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48何が何でもプリムローズを助けるぞ!
しおりを挟むアルナンドはしばしボー然としていたが、はたと思い直してカイトの胸ぐらをひっつかむ。
「どういう事だ?お前あいつらが来るって知ってたんだよな?」
カイトは胸をぐいぐい掴まれて息も出来ず声も出せずにもがく。
「アルナンドそれじゃ話も出来ないぞ」
アルナンドはブレディにそう言われて掴んでいた胸元を離す。
カイトはぜぇぜぇ息をしながら話を始めた。
「ここにあいつらが来るのは知らなかった。俺はただ宝珠を渡すと言ってただけで…プリムローズがあんなになるなんて知らなかったんだ!」
「うそをつくな!」
「うそじゃない。マグダが亡くなった後両親は酷い取り立てにあっていた。それなのに俺は…それで両親が自殺して、そしたら今度は俺が取り立てにあうようになって、それからあいつらの息のかかったニップ商会で働くようになっった。いくつも悪い事の手助けもしてきた。確かに俺はプリムローズに宝珠を渡すつもりはなかった。それは兄を助けるために使おうと思っていたからで…でも、こんなことになるんなんてほんとに知らなかったんだ。…そうだ。宝珠は無理やりアルナンドが取り込ませたんじゃないですか。そしてプリムローズがおかしくなったじゃないdすか!」
カイトはこの期に及んでも必死で言い訳をする。
「な、何だ!俺が悪いって言うのか?お前自分でしたことを棚に上げてよくも!!」
アルナンドは怒りが収まらずまたカイトをぶん殴った。
カイトは軽く吹き飛んで大きな木の幹に突っ込む。
「げほっ!」
「プリムローズはお前を信じていたんだ。よくも平気でついて来れたな!クッソ!」
アルナンドは気の根元にくたりとなったカイトに向かって唾を吐く。
「俺だって彼女を騙すのは辛かった。でも…」
痛みで顔を歪めながらカイトが言う。
「まだ自分の事か。プリムローズがひどい目にあっているというのに…」
「でも、俺はマグダが死んで7日目に宝珠が現れることは誰にも話してない。そんな事をしたらプリムローズの身に危険が及ぶかもしれないと思ったからなんだ。だからあいつらは3年間待っていたんだ。なのに俺がうっかりプリムローズをマグダの墓に連れて行くことを話したからあいつらは先に宝珠を掘り出して何かしたのかも知れない。あいつらは竜族を他国に売りさばいてて、女はすごく人気があって高く売れるらしくて…」
アルナンドがずかずか歩いて来てカイトをぶん殴る。
「バコ~ン!…痛っ、何するんです!」
「カイト。どうしてあいつらが宝珠の事を知ってるんだ?」
「えっ…いえ、あの俺。3年前俺マグダがなくなる前にプリムローズと話をしてたのを立ち聞きして、あいつらにプリムローズが18歳になったらマグダの墓から宝寿が取り出せるって話したから…すみません」
アルナンドまたしてもカイトに大きなげんこつを落とす。
「お前それでも男か?女ひとり守ってやれないなんて惨めな奴だ」
「すみません。ふがいない男で…」
「そんな落ち込む暇があったらどうやってプリムローズを助けるか考えろ。いいからその商会の事を詳しく聞かせろ」
アルナンドとブレディはカイトを怒鳴りながらもプリムローズを助け出す方法を考える。
まずプリムローズはライゼウスの屋敷に連れて行かれるだろうと予想できた。
「今からその屋敷を氷漬けにしてやる!」
「そんな事をして中にいるプリムローズまで殺す気か?ばかな事を言うのはやめろよ。まず屋敷のどこにプリムローズがいるのかそれを調べるのが先決問題だ。おい、カイトお前あいつらの仲間なんだろう?だったら屋敷に入れるじゃないか?」
ブレディはカイトをじろりと睨んだ。
「ブレデイこいつは裏切り者だぞ。そんな奴に」
「確かに俺はプリムローズを陥れようとしていましたけど、あいつらの仲間じゃありませんし、彼女がひどい目に合うのを黙って見ているなんてできません。お願いします。何でもしますから手伝わせて下さい」
「それ、信じていいのか?」アルナンドはジト目でカイトを見る。
「もちろんです。絶対にプリムローズを助けます」
カイトは胸を叩いて言う。
「良し。じゃあ信じるからな。もし裏切ったらその時は氷漬けにしてやる」
「構いません!」
「兄貴の事は後で何とかしてやるから心配するな。まずはプリムローズを助けるのが先決だ。わかったなカイト」
そう言ったのはブレディだった。
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