【R18】退廃的な接吻を ー美麗な双子姉弟が織りなす、切なく激しい禁断愛ー

奏音 美都

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345.隼斗への敵意 ー類sideー

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  ベッドに身を投げ出し、沈み切ったところで大きく息を吐く。

 あぁ、疲れた……ババアのご機嫌とりも楽じゃないな。

 まだ粘りつくような声と視線が絡み付いているかのように感じ、気怠く首を振る。

 癒しが必要だな。

 サイドテーブルに置かれていたスマホに手を伸ばし、いつものようにアプリを開く。

 あれっ、いない……

 指で操作すると、別の画面に切り替わった。

 2階の洗面所が映っており、美羽が服を脱いでいるところだ。類に画面越しに見られているとも知らず、背中に手を回し、ブラジャーのホックを外している。ホックが外れた途端、ふくよかな美しい胸が露わになった。

 ミュー、綺麗だよ。

 目を細め、画面をそっと指で撫でる。

 ずっと美羽に、直接触れていない。その禁断症状が類を苦しめているなど、美羽は夢にも思っていないだろう。

 今に、思い知らせてあげるからね、ミュー。
 僕がどれほどミューのことを、狂おしいほどに愛しているのか。
 
 少し身を屈め、美羽がパンティーに指をかける。表情に少し疲れた様子は見えるものの、きめの細かい白い肌、艶かしいくびれのラインはそのままだ。

 ミュー、ミュー……早く、抱きたいよ。

 けれど、その思いを決して美羽に聞かれてはいけない……今は、まだ。

 リョウに、教えてもらって良かったな。

 霊気をコントロールできるリョウは、そのやり方を類に教授したが、それは美羽と繋がっている『気』においても、有効であることが分かった。美羽に自分の思いを知られたくない時には、彼女に向かう気を遮断することができる。

 そんなことが出来るようになったのも、リョウの霊力の影響を受けたおかげだ。あの日の誓い通り、リョウは類の従者としてよく尽くしてくれている。毎日彼からは、報告メールが入っていた。

『美羽さんの義兄が、教団のことについて探っているようなのでご注意ください』

 そんな報告を思い出し、ギリッと歯を鳴らした。

 美羽と隼斗の間に肉体関係がないことなど、分かっている。それは、皮肉にもふたりが同じ部屋で一夜を過ごしたことにより、確固たる証明となった。

 けれど、美羽が精神的に隼斗を信頼し、よりかかっていることが気に入らないのだ。教団のことも、ひとりで悩み、苦しみ……そして、自分に助けを求めてくるだろうと思っていたのに、美羽は隼斗に相談し、ふたりで協力して教団の秘密を暴こうとしている。



 気に入らない、気に入らない気に入らない!!
 あの男、ほんっと邪魔!!



 もちろん、隼斗の前でそんな感情を露わにするような馬鹿なことはしない。心の中で悪態をつきながら、従順で親しみある義弟を装い、隼斗の行動に目を見張らせている。

 正直、隼斗は類が最も苦手なタイプだ。色仕掛けも金も使えない。自分こそが正義だと疑わない。意思を曲げることがない。

 隼斗が美羽に手を出さなかったからといって、隼斗を信用しているわけではない。美羽に恋愛感情を抱いてるのかは分からないが、隼斗の美羽に対する感情は兄、特に義兄としての感情を超えている。本人が、気付いているかいないかに関わらず。

 敵となったら、一番厄介であることは間違いない。そのための対策を考えておかなければならないだろう。
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