【R18】退廃的な接吻を ー美麗な双子姉弟が織りなす、切なく激しい禁断愛ー

奏音 美都

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480.ルイの仕打ち

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 だが、何の反応もない。再び、強烈にお腹がグルグルと渦を巻き、強烈な排泄欲と気持ち悪さに襲われ、そこから逃れるようにノックした。

 ドン! ドドン! ドンドン!! ドンドンドン!!

「ハァッ、ハァッ……み、美羽ぅっ! あっ……ハァッ……開け、開けて……くれっ……ハァッ、ハァッ」

 焦燥が大きくなっていくのに比例して、ノックの音はだんだん激しく強さを増していく。

 み、美羽も怒っているんだな……僕が、せっかくルイのために作ったチョコケーキを食べたから。
 そうか、これもお仕置き、なの……かッッ!!

 怒り狂い、義昭に蔑みの表情を見せる美羽を想像し、義昭は別の意味で全身を震わせた。

「い、今すぐ……ハァッ、ハァッ……開け、て……くっ!」

 アグッ……く、苦しい……
 どうか、惨めな僕を見てくれ。君たちの裁きによって、悶え、苦しむ僕を。
 ハァッ、ハァッ……

 爪を立て、ガリガリと扉を引っ掻く。

「ウッ……ウゥッ……ハァッ、ハァッ……あ、開けぇぇぇ……ハァッ、ハァッ」

 再び、渾身の力を振り絞って扉をガリガリと引っ掻いていた義昭の手が、ガンッと蹴り上げられる。

「ウッ!」

 床へと落ちたその手が、今度は乗馬ブーツのヒールで穴が開きそうなぐらいの強さで踏みつけられた。義昭の苦痛に満ちた顔が、更に酷く歪む。

「ヒ、グゥッ……」

 い、痛ッッ……痛いッッグ。



「あれっ? こんなところに転がってるって気がつかなくて、踏みつけちゃった」



 見上げると、世にも美しい妖艶な笑みを浮かべた悪魔の姿がそこにあった。

「ル、ルイィィィ……ハァッ、ハァッ」

 あハァッ……ル、ルイが来て、くれたッッ。
 さぁ、見てくれ。苦しみ、悶える哀れな僕を!! 情けない、汚らしい僕を!!
 君の『ご褒美』に必死に耐える、この僕を!!

 なぜ室内なのに、わざわざ乗馬ブーツを履いているのかなど考える余裕は1ミリもなかった。

「ねぇ、そこ退いてくんない? 邪魔なんだけど」

 類は、蛆虫を見るような蔑んだ視線で見下ろしていた。

 ハァッ、ルイ……なんて……美しッグゥゥゥ!!

 頬を染めるいとまなく、腹痛の大波が襲いかかってくる。小爆発を起こしながらも、来たる超新星大爆発に備えて力を溜め込んでいるのを感じる。義昭の白かった顔色が、真っ青になっていく。

「く、薬を……ハァッ、ハァッ……腹が、おかしいんだ……ッグ」

 あぁ、もうっっ、げん、かいだ……ッッグ!!

「ハァッ、ハァッ……」

 荒く息を吐く義昭の手を、類が更に深くギリギリと足を左右に揺らして踏み捩る。



「いつまでこんなところに寝転んでるの? 早く戻りなよ」



 いだ、いだ、いだいぃぃぃぃ、ぁ、ぁぁ……も、漏れちゃ……ル、ルイの前で、漏らしちゃ……

「ウッ、グゥゥゥゥゥ……ハッ、ハッ、ハッハッハッ」

 義昭の額からダラダラと脂汗が滲み、蒼白な顔でガクガクと震える。眼鏡は完全にずり落ちていた。

 フアァ、も、ダメ。絶対、ムリ……ハァッ、耐えられな……ッッ!!

「ハァッ、ハァッ……ッグ……せ、せめて……み、水ぅぅ……水だけでもッッ!!」

 義昭が必死に呼び掛けると、冷たく低い言葉が響いた。

「水が欲しいの?」

 あぁ、ルイ……

 救いの声に恍惚しかけた義昭の背中を、類が足で蹴る。なんとか転がそうとしているようだが、痩せているといっても義昭だって大の大人だ。そう簡単に動かせるものではない。

 すると類が義昭の髪の毛を鷲掴みにし、一気に引き摺った。

「フッ……ッグ。クゥゥゥッッ!!」

 イダダダダダ!! ハゲッ、ハゲルッッ!!

 苦しむ義昭をトイレまで引っ張ると、類が扉を開け、義昭の頭をトイレの便器に投げ込んだ。



「水なら、ここにたっぷりあるよ。はい、どうぞ」



 類が義昭の頭を蹴り上げた途端、

 グーギュルルルル……

 義昭のお腹が鳴り、背中を丸め、尻をヒクヒクと上下に激しく痙攣させた。

「んぁ、あぁぁっ!! ングゥッ!!」

 ぁあああ!! ぁあああ!! も、ダメ……ダメだッッ!!
 で、出るぅぅぅぅっっ!!

 義昭がトイレにしがみつき、必死に躰を持ち上げて便器に座ろうとした。



「汚くしたら、許さねぇから」



 そんな義昭を視界から消すように、類が扉をバタンと閉めた。

 ぁ、ルイ待っ、待って!! ルイィィィィィ!!

 振り向こうとした途端、消防車に取り付けられている高圧放水ホースの如く、勢いよく穴から排泄物が噴射した。



「ウッ……ング!!! ぁ、あぁ、ぁあああああああああああっっ!!」



 止める術などなく、義昭はそこに横たわって躰を痙攣させるのみだった。激しい腹痛と下痢は、その後30分おきに朝まで続いた。

 痛みと微睡が交互に訪れる中、義昭は類が自分にとって神となったあの日のことを思い出していた。
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