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異世界漂流編
王女との遭逢
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王宮の中は多くの部屋があり、壮大な広さである。まるで迷宮に潜り込んでしまったようだ。
なぜこんな言い回しをしたかというと、訓練所で昔話をした後に城内を探検するうちに、興味津々な様子で一人行動をする彼方が迷子になってしまったからだ。
「あれ、あいつらどこ行った?」
彼方は自分が迷子なことに気がついてない。
オマケに彼方は六階にいる。六階はこの家の主人、つまり王様とその家族の寝室になる。その為、彼方はいまの今まで呼び止められることが無かったのだ。
異常事態に気づかない彼方も異常なのだろう。
「♪♪♪」
鼻歌交じりに歩廊を歩き回り、肇達を探す。
その時、微かに耳の奥に泣き声が聞こえてくる。一つの私室からだ。彼方が部屋の前で耳を澄ませると泣き声と共に喚き声も聞こえてくる。
「なんで私が好きでもない相手と結婚しなくちゃいけないのよ!騎士団の団長様だ?!欲しくないのよ、そんな人!あんのクソオヤジ、何が王の命令だ?!ふざけるのも大概にしろ!もう限界だ!こんな城、出て行ってやるわ!!」
内容を察するに王女であることが彼方には推測できた。すると彼方は躊躇いもせず、ドアを開き声を掛ける。―――悪巧みの顔をしながら。
「おい、大丈夫か?俺が相談にでも乗ってやろうか?」
王女は彼方を見て喫驚する。それは今の話を聞かれたからか、ここに人がいることかに対してかは分からない。もしくは両方なのかもしれない。
しかし、今までのことを無かったかのように、プリンセスは繕った顔になる。
「貴方様はどちらの方ですか?ここはメイド長か、騎士団の団長、副団長、それから異世界の勇者様しか上がってきてはいけませんのよ?」
先ほどとは打って変わった、繕った雰囲気に彼方は笑いながら教える。
「さっきの全部聞いてるから素になっていいぜ、王女様。あと俺は勇者様になれるかどうか分からないが、一応六人目の異世界人なんだぜ。愛梨とかから聞いてないか?名前は桜井 彼方って言うんだ。お前は?」
すると、王女は舌打ちをしてから素に戻る。
「あなたが愛梨達が言ってた最後の一人なんだ!というか貴方、王女である私の名前知らないの?!歴史書にも書いてある名前よ?いい、よく耳をかっぽじって聞きなさい!私の名前はソフィア・R・エイスカリナ、この国の第一王女よっ!愚民である者は私の前でひれ伏しなさい!!」
「ハハァー!って何させてんだよ?!俺は愚民じゃなくて異世界人だっ!」
「ノッたのはあんたでしょ?いいわ。面白そうだから相談者になってもらおうじゃない」
彼方のノリツッコミを躱しソフィアは話を進ませる。
「お前、王女様だからって俺に調子乗ってる痛い目見るぞ?なぜなら先程の喚き声を他の奴らに知られたら困るのはソフィアだからだ!あっ、いまからお前のことソフィアって呼ぶからな」
場違いな言葉を最後に残し彼方は言い切ったと言わんばかりの顔になる。対してソフィアは苦虫を丸呑みしたような顔になる。
「・・・分かったわよ。何が望みなの?私の権限があれば大抵、欲しい物は手に入れられるわよ。・・・あと、いきなり名前は・・・。そ、それに名前を呼ばれるの家族以外で初めてだからちょっと恥ずかしいし・・・」
そう言いながらモジモジと身体を横にくねらす。多分、彼女なりの恥ずかしがり方なのだろう。
「ピュアかっ!!まるで王女様みたいだ「私は王女よっ!!」そうだった。しかし、愛梨(あいり)とかはお前のこと名前で呼ばないのか?」
「勇者でも王女には少し距離があるのよ。ズカズカきたのは貴方が初めてよ」
「それじゃ、俺が初めての友達になるな。よろしく、ソフィア」
ソフィアは仰天してこちらを見、すぐに頬を真っ赤に染める。
「べっ、別に嬉しいわけじゃないんだから!私も彼方って呼ぶから文句ないわよね!」
初めての友達に興奮するソフィアを彼方がニヤニヤしながら凝視する。彼方がいつも悪巧みする時の顔だ。
「それじゃ、ソフィア。初めての友達の願いを聞いてくれないか?脅しじゃなくてお願いをさ」
「げっっ――――貴様、魔王だなっっ!!」
「あぁ、そうだよ。何とでも言えよ」
ソフィアの悲鳴を聞き取った者は誰も居なかった。
なぜこんな言い回しをしたかというと、訓練所で昔話をした後に城内を探検するうちに、興味津々な様子で一人行動をする彼方が迷子になってしまったからだ。
「あれ、あいつらどこ行った?」
彼方は自分が迷子なことに気がついてない。
オマケに彼方は六階にいる。六階はこの家の主人、つまり王様とその家族の寝室になる。その為、彼方はいまの今まで呼び止められることが無かったのだ。
異常事態に気づかない彼方も異常なのだろう。
「♪♪♪」
鼻歌交じりに歩廊を歩き回り、肇達を探す。
その時、微かに耳の奥に泣き声が聞こえてくる。一つの私室からだ。彼方が部屋の前で耳を澄ませると泣き声と共に喚き声も聞こえてくる。
「なんで私が好きでもない相手と結婚しなくちゃいけないのよ!騎士団の団長様だ?!欲しくないのよ、そんな人!あんのクソオヤジ、何が王の命令だ?!ふざけるのも大概にしろ!もう限界だ!こんな城、出て行ってやるわ!!」
内容を察するに王女であることが彼方には推測できた。すると彼方は躊躇いもせず、ドアを開き声を掛ける。―――悪巧みの顔をしながら。
「おい、大丈夫か?俺が相談にでも乗ってやろうか?」
王女は彼方を見て喫驚する。それは今の話を聞かれたからか、ここに人がいることかに対してかは分からない。もしくは両方なのかもしれない。
しかし、今までのことを無かったかのように、プリンセスは繕った顔になる。
「貴方様はどちらの方ですか?ここはメイド長か、騎士団の団長、副団長、それから異世界の勇者様しか上がってきてはいけませんのよ?」
先ほどとは打って変わった、繕った雰囲気に彼方は笑いながら教える。
「さっきの全部聞いてるから素になっていいぜ、王女様。あと俺は勇者様になれるかどうか分からないが、一応六人目の異世界人なんだぜ。愛梨とかから聞いてないか?名前は桜井 彼方って言うんだ。お前は?」
すると、王女は舌打ちをしてから素に戻る。
「あなたが愛梨達が言ってた最後の一人なんだ!というか貴方、王女である私の名前知らないの?!歴史書にも書いてある名前よ?いい、よく耳をかっぽじって聞きなさい!私の名前はソフィア・R・エイスカリナ、この国の第一王女よっ!愚民である者は私の前でひれ伏しなさい!!」
「ハハァー!って何させてんだよ?!俺は愚民じゃなくて異世界人だっ!」
「ノッたのはあんたでしょ?いいわ。面白そうだから相談者になってもらおうじゃない」
彼方のノリツッコミを躱しソフィアは話を進ませる。
「お前、王女様だからって俺に調子乗ってる痛い目見るぞ?なぜなら先程の喚き声を他の奴らに知られたら困るのはソフィアだからだ!あっ、いまからお前のことソフィアって呼ぶからな」
場違いな言葉を最後に残し彼方は言い切ったと言わんばかりの顔になる。対してソフィアは苦虫を丸呑みしたような顔になる。
「・・・分かったわよ。何が望みなの?私の権限があれば大抵、欲しい物は手に入れられるわよ。・・・あと、いきなり名前は・・・。そ、それに名前を呼ばれるの家族以外で初めてだからちょっと恥ずかしいし・・・」
そう言いながらモジモジと身体を横にくねらす。多分、彼女なりの恥ずかしがり方なのだろう。
「ピュアかっ!!まるで王女様みたいだ「私は王女よっ!!」そうだった。しかし、愛梨(あいり)とかはお前のこと名前で呼ばないのか?」
「勇者でも王女には少し距離があるのよ。ズカズカきたのは貴方が初めてよ」
「それじゃ、俺が初めての友達になるな。よろしく、ソフィア」
ソフィアは仰天してこちらを見、すぐに頬を真っ赤に染める。
「べっ、別に嬉しいわけじゃないんだから!私も彼方って呼ぶから文句ないわよね!」
初めての友達に興奮するソフィアを彼方がニヤニヤしながら凝視する。彼方がいつも悪巧みする時の顔だ。
「それじゃ、ソフィア。初めての友達の願いを聞いてくれないか?脅しじゃなくてお願いをさ」
「げっっ――――貴様、魔王だなっっ!!」
「あぁ、そうだよ。何とでも言えよ」
ソフィアの悲鳴を聞き取った者は誰も居なかった。
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