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After Story2 ー和解と決裂ー
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チェックインした部屋はファミリールームで、2つの部屋の中間には扉がついているため自由に行き来が出来る。鍵もついており、プライベートも守られるようになっていた。
小さな、とは言っても充分な広さを備える2ベッドルームの部屋が悠人、静音夫妻、3ベッドの方が悠、薫子と生まれたばかりの詩織、そしてばあやの部屋となっていた。間の扉は閉まっているものの、鍵は掛けられていない。
だが、悠人と静音は自分たちの部屋には行かなかった。部屋に入った途端、静音は手を洗うと悠の元へ駆け寄った。
「詩織ちゃーん! さぁ、ばあばに抱っこさせてちょうだぁい」
悠は自分の腕に感じる穏やかな寝息を感じながら、小さく言った。
「今、寝てるところだから......起こさないように気をつけて」
先ほど薫子が慌ててベビーカーのフードを上げたのは、詩織がむずがる声が聞こえた為だった。
ミルクは飲んだばかりだし、おむつも替えたばかりなのにどうして......
困惑する薫子から詩織を受け取った悠は、静かに詩織を揺らしながら子守唄を歌った。そのうちに詩織があくびをし始め、安心したように眠りについたのだった。
薫子は、ずっと悠は子供、というかあまり人に興味がないと思っていたので、自分よりも赤ん坊の接し方がうまい悠を見て、意外な一面を発見した。目が見えない分、他の感覚が敏感になるのか、おむつが濡れた時にも気づくのは悠の方が早いし、この頃では泣き方の違いも分かってきたらしい。
母親としては情けなくなるが、そんな悠を夫にもつ喜びもまた感じていた。
帝王切開から10日後に薫子は退院することになったが、詩織はまだ体重が十分増えていなかったた為、それから更に4日間の入院を経ての退院となった。
その頃には悠も、長距離の際には車椅子が必要であるものの、毎日のリハビリのお陰でだいぶ筋力がつき、松葉杖で自分の体を支えて歩けるようにまでなっていた。
これからの生活を思うと、やはり親子一緒に暮らしたい。
そう思った悠は医者に打診し、毎日リハビリに通うことを条件に、悠も詩織と同じ日に退院出来ることになった。
ところがそこで、問題が発生した。退院後は薫子がばあやと住んでいたアパートに暮らす予定でいたのだが、静音がそれに猛反対したのだ。
「悠ちゃんは退院出来るって言っても、毎日リハビリに通わなければいけないのよ。病院への送り迎えが必要になるのに、一体どうするつもり!?
薫子さんはまだ帝王切開を終えたばかりなんだから、傷が完全に塞がるまでは授乳以外は寝てないと駄目よ! その間、詩織ちゃんのミルクやおむつの替えや寝かしつけをする人が必要になるでしょ!ばあやさんが一緒に住んでいると言ったって、ばあやさんは運転が出来ないし、手助けすると言っても限界があるわ。それにあんな狭いアパートに、どうやって4人で住むっていうの!?
絶対に認めません!!」
じゃあ、どうしたらいいの......
困惑する薫子に、悠人がふっと微笑んだ。
「静音はね、君たちに僕たちと一緒に暮らして欲しいと思って言ってるんだよ」
そうして、悠、薫子、詩織とばあやは風間家にて一緒に暮らすことになった。
「私は櫻井家に使えていた身です。薫子様が無事に悠様とご結婚し、詩織様をご出産し、風間家の家族として迎え入れられた今、私は必要ございません。
私は、大旦那様のアパートに残ります」
当初ばあやはそう言って断ったのだが、全員から説得されることになった。
最後には、薫子のひとことが決め手となった。
「お願い、ばあや。一緒についてきて......ばあやは私にとって大切な家族だから、一緒に暮らして欲しいの。
それに、詩織もばあやに懐いてるし」
小さな、とは言っても充分な広さを備える2ベッドルームの部屋が悠人、静音夫妻、3ベッドの方が悠、薫子と生まれたばかりの詩織、そしてばあやの部屋となっていた。間の扉は閉まっているものの、鍵は掛けられていない。
だが、悠人と静音は自分たちの部屋には行かなかった。部屋に入った途端、静音は手を洗うと悠の元へ駆け寄った。
「詩織ちゃーん! さぁ、ばあばに抱っこさせてちょうだぁい」
悠は自分の腕に感じる穏やかな寝息を感じながら、小さく言った。
「今、寝てるところだから......起こさないように気をつけて」
先ほど薫子が慌ててベビーカーのフードを上げたのは、詩織がむずがる声が聞こえた為だった。
ミルクは飲んだばかりだし、おむつも替えたばかりなのにどうして......
困惑する薫子から詩織を受け取った悠は、静かに詩織を揺らしながら子守唄を歌った。そのうちに詩織があくびをし始め、安心したように眠りについたのだった。
薫子は、ずっと悠は子供、というかあまり人に興味がないと思っていたので、自分よりも赤ん坊の接し方がうまい悠を見て、意外な一面を発見した。目が見えない分、他の感覚が敏感になるのか、おむつが濡れた時にも気づくのは悠の方が早いし、この頃では泣き方の違いも分かってきたらしい。
母親としては情けなくなるが、そんな悠を夫にもつ喜びもまた感じていた。
帝王切開から10日後に薫子は退院することになったが、詩織はまだ体重が十分増えていなかったた為、それから更に4日間の入院を経ての退院となった。
その頃には悠も、長距離の際には車椅子が必要であるものの、毎日のリハビリのお陰でだいぶ筋力がつき、松葉杖で自分の体を支えて歩けるようにまでなっていた。
これからの生活を思うと、やはり親子一緒に暮らしたい。
そう思った悠は医者に打診し、毎日リハビリに通うことを条件に、悠も詩織と同じ日に退院出来ることになった。
ところがそこで、問題が発生した。退院後は薫子がばあやと住んでいたアパートに暮らす予定でいたのだが、静音がそれに猛反対したのだ。
「悠ちゃんは退院出来るって言っても、毎日リハビリに通わなければいけないのよ。病院への送り迎えが必要になるのに、一体どうするつもり!?
薫子さんはまだ帝王切開を終えたばかりなんだから、傷が完全に塞がるまでは授乳以外は寝てないと駄目よ! その間、詩織ちゃんのミルクやおむつの替えや寝かしつけをする人が必要になるでしょ!ばあやさんが一緒に住んでいると言ったって、ばあやさんは運転が出来ないし、手助けすると言っても限界があるわ。それにあんな狭いアパートに、どうやって4人で住むっていうの!?
絶対に認めません!!」
じゃあ、どうしたらいいの......
困惑する薫子に、悠人がふっと微笑んだ。
「静音はね、君たちに僕たちと一緒に暮らして欲しいと思って言ってるんだよ」
そうして、悠、薫子、詩織とばあやは風間家にて一緒に暮らすことになった。
「私は櫻井家に使えていた身です。薫子様が無事に悠様とご結婚し、詩織様をご出産し、風間家の家族として迎え入れられた今、私は必要ございません。
私は、大旦那様のアパートに残ります」
当初ばあやはそう言って断ったのだが、全員から説得されることになった。
最後には、薫子のひとことが決め手となった。
「お願い、ばあや。一緒についてきて......ばあやは私にとって大切な家族だから、一緒に暮らして欲しいの。
それに、詩織もばあやに懐いてるし」
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