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愛され総受け女王は、20歳の誕生日に夫である美麗な年下国王に甘く淫らにお祝いされる
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「よぉ、プリンセス。祝いにきてやったぜ」
耳障りな響きに顔を向けると、シモーネがアンジェリーナの肩に手を回している。
「シモーネ!!」
アンジェリーナが驚いて躰をビクン、とさせる。
ジルベールが密かに雇っていた情報屋であるシモーネの存在を、王女時代は全く知らずにいたアンジェリーナだったが、女王となり、国の政権を握ることになった時に、初めて彼を紹介された。
女王陛下の前ですら横柄な態度を崩さず、アンジェリーナに迫るシモーネは、彼女にとって今まで出会ったことがない未知のタイプの人間だった。すぐにからかい、隙あれば迫ってくるシモーネにヒヤヒヤされっぱなしだが、彼の確かな情報に救われたこともあった。
いつも冗談半分でしか喋らないシモーネだが、ルノーとの婚約を知った際には、真剣な目つきで『あんな坊ちゃんやめて、俺にしとけよ』と言われた。すぐに、『なんてな』と笑ったシモーネだったが、あの時の彼の瞳の熱は、いつもの彼とは違っていた。
「その汚い手を、今すぐどけろ」
ルノーがシモーネの手を振り払い、ジロリと睨む。そんなルノーを気にも止めず、シモーネは口の端を上げてニヤッと笑った。
「俺からの祝いだ。今回は、特別に報酬なしでくれてやる」
「当たり前だろう、アンジェへの誕生日プレゼントなんだから……」
ルノーが憤慨した。
シモーネがアンジェリーナに瓶に入ったカプセルを渡す。
「これ、薬?」
すると、シモーネが意地悪な表情でニヤニヤした笑みを見せた。
「坊っちゃんだけじゃ物足りないだろうと思ってな。ま、俺なら薬なしで十分お前のこと気持ちよくさせてやれるがな」
「ッッ!!」
それを聞いて、瓶の中身が何かを察したアンジェリーナが全身赤くさせて俯く。
ルノーが怒りで身を震わせる。
コイツだけは……許せない。
ルノーはアンジェリーナから瓶を取り上げると、近くにいた護衛に声をかけた。
「ロワール=グランデ公がお帰りだ。丁重に門の外までお送りするように」
護衛が二人、両脇からシドを挟む。
「おいっ、なんのつもりだ!」
シモーネが護衛の腕を振り払おうとするのをルノーが制し、冷たく言い放つ。
「今日、グランデ大公の代理として来てるお前がここで暴れると、彼の顔を潰すことになるぞ」
それを聞いて、シモーネが抵抗するのをやめた。
「……チッ。
今日は大人しく帰ってやる」
ジルベールに、シモーネよりも優秀な情報屋を早急に雇うように指示しなければ……
シモーネの去っていく背中を見ながら、彼の排除に頭を巡らせるルノーであった。
耳障りな響きに顔を向けると、シモーネがアンジェリーナの肩に手を回している。
「シモーネ!!」
アンジェリーナが驚いて躰をビクン、とさせる。
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いつも冗談半分でしか喋らないシモーネだが、ルノーとの婚約を知った際には、真剣な目つきで『あんな坊ちゃんやめて、俺にしとけよ』と言われた。すぐに、『なんてな』と笑ったシモーネだったが、あの時の彼の瞳の熱は、いつもの彼とは違っていた。
「その汚い手を、今すぐどけろ」
ルノーがシモーネの手を振り払い、ジロリと睨む。そんなルノーを気にも止めず、シモーネは口の端を上げてニヤッと笑った。
「俺からの祝いだ。今回は、特別に報酬なしでくれてやる」
「当たり前だろう、アンジェへの誕生日プレゼントなんだから……」
ルノーが憤慨した。
シモーネがアンジェリーナに瓶に入ったカプセルを渡す。
「これ、薬?」
すると、シモーネが意地悪な表情でニヤニヤした笑みを見せた。
「坊っちゃんだけじゃ物足りないだろうと思ってな。ま、俺なら薬なしで十分お前のこと気持ちよくさせてやれるがな」
「ッッ!!」
それを聞いて、瓶の中身が何かを察したアンジェリーナが全身赤くさせて俯く。
ルノーが怒りで身を震わせる。
コイツだけは……許せない。
ルノーはアンジェリーナから瓶を取り上げると、近くにいた護衛に声をかけた。
「ロワール=グランデ公がお帰りだ。丁重に門の外までお送りするように」
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「おいっ、なんのつもりだ!」
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「今日、グランデ大公の代理として来てるお前がここで暴れると、彼の顔を潰すことになるぞ」
それを聞いて、シモーネが抵抗するのをやめた。
「……チッ。
今日は大人しく帰ってやる」
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シモーネの去っていく背中を見ながら、彼の排除に頭を巡らせるルノーであった。
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