水無は、折り畳み式の釣り竿をもってきてる。 
作ってもいいけど、オヤジと行くたびに作るのもってなって調達した。

いろいろ寄り道している俺達だけど、半分あたりで脱落者じゃないけど疲れて休憩しているグループたちを見たりしつつ、進んでる。

知らぬまに先頭集団に追いついたみたいだ。
「はぁはぁ、鳳来様たちも参加してるの?」って二宮だ。
「理事長に、水無がせっかく一条学園から交換留学できてるから、こういった体験イベントに参加しないかって誘われてね」って海斗。 表向きの理由。
「はぁはぁ、そうなんだ。 にしても、西尾さんも含めて元気ね」って言われた。
ええ、やわな鍛え方されてないんで。
「三枝グループ直系の傘下の子供は、幼少期から護身術ふくめて鍛えられるんだ。 まぁ、そんなんで、体力には自信あんだな」って剛。
君がいうと説得力あるよ。
「はぁはぁ、そうなんだ。 はぁはぁ、西尾さんも?」
「私、私も護身術程度はたたきこまれてきたけど、三枝グループほどじゃないと思うよ。 でもこのくらいなら平気」って水無。
うん、君あの幼少期のサバイバルやってないもんね。
「お先」って水無。
「はぁはぁ、うん」って二宮。 からむ元気はないみたいだ。

それから、ほぼトップで中腹に到着した俺達。
藤堂って人が待っていた。
「あはは、田所がいっていた通りだ、似てるな」って俺と久美、海斗みていってる。
「悪い、悪い。 さすが、三枝グループの直系だな。 まさか一般参加がトップで中腹までくると思ってなかったが、これからテントはってもらって、その後は食料調達だ。 
 昼飯だけ、そこのテントにおにぎりとお茶あるから独り一個づつ持っていってくれ」って言われた。

お昼は支給されるのか。 だから、サバイバル風なのか。
昼をさっそく食べてる俺たち。
「さて、困ったな、俺と水無はテントはったことないぞ」って俺。
「俺もないっす」って剛。
「俺もだよ。 だって、基本野宿だし」って海斗。

そう、夜活動するから、移動してる時とか、休むのは朝方から日中にかけて仮眠程度に木の枝とか洞窟でねるんだよ。
「説明書を読んで、建てるしかなさそうだな」って俺。
「若、でもこのテントって2人一組みたいっす」って剛。
「まじか。 まぁ、表面上、水無1人ってことで、俺と水無でいいんじゃねぇ」って俺。
「だね。 烈と寝るのって、小学生6年生以来だね」って水無。
「若とお嬢って喧嘩したことないんすか?」って剛。
「「ない」」ってはもった。
「というか、喧嘩じゃないけど、お互いに張り合ってたな」って俺達は会話しつつテントをはってる。
「うん、烈が父さんと釣りいったって言えば、母さんに頼んで釣りいける旅館にしてもらって、父さんと釣りいったりね」って水無。
「その分、俺は母さんと過ごせてたから特に文句もない感じだ」って俺。
「烈に母さんと買い物いったっていっても、ふーんで終わりだし」って水無。
「ほら、そういの興味ないし」って俺。
「仲いいっすね。 俺なんて、兄弟喧嘩ばっかっすから」って剛。
「うちもだね」って海斗。
「離れてた分、喧嘩するネタもないんだな」って俺。
「だね」って水無。

って、ちなみに、水無は見学してるだけ。 こいつ、まじ、不器用だから、逆にテントこわす。
3人がかりで、テントはり終わった時には、祓魔師たちの最後尾のグループが到着したって感じだった。

皆さん、疲れていて、これから食料調達とかいけるのかね。
それは、おいておいて、俺と水無は魚釣りに、剛はウサギか鳥を狩りにいき、海斗は、香草とかキノコ、木の実の採取にそれぞれ別れた。
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