【R１８】敵対する侯爵子息と禁断の恋に落ちた侯爵令嬢は、神聖な教会で背徳の愛撫にあえかな吐息を漏らす

敵対する侯爵子息と禁断の恋に落ちた侯爵令嬢は、神聖な教会で背徳の愛撫にあえかな吐息を漏らす

７

「えっ！？」

　パニックで、頭が真っ白になる。

　すると、扉の奥からノックとともに、

「牧師様、牧師様……いらっしゃいませんか？」

　と、くぐもった中年男性の声が聞こえた。

　ルノが、耳元で囁く。

「声を出さないで」

　そして、何もなかったかのように蕾を再び口に含み、指で敏感な部分をクリクリと刺激する。もう一方の乳房にも手を伸ばし、その先端を摘み始める。

　う、嘘……ルノ！！

　身を捩って抵抗しようとするものの、彼の両肘がしっかりと太腿を抑えているため、逃げられない。

　どうして……

　ルノと私がこうしていることを知られてしまったら、もう一緒にいることは出来なくなるのに……

　そう思いつつも、与えられる快楽の罠に嵌まり、溺れてしまう自分がいた。その間も、ノックは続いている。

　必死に両手で口を抑え、声が洩れないようにするものの、私のくぐもった喘ぎ声と舌と指を卑しく絡め取り、ジュプジュプと響く蜜の水音が私の耳を淫す。

「……おかしいな、いらっしゃらないのかな」

　声の主が扉に手を掛け、開けようとする気配を感じた。ギクッと躰が強張る。

　あっ！　私……ここに来た時に扉を開けたまま……
　このままじゃ、本当に見つかっちゃう！

　扉に手がかかる。

　もう、ダメ！！

　ガタンッ、ガタンッ！

「あれっ、開かないな。今夜は牧師様はいらっしゃらないのか……」

　その声が聞こえた後、次第に足音が遠ざかっていった。