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第五章 大忙し

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「寧々ちゃんは、どう思う?」

「kissくらいしたかな。
真凛ちゃんが皆んなの前で堂々と付き合いたいのに、遥ちゃんは秘密にしたい。
そんなモヤモヤが、真凛ちゃんのイラッとした顔に出てる」

どんどん当てていくから、トータライザーの意味がない。
最後に、センターの水無瀬結が指名された。

「二人がkissしたか、それ以上なのかは判らないけど、遥の好きは凄く伝わってる。
普段あんなに元気で明るいのに、気持ちを抑えているのが伝わってきた。
見てるほうが苦しいです。」

最後に司会者が、三角監督の言葉を伝えた。

「見てくれた人が心に感じた事が答えです」
いい感じで締めて、番組は終了した。

fortunaTV公式SNSに、出雲真凛と植木遥がブレザー姿で腕を組んでいる画像がUPされた。
大荒れするかと思ったが、半数以上がおめでとうコメントだった。

……

「聖苑は映像を見て、どう思った?」

「真凛と遥は、デキている。
遥が千鶴に言ってないのは、優越感を感じたかったんじゃないかな」

「優越感?」

「コンプレックスの裏返しだよ。
今までの劣等感が、付き合ってることで逆転する」

「聖苑は俺とデキてるって、優越感を感じるの?」

「優越感も一体感も感じてる」

「俺も一体感を感じたい」
kissしてきて、床に敷いているラグに押し倒してくる。

「制服を着た真凛に、押し倒されたかった」

「今度、制服を借りてこようか?」言いながらkissしてくる。

「そんなに長くkissされると、脳が溶けちゃう」

「体も溶かしてあげる」
またkissされた。
動けなくなった私のショーツを降ろして、後ろから入ってきた。

「真凛ちゃん、最近前戯してくれない」

「しなくていいくらい、濡れてる」
そう言って、ゆっくりと奥へ入って来る。
勝手に体が反応して、腰を押しつけた。

「あぁ、いいの」

「聖苑の体が、俺の期待通りに反応してる」

「真凛ちゃんに教え込まれた」
体が熱を帯びてくる、熱い。息が荒くなる。

「もっと欲しいの、きて」

「じゃあ、動くね」
腰を掴んで、打ちつけてくる。
動きが早く、深くなってきた。

「ダメ」
意識が飛んで、中を締めた。

「出すね」
何度か強く突き上げて、突然動きを止める。
体の一番奥に、熱い飛沫が流し込まれた。

身も心も、真凛は私の物だ。

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