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6(完)
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「げほっ、う……」
窓には明るい光が溢れている。
節々が痛む身体で目覚めると、外からロス王子が扉の外から現れた。見慣れない衣服を着て、それは少々乱れている。
だが、そこには朝の寛いだ様子は無い。
まるで戦から帰ってきたような……
「ただいま。エディー、体は痛くない?」
「おかえりなさい……体は、大丈夫です。お気になさらず」
「そっか」
彼は、昨日の話からしてもう早々に討伐から帰ってきていたらしい。
王子は動けない俺がシーツに寝そべる横に座り込んだ。
そして、顎を抑えられ彼に目を向けられる。
「ねぇ、エディ。サクラはこの戦闘を経て想い人と結ばれるらしい、というかもう式まであげる予定を立てていたよ。この機会に僕たちも結婚しよう」
「え?な、なんでですか?」
僕は後退って、髪の隙間から彼の惹き込まれる碧眼を覗く。
「……お前は僕のことを好きなんじゃないのか」
「っ!で、ですが、王子は!お、俺のこと……」
「僕も好きなんだよ。昨日は、伝わってなかったのか?ずっと国に縛られていたし、言えなかったんだ。僕自身には力もなかったし。でも、今回のことで彼らも文句付けられなくなるだろうから。今まで、すまない」
両目からポロポロと涙が落ちた。
「う、うそだぁ」
「君はこれからも僕に振り回されるんだ。君にとっては嘘だったら良かったかもね」
魔物に脅かされていた国セレジェイラには伝説通り聖女の到来により魔の手から離れることができた。それを導いた聖樹を守られし者と守りし者は愛する者と生涯を共にする。
守られし者は、彼女の心を支えた従者と。
守りし者は人生を共にした騎士と。
聖樹を守り続けた者達、彼らの美しさは聖樹に咲くペールピンクの花のようであり、幹のように堅固であった。
その2人の関係のようにセレジェイラは未来永劫、聖樹に守られ続いていくのだ。
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