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第6章 少年期〜青年期 学園6学年編
11話 決まったメニューは?
しおりを挟むはい、どうも、僕です。
前回、“学園祭“の出店の件でヘリー姉様に学園長に相談しても欲しいと頼み、その後の放課後は少々揉め事がありましたが、皆んなで話題のスィーツ店でまったりお茶をした次の日、朝早くに父様から昨日の事について話があると言われて、執務室にやってきました・・・
「えっ、・・・昨日、衛兵隊に捕まった人達って、本当に“ボレアース“の貴族だったんですか、それで、その人達の警護対象が“ボレアース“の王女様だったと・・・」
父様「そうだね。彼らはすでにその王女殿下が罰金を支払って釈放されているんだけど、彼ら自身がアトリーにちょっかいかけてくる事はもうないと思うよ・・・ただ、王女殿下の目的がねやっぱりと言うか、アトリーの婚約者の座を狙っているみたいなんだよね・・・」
「・・・あぁ・・・」
(そう言うやつねぇ~なんか面倒な事になりそう・・・(*´Д`*)もしかして、今日あたり突撃されるかも知んないなぁ)
天華『ですね・・・』
と、父様にも軽く注意を促されて、朝食をとってからいつも通り学園に登校すると、意外や意外、その日一日、例の“ボレアース“の王女殿下が僕の前に姿を現す事はなく、すべての授業が終わり、帰りの挨拶の時間に“学園祭“の飲食店の出店の件で、担任のヘリー姉様からAクラスの生徒全員にクラスの出し物が“飲食店に決まった“と通達があって、翌日からの帰りの挨拶の時間を、“学園祭“の出店の打ち合わせに使うのでそのつもりで、と言われて今日はそのまま解散となった。
「しかし、意外と早く許可が取れたね?僕はもっと時間がかかると思ってたんだけど・・・」
ロシュ君「僕もそう思ってました。廃止になった原因の事件からして、かなり協議されると持ってたんですけどね?」
リリ嬢「そうですよね、急に許可が降りたのは理由があるんでしょうか?」
イネオス「理由も何も、アトリー様がするなら絶対安全だって分かっているからじゃないですか?」
ベイサン「そうだよな、アトリー様が他の人達に薬を盛るなんて事、絶対しないからなぁ~する意味もないし・・・」
へティ「まぁ、それもあるでしょうけど、アトリー様の“加護の結界“の能力が信頼できると広く周知されているからでしょう」
ソル「そうですね。現に今日の昼休みに、アトリー様に眠り薬の入った飲み物を渡そうとしたご令嬢が、“加護の結界“に阻まれていましたからね・・・」
「そう言えばそうだね。昨日、あの話を聞いた後すぐに“加護の結界“の設定をいじって、媚薬と眠り薬とか、身体に害はないけど、意識などを奪ったり、身体に異変を促す薬などは排除するように設定したんだけど。今日、お昼休みにその眠り薬を盛ろうとした人だけではなくて、朝、学園についてから数人が物理結界より大きく展開させてた“加護の結界“に、僕に薬を使おうとするだけじゃなくて、所持している人も何人か引っ掛かってたし・・・」
学園内の廊下を雑談しながら歩いていると、今日の“学園祭“での飲食店の出店許可の話題になり、その流れで僕の“加護の結界“の機能の話になったのだが、ソルの言っていた、昼休みの眠り薬を僕に飲まそうとした女子学生はそれが発覚した後すぐにヘリー姉様に捕まって、学園内で聞き取りをした後、身柄は衛兵隊に引き取られていったらしい・・・
そして、その話の流れになって、今日の朝から、予想以上の人達が僕が設定した薬物類を所持していたことを思い出し、その事を口に出して言うと、
皆んな「「「「「!!」」」」」
ソル「あぁ、確かに、数人いましたね・・・」
イネオス「っ!、いつの間に!?僕気付きませんでした!!」
ベイサン「僕も!と、言うか、その人達捕まえなくてもよかったんですか!?」
へティ「そうですよ!危ない薬物を持った方だったら野放しにしておくのは危険なのでは!?」
リリ嬢「確かに、危険ですが、“加護の結界“に引っ掛かったのなら、すでに何らかの“神罰“が降りているのでは?」
ロシュ君「あ!確かに、それなら捕まえる必要はないって事ですか?」
と、ソル以外の皆んなは、“加護の結界“に引っ掛かった人が他にいる事に全く気づいていなかったようで、かなり驚いていた。だが、そんな事よりもそれを知った上で、ベイサンやへティはその“加護の結界“に引っ掛かった人達を野放しにしていていいのか?と心配してくれる。でも、リリ嬢は心配しつつも、冷静に考えたのか、“神罰“が降りているから危険性はないのでは?と考えたみたい、ただ、ロシュ君はちょっと勘違いしていたけどね。
「あぁ、それは何もしてないよ。彼らは所持していただけで、僕に使用したわけではないからね、それに、彼らが持っていた薬物の殆どが眠り薬だったみたいだから、僕に使うのでのはなく、自分に使う用だったのに捕まえたりしたら、冤罪になってしまうだろ?だから、“加護の結界“に引っ掛かっても、“神罰“を降したりしないようにしてるよ」
リリ嬢「まぁ、そうなのですね・・・」
イネオス「確かに、所持しているだけで、実際に使用してないとなれば、いくらでも言い訳できますからね・・・」
「そう言うこと」
(まぁ、実際は“加護の結界“に引っ掛かった人達は、ソルがその事に気づいたように、うちの影達も同じようにその事に気づいたから、今は要注意人物として監視されてる、万が一何か仕掛けようとしたら、すぐにでも捕まえれるようにね(*´ー`*)・・・)
と、言うことはソルも分かっているけど、皆んなを心配させないようにあえて言ったりはしないのだった・・・
ロシュ君「難しいんですね・・・」
「まぁ、何にせよ、この“加護の結界“の機能のおかげで、飲食店の出店の許可が下りたんだから、これで皆んなと楽しく“学園祭“を過ごすことができそうだし、今は“学園祭“で出す料理は何がいいか、皆んなの意見を出し合おう」
ベイサン「そうですね、明日から、出店の打ち合わせがありますから、自分たちでもいい案を出して、少しでも来てくれる人に楽しんで貰わないとですね!」
怪しい薬を所持している人達がいると言っても、すぐに行動できない事に難しい表情をする皆んな、そんな皆んなの心配は嬉しいが、今はせっかく取れた飲食店の出店許可があるんだから、在学中に一度しかできない“学園祭“の出し物の方を楽しまないと損だと思い、話題を変えて、その後は皆んなで明日からの“学園祭“の準備に向けて意見を出し合い、楽しく過ごした・・・・
・・・・そして、時間は過ぎ、季節が巡り、今は夏、夏休みの真っ只中です!
えっ?いきなり季節が飛びすぎだって?・・・何言ってるかちょっとわかりませんね?(・・?)
と、おふざけはここまでにして、今は夏の長期休暇に入って、いつものように皆んなでマルキシオス領の領都であるマーレゲンマで、冒険者活動をしています!( ・∇・)
「あ!リリ嬢!そっちに行ったよ!」
リリ嬢「は、はい!大丈夫です!」
イネオス「落ち着いて相手を見れば対処は簡単だから・・・今だ!」
リリ嬢「はい!やぁっ!!」 ザシュッ!! シュワァ~・・・ポトッ
僕が声をかけると、冒険者登録して初めてのダンジョンにちょっと緊張気味に返事をするリリ嬢、そんな彼女の横で彼女をサポートするイネオス、その甲斐あって、難なくサハギンを倒したリリ嬢。
イネオス「上手にできたね、リリ、ほら、ちゃんとアイテムが出てる」
リリ嬢「あ、ありがとうございます・・・」
緊張しているリリ嬢の頭を優しく撫でながら褒めるイネオスに、照れて頬を染めるリリ嬢、そんな2人を少し遠めに見ながら、
(甘酢っぺぇなぁ~(*´Д`*))
と、恋愛漫画を見ているような感想を持ちながら今どこで何をしているかというと、マーレゲンマにあるダンジョン、“嗜好の海底神殿“の第一フロアで新鮮な食材を確保しています。(あ、ここまで来るのに、いつも通り海を“結界魔法のモーゼ“で割って降りてきたよ!その際に結構な人数の同業者が驚きながらも便乗して付いて来たけど、そこはあえて何も言わないでおいた(*´ー`*)・・・帰りは自力だからね・・・)
何故そんな事になったかというと、飲食店の出店許可が出た翌日、クラス全体で何をテーマにした飲食店にするのかと言う、話し合いが設けられた、その際に料理を作るのは僕とソル、その他に料理が作れる者がいれば、その人ができる料理に合わせる方がいいだろうと言うことで、意見を出し合った結果、“王都ではあまり見かけない海鮮を利用した屋台飯“、を作る事になったのだった・・・
それで一応、僕とソル以外のクラス内で料理ができる人を募ってみたんだけど、そこはAクラス、貴族階級の人間ばかりで、一般市民出の生徒でも料理を作れる人があまりいなくて、一般市民出の生徒で家のお手伝い程度の単純作業の下準備ぐらいしかできないって事で、結局、僕とソルが料理担当のリーダーになってしまったのであった・・・
そう言う経緯で、普通に料理ができる人が僕達だけとなったため、お店のメニューを決める時に、かなり簡単な料理しかできない事と、“海鮮“を使った手軽に食べれる料理と言うのを踏まえて、メニューの候補をクラスメイト全員で出し合って協議した結果、手で持って食べやすい“白身魚のフライ“と調理が単純な“貝類のバター醤油焼き“、屋台と言えば“たこ焼き“と言った感じのものを出す予定になった。
だが、その他にも食材調達も兼任させられた僕達に、食材の調達時に他国やダンジョンから珍しい食材が集まる港町、マーレゲンマらしい食材を使った調理工程が少ない料理、できればデザート系を含めて3品ほど考えて欲しいって無茶振りが来たので、新メニュー開発のために、今、ダンジョンで新メニュー用の食材を調達しているところです・・・
ベイサン「アトリー様ー!コレも使えますかぁー?」
「ん?あぁ、海藻か、うん、使えそうだから少し多めに取っておいてー!」
ベイサン「了解でーす!」
ロシュ君「アトリー様ー、こっちの果物もどうですかぁー?」
「お、レモン、いいね!デザートに使えそう!そのサイズだったら、後5個、お願ーい!」
ロシュ君「はーい!」
イネオスとリリ嬢は波際で突進してくる魚系の魔物を倒し、新鮮な魚の確保、ベイサンとへティは岩場付近でダンジョン内で繁殖している甲殻類や貝類、海藻類などをたまに魔物に襲われつつ確保、ロシュ君とソルは浜辺近くの森、と言うか、南国のジャングル内で果物や珍しい野菜を中心に確保、それで僕はと言うとイネオス達から少し離れた浜辺で楽しく穴掘りしながら貝類を探しつつ、浜辺の魔物を倒し、皆んなが見つけてくる食材が使えるかどうかを判断している。
こんな感じで皆んなと楽しく食材を次々確保して続けること数時間・・・
・・・そして、ある程度食材が集まった頃・・・・
「うーん、結構取れたね・・・」
ソル「そうですね。これだけあれば十分じゃないでしょうか」
と、籠にして2つ分の果物に、タライ山盛り3つ分の魚介類が集められたの見ながら満足そうにしていると、周囲の他の冒険者達がドン引きした目で見てくる・・・
イネオス「ちょっと、取り過ぎましたかね・・・」
「そう?・・・ま、まぁ、やり過ぎた感は否めないけど、コレだけあれば、調理場を貸してくれる、マルキシオス家の人達にも新メニューを堪能してもらえるからいいじゃない?」
へティ「まぁ、余ったらアイテムリングに入れておけば腐らないですし、いつでも料理に使えばいいだけですわ」
(それはそうだな、無理に使う必要はないもんね・・・)
ベイサン「どうだろう?余るかな?僕はアトリー様の作ってくれる料理ならいくらでも入る気がするから、余らないと思うな!」
周囲の視線でやり過ぎたと認識したイネオスは少し恥ずかしそうに反省していたけど、この量を消費するアテはあるので心配するなと、僕が言うと、ヘティは余っても“時間停止のアイテムリング“に取っておけばいいだけと、周囲の視線を気にする様子はない、そんなヘティの横でベイサンはもう、料理が出来上がった後のことを想像して涎を垂らしそうになっている・・・
ロシュ君「それ、僕もそう思います!」
リリ嬢「確かに、アトリー様の料理はどれも美味しいですものね♪」
(皆んな、お腹すいてんのかな?(*´ー`*)まぁ、確かにそろそろお昼ご飯の時間だしな・・・)
「ふふっ、地上に戻ったらまずは試作がてらお昼ご飯でも作ろうか?」
皆んな「「「「「お願いします!!」」」」」
「ふふっ、了解♪」
と、そんなやり取りをしつつ、僕が“無限収納“に全ての食材を入れ、地上に向かうのだった・・・
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