社畜から転生したらゆるゆるの婚活アドバイザーとして就職決まりましたが

はなまる

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44マグダのお墓の前で

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 マグダのお墓までアルナンドが言った通り4人の周りに風を起こしながら進んで行った。

 驚くことに風は浄化の作用もあるらしく息を吸い込めばまるで高原にいるようなあるいは森林浴でもしているかのようなさわやかな空気が肺を満たしていった。

 「アルナンドってほんとにすごいのね。まるでスーパーマンみたい」

 プリムローズは感心しながら呟く。

 「なんだ。そのスーパー何とかって言うのは」

 アルナンドは小さな声でも聞こえるらしくどんな囁きでも聞き逃さないようだ。

 (えっ?さっき言った事聞こえたの?これじゃあアルナンドの悪口でも言ったら大変なことになるわね…)

 「もう、アルナンドってば、そんなことまでいちいち聞かないでよ!」

 プリムローズが怒るとアルナンドはしょんぼりして言う。

 「すまん…」

 「あっ、いいの。あのね。スーパーって言うのは何でもできるって意味でマンは男。何でもできる優秀な男の人って意味よ」

 「それは褒められてるって事でいいのか?」

 「もちろんよ。アルナンドはすごいって言いたかったの」

 「そうか…」

 アルナンドの照れようと言ったら…

 相当心が動揺したのか取り巻いていた風がぐわ~んと大きく渦を巻く。

 「アルナンド!」

 ブレディがまずいと思ったらしくアルナンドに声をかける。

 「ああ、すまん。ついうれしくって」

 「プリムローズあまり褒めるな。アルナンドはそう言う所お子ちゃまなんだからな」

 「ブレディ!」

 はい、今日3回目のげんこつ来ました。

 「なんだよ!すぐ殴るなよ!」


 そんな事を言いながら湖の近くまで来た。

 「マグダのお墓はそこだ」

 カイトがお墓の場所を指さした。

 「そうか。プリムローズ心の準備はいいか?まずお墓に参ろうか」

 「ええ、お願い。私3年間お墓参りもしてなくて…」

 プリムローズはアルナンドにお礼を言うと走り出す。

 お墓の前にたどり着くとカイトが追いかけて来て慌てて聞く。

 「プリムローズ。ちょっと待ってくれ!聞きたいことが…」

 


 アルナンドはぎろりとカイトを睨む。とにかくプリムローズの邪魔をする奴は許さないとばかりの勢いだ。

 「なんだカイト。まだ何かあるのか?」

 「ええ、プリムローズに確かめることが…」

 「じゃあ、早くしろ!」アルナンドはかなり苛ついた。

 (これ以上プリムローズを待たせたらただじゃ置かないからな)


 カイトはプリムローズの前に立つ。

 「あの…プリムローズは大人になったんだよな?」

 「はい?」

 「いや、だから…その…」

 カイトは相当言いにくいのか頭を掻きむしる。


 「その…女になった証があったんだよな?」

 「何それ?女になった証って。私どう見ても女に見えない?カイト失礼じゃない!」

 アルナンドの瞳がキラリと煌めく。

 「ち、違う!だから月のものが来たんだろうって事だ。子供を産める身体になったかって聞いてるんだ!」

 カイトは恥ずかしくて一気にそう言うと顔を反らした。


 「えっ?どうしてそんな事を聞くの」

 「だって竜族は人間より発育が遅いから男の精通も女の月のものも18歳になって始まるんだ。そんな事子供でも知ってるだろう?」

 「ああ、そう言えばマグダが言ってたような…」

 プリムローズは思わず真っ赤になって考える。

 (何よ。カイトったら…待って…私そう言えば18歳になったけど月のもの来てないわ。これって大人になってないって事?うわぁ、どうしよう。私女じゃないの?)


 プリムローズは考え込んだ。

 そこにブレディが割って入った。

 「あのさぁ。さっきから俺の目がおかしくなったのかって思うんだけど」

 「なんだ?ブレディ」

 「いや、俺も少しは役に立とうと目を水鏡にしてたんだ」

 水鏡は水を操る竜が出来る魔力で辺りのものを透かして見れるという魔力だ。魔獣や悪い精霊など目には見えないものが見える。

 「それで魔獣でもいたのか?どこだ?」 

 アルナンドはブレディの意味を理解した。


 「違うんだ。そんなんじゃなくてさぁ。プリムローズのお腹に…」

 ブレディはその先を言わない。

 アルナンドはプリムローズの事と聞いてブレディを急かす。

 「いいから早く言え!」

 「ああ、それが…プリムローズのお腹に小さな命が宿ってるのが見えるんだ。いや、まだほんの小さな…すげぇ小さくて動き回ってるんだけど…あれってきっと赤ちゃんじゃないかって思うんだ」

 「「「えぇぇぇぇぇぇ!!!」」」

 一番驚いたのはプリムローズだ。

 (あっ、それってもしかしてアルナンドとの一夜で?に・ん・し・ん?噓。嘘。嘘。そんなバカな。いや、でも、確かにそう言うことをしたんだから可能性はゼロじゃないけど。けども…)



 アルナンドは卒倒しそうになる。その瞳がぎらぎら光怒りで光り始める。

 (プリムローズがに・ん・し・ん?いったい誰が相手なんだ?俺の番に手を出した奴。出てこいや!俺がぎったぎったにしてやるからな!)


 「プ、プリムローズそんな相手がいたのか?」カイトが動揺する。


 「まあ、ちょっとみんな落ち着こうか」

 ブレディはとんでもないことを言ったと後悔する。

 「お前が言うか?ぷ、プリムローズそれで相手は誰なんだ?いいから誰か言ってみろ。ほら、怒らないから!」

 そう言ったのはもちろんアルナンド。

 彼はプリムローズと一夜を共にしたとは思っていない。ただ言えない夢を見ただけと思ってるので…

 「あ、あるなんど?今なんて言ったの?」

 プリムローズは顎が落ちそうになる。

 そりゃそうだろう。

 (あんなことをしておいてよくもそんな事が言えたわね)



 
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