無能と呼ばれた少年は、力を得て真実を知る ~目立ちたくないので、ほっといておいてほしい~

八木恵

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2章:幼少期編

ようやく部屋から外にでれる

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僕は、5歳になった。
「ねぇ、どこに行くの?」
「別邸です。」って御者の人。

僕が乗っている馬車には僕以外だれもいない。 かろうじて、護衛がいるみたいけど、僕の乗っている馬車の窓は固く閉ざされて、外も見る事もできない。
どうしてこうなったんだ。

それは、数週間前にさかのぼる。

~~~
いつものようにアニーに起こされて、身支度を整えた僕。 この頃には自分で着替えから何からできるようになった。
いつものように、朝食を食べてた。
「スヴェン坊ちゃま、お誕生日おめでとうございます」ってアニーが笑顔でいってきた。
そうだ、今日で僕は5歳だ。 この部屋から出れる。
「この部屋から出れるの?」
「ええ、しかも旦那様がお待ちです」って言われて、僕は初めて自分の部屋以外の部屋に案内された。 そこには、大人の男性が2人に、女性が1人いる。 僕は誰だか認識できない。
「スヴェン、彼は王宮の魔法研究所のスタンリー先生だ」って、もう1人の男性がいう。
「ス、スヴェン、お、大きくなったわね」ってなんか震えてる女性。 僕をみて怯えてる?

「あのー、どちら様でしょうか?」って聞いた。
「スヴェン坊ちゃまのお父上のステイン様に、母上のセリーヌ様です」って耳元でアニーが教えてくれた。 なんか2人共、驚愕してる表情だし。
スタンリー先生っていう人は笑ってた。
「ステイン、そりゃ4年も会ってなきゃ区別できないって。」って言ってる。
「そ、そうだったな。 スヴェン、俺がお前の父親で、隣の女性が母親だ。」って言われた。
「そうですか。」しか言えない僕。

「さて、5歳になったから、このスタンリー先生がスヴェンの魔法の先生になる。 さっそく外にでて練習にいきなさい。」って言われた。
「さっそく行こう。」ってスタンリー先生に言われて、先生の後を追いながら、外にある広場まで出た。
僕の人生で初めての外だ。
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