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470.バレンタイン前夜
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あの日、夜中に義昭は喉が乾き、階段を降りていった。
水を飲むつもりでコップを手に取り、蛇口を捻ろうとしたが、スパークリングウォーターがあったのを思い出し、冷蔵庫の扉を開けた。
今までなら冷蔵庫に何がどこに入っているかなど一切気にする事がなかった義昭だが、この頃は美羽の作った料理を冷蔵庫から取り出し、自分でレンジで温めたりするようになって、冷蔵庫を開ける回数が以前よりも多くなった。
扉を開けた時に、いつもならすっきりと綺麗に整頓されている冷蔵庫が、最上段だけがやけに食材が詰まっているのを見て、なんとなく違和感を感じた。
ヨーグルトやサワークリーム、チーズと取り除いていくと、その奥に大きな箱が見えた。
なんだ……ケーキ、か?
クリスマス以来、ケーキを買ってくることなど、しかもホールケーキを買うことなんてなかった。
なんかあったか?
キッチンの壁にかかっているカレンダーを見て、義昭はハッとした。
明日は、バレンタインだったか。
美羽からバレンタインにチョコレートをもらうことなど、この数年なかった。会社でも女子社員からバレンタインを禁止にしてほしいとの声が上がり、社内での義理チョコの受け渡しは禁止となり、自分にはまったく関係のないイベントとなっていたため、すっかり忘れていた。
もちろん、これは美羽が自分のために用意したものではないと知っているし、義理チョコでないことも箱の大きさから理解した。
そうか、美羽がルイに……
美羽は、今でもルイのことが好きなのか。
左右に傾かないように両手を使って慎重に箱を取り出し、キッチンの作業台の上に置く。
買ってきたものかと思っていたが、どこにもラベルはなく、どうやら手作りのようだった。
すごいな……いつ、作ったんだ?
開け口に指を差し込み、ゆっくりとケーキの台座ごとスライドさせると、可愛らしくデコレーションされたチョコレートケーキが出てきた。
自分が苦手であり、類が大好きなチョコレートを使ったチョコレートケーキを見て、これが類へのものであることが確定した。
全身が震え、唇がピクピクと痙攣する。
「フフッ……フフ、フフッ……ックク」
興奮で顔が赤くなり、笑いが抑えられない。
僕がいるというのに!!
夫であるこの僕を差し置いて、弟であるルイに、本命のバレンタインチョコをあげるだなんてっ!!
「ククッ、クククッ……」
あぁ、僕は妻に、友に裏切られている!
美羽はこっそりバレンタインをルイに渡し、密通しようとしている!
ふたりは、繋げるのか!?
その、美しい躰を。
僕の存在など無視して、僕がまるでいないかのように、恋人になって、そ知らぬ顔で夫婦として、友人として生活していくつもりなのか!?
あぁ、堪らない……興奮するっっ!!
義昭はチョコレートケーキをしまい、箱を慎重に戻すと、ヨーグルト、サワークリーム、チーズを1ミリの狂いがないほど元あった位置へと置いた。
股間の中心がむくむくと膨らみ始め、落ち着かない。
喉が乾いて水を取りに来たことなどすっかり頭から抜け落ち、冷蔵庫を閉めると、義昭は足早に、だが音をたてないように、這いながら階段を上った。
階段を上がって廊下を挟んで右側にある、美羽の部屋を見つめた。
もしかしたら、明日……ふたりはこの部屋で。
「ック」
膨れ上がった中心が、早く吐精したいと騒ぎ立てる。
部屋の扉を閉めた途端、興奮が溢れ出た。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
あぁ、早く……抜きたい。
ベッドに腰掛け、ベルトを外すと、スラックスが皺になるのも構わずそのまま下ろし、トランクスをずり下げた。
そこには、もう既に勃ち上がっている自身が見えていた。
ハァ……なんて僕は、蔑まれているんだ。
サイドテーブルのティッシュを引き寄せて脇に置き、義昭は蜜を垂らしている先端の切っ先を指に絡ませながら根元へと引き下げ、上下に扱いていく。
水を飲むつもりでコップを手に取り、蛇口を捻ろうとしたが、スパークリングウォーターがあったのを思い出し、冷蔵庫の扉を開けた。
今までなら冷蔵庫に何がどこに入っているかなど一切気にする事がなかった義昭だが、この頃は美羽の作った料理を冷蔵庫から取り出し、自分でレンジで温めたりするようになって、冷蔵庫を開ける回数が以前よりも多くなった。
扉を開けた時に、いつもならすっきりと綺麗に整頓されている冷蔵庫が、最上段だけがやけに食材が詰まっているのを見て、なんとなく違和感を感じた。
ヨーグルトやサワークリーム、チーズと取り除いていくと、その奥に大きな箱が見えた。
なんだ……ケーキ、か?
クリスマス以来、ケーキを買ってくることなど、しかもホールケーキを買うことなんてなかった。
なんかあったか?
キッチンの壁にかかっているカレンダーを見て、義昭はハッとした。
明日は、バレンタインだったか。
美羽からバレンタインにチョコレートをもらうことなど、この数年なかった。会社でも女子社員からバレンタインを禁止にしてほしいとの声が上がり、社内での義理チョコの受け渡しは禁止となり、自分にはまったく関係のないイベントとなっていたため、すっかり忘れていた。
もちろん、これは美羽が自分のために用意したものではないと知っているし、義理チョコでないことも箱の大きさから理解した。
そうか、美羽がルイに……
美羽は、今でもルイのことが好きなのか。
左右に傾かないように両手を使って慎重に箱を取り出し、キッチンの作業台の上に置く。
買ってきたものかと思っていたが、どこにもラベルはなく、どうやら手作りのようだった。
すごいな……いつ、作ったんだ?
開け口に指を差し込み、ゆっくりとケーキの台座ごとスライドさせると、可愛らしくデコレーションされたチョコレートケーキが出てきた。
自分が苦手であり、類が大好きなチョコレートを使ったチョコレートケーキを見て、これが類へのものであることが確定した。
全身が震え、唇がピクピクと痙攣する。
「フフッ……フフ、フフッ……ックク」
興奮で顔が赤くなり、笑いが抑えられない。
僕がいるというのに!!
夫であるこの僕を差し置いて、弟であるルイに、本命のバレンタインチョコをあげるだなんてっ!!
「ククッ、クククッ……」
あぁ、僕は妻に、友に裏切られている!
美羽はこっそりバレンタインをルイに渡し、密通しようとしている!
ふたりは、繋げるのか!?
その、美しい躰を。
僕の存在など無視して、僕がまるでいないかのように、恋人になって、そ知らぬ顔で夫婦として、友人として生活していくつもりなのか!?
あぁ、堪らない……興奮するっっ!!
義昭はチョコレートケーキをしまい、箱を慎重に戻すと、ヨーグルト、サワークリーム、チーズを1ミリの狂いがないほど元あった位置へと置いた。
股間の中心がむくむくと膨らみ始め、落ち着かない。
喉が乾いて水を取りに来たことなどすっかり頭から抜け落ち、冷蔵庫を閉めると、義昭は足早に、だが音をたてないように、這いながら階段を上った。
階段を上がって廊下を挟んで右側にある、美羽の部屋を見つめた。
もしかしたら、明日……ふたりはこの部屋で。
「ック」
膨れ上がった中心が、早く吐精したいと騒ぎ立てる。
部屋の扉を閉めた途端、興奮が溢れ出た。
「ハァッ、ハァッ、ハァッ……」
あぁ、早く……抜きたい。
ベッドに腰掛け、ベルトを外すと、スラックスが皺になるのも構わずそのまま下ろし、トランクスをずり下げた。
そこには、もう既に勃ち上がっている自身が見えていた。
ハァ……なんて僕は、蔑まれているんだ。
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