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3章:総大将の帰還

ニアミス②

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Side:星
バカ息子の三者面談で四葉学園きてる。
N大の薬学部でも難しいと言われた息子の進路に頭が痛い。

ちょうどその時、廊下にいる生徒の中で目立つ銀髪がいる。
銀髪?
その生徒は、担任に呼ばれて顔が上がるとメガネかけた普通の容姿の一般生徒っぽい。
呪力も感じない。
「只野」っていう苗字。

「オヤジ?」って星也だ。
「悪い、銀髪の生徒がいたもんでな。」
「あー、あいつ、呪力感じないけど、呪力持ちいわく塾で講師してるみたいだけど、単なるガリ勉だぜ、ありゃ」って星也。
「下の名前は知ってるか?」
「知るわけないだろ、えーと」って学生証で調べだす星也。
「只野陸、D組」って星也。

陸だと。 まさか。

その後、星也と別れて車にのってすぐにオヤジに電話。
「星か何だ? 星也の三者面談だっただろ。 あいつはどうだ?」ってオヤジ。
「星也は、バカすぎてN大でも難しいらしい。 S大になるかも」って俺。
「はぁー、あいつ勉強してるのか?」ってオヤジ。
「本人はしてるっていってるけど、夏休みは家庭教師つける。 
 それよりもだ、オヤジ、最近の総大将って本家にいるか知ってるか?」って俺。 本題を聞かない事には。
「幹部会だといつも通りだし、カラスの情報だと、相変わらず本家にいないが夕食には戻ってくるし、表も本業も、昔通りにこなしてるって話しだ。 
 ただ、日中いない時、電話しても一切でないらしいがな、それがどうした?」ってオヤジだ。
「思い過ごしならいいんだけど、今日三者面談で行った時に銀髪の生徒がいたんだ。 
 銀髪なんて、珍しいだろ。 しかも、ちょっと明るめで、総大将と同じ色だ。 
 ただちらっと顔みた時にメガネしていて、総大将かどうかわからなかったんだが、星也に学生証で名前しらべてもらたら、只野陸って名前なんだよ。」って俺。
「まさか!」ってオヤジ。
「オヤジ?」って俺。
「星、この事はとりあえず、儂が総大将に直接聞く。 お前は、誰にもいうなよ」ってオヤジ。
「ああ、わかった」っていって通話を切った。

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