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6(完)
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「げほっ、う……」
窓には明るい光が溢れている。
節々が痛む身体で目覚めると、外からロス王子が扉の外から現れた。見慣れない衣服を着て、それは少々乱れている。
だが、そこには朝の寛いだ様子は無い。
まるで戦から帰ってきたような……
「ただいま。エディー、体は痛くない?」
「おかえりなさい……体は、大丈夫です。お気になさらず」
「そっか」
彼は、昨日の話からしてもう早々に討伐から帰ってきていたらしい。
王子は動けない俺がシーツに寝そべる横に座り込んだ。
そして、顎を抑えられ彼に目を向けられる。
「ねぇ、エディ。サクラはこの戦闘を経て想い人と結ばれるらしい、というかもう式まであげる予定を立てていたよ。この機会に僕たちも結婚しよう」
「え?な、なんでですか?」
僕は後退って、髪の隙間から彼の惹き込まれる碧眼を覗く。
「……お前は僕のことを好きなんじゃないのか」
「っ!で、ですが、王子は!お、俺のこと……」
「僕も好きなんだよ。昨日は、伝わってなかったのか?ずっと国に縛られていたし、言えなかったんだ。僕自身には力もなかったし。でも、今回のことで彼らも文句付けられなくなるだろうから。今まで、すまない」
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「う、うそだぁ」
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