ご機嫌ななめなお嬢様は異世界で獣人を振り回す

はなまる

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  くららは初めてではない。でもこんな行為をするのは何年かぶりで緊張もしていた。

 大丈夫です。こんなに何度も感じて中はたっぷり濡れているはずですもの、きっと大丈夫ですわ。

 彼とキスをしながらそんなことを思う。

 それに彼とはもう経験済みと言うことになっているのですから…

 「くらら、ゆっくり息を吸って‥‥そうだ。吐いて…」

 くららは言われるまま彼の言う通りにした。

 息を吐いて力を抜いた瞬間!

 マクシュミリアンはくららの中に一気に入って来た。

 狭い蜜道をくぐり抜けたマクシュミリアンの雄茎は、その蜜を絡めつけられ、締め付けられ、恐ろしいほど疼いた。

 一気に達してしまいそうなほど滾りは脈打ち痺れ、今にも先端から白濁の液体がほとばしりそうになった。


 だが、くららの膣は、彼の大きな塊を急に受け入れるのは無理だったらしい。

 「あっ!‥‥ィやっ…痛い。だめぇ‥‥」

 くららは彼の胸を叩く。


 マクシュミリアンが驚いて動きを止めた。

 「えっ?くらら?でも僕たちは睦みあったんだろう?」

 「ええ、でも‥‥あなたのは‥‥…」

 くららの膣道は彼の男茎に押し広げられきゅうきゅううめいている。

 洗い呼吸をして何とか痛みをやり過ごそうとした。

 きっと少しは痛みがあると思っていましたが、これほどとは思っていませんでした。

 目尻から涙がこぼれた。


 マクシュミリアンは彼女の顔を見て疼きが少しおさまった。

 でもそんなことくらいでは、すでに雄の野獣が発動を押しとどめることは出来ない。

 今さらやめるなんてもう出来るはずがなかったが、くららの言いたいことはわかった。


 自分の穿つ肉塊は人間の物と比べればかなり大きいはずだ。一度の交わりではまだ無理なんだろう。

 「確かに獣人のは大きいから…ゆっくりするくらら、心配するな」

 マクシュミリアンは苦し気な息をしてじっと動かずにいた。

 体をかがめてくららの唇を優しく吸う。

 涙がにじんだ目尻にキスをして、耳朶に舌を這わせ耳奥に舌を差し入れてくる。

 「くらら‥‥くらら…僕のくらら…可愛いくらら…ああ、中がすごく締まって気持ちいいよくらら…」

 マクシュミリアンの滾りは動かなくても、くららの中のうごめきやぎゅっと締め付ける刺激で気持ちがよかった。

 むしろじっとしている方が今は都合がよかった。


 くららにマクシュミリアンの優しさが、熱が伝わり、愛が伝わり、それが喜びとなって体中が喜びで溢れて行く。

 彼の証を受け入れている喜び。

 彼と繋がっていると思うと自然と内側が熱く潤んで行く。

 それにはじめはあった苦い痛みも次第に薄らいでいった。

 「マクシュミリアン…大丈夫ですわ」 

 くららは彼の体にぐっと両脚を絡みつかせた。



 彼はくららの脚が腰に絡むとぐっと腰を押し付けた。

 最奥を男茎の先端でぐにゅりと突き上げられたくららは思わず呻いた。

 「…ぐぅ……」

 でも、すぐにあまやかな痺れが最奥一面に広がった。

 「ぁうっ、んんぁ…‥‥」

 くららの唇は一瞬でほころんで唇は甘い声を発した。

 マクシュミリアンは体を起こして、ずりずりとゆっくりと雄茎を抜くと、またゆっくりくららの中に押し戻した。

 そうやって何度もくららの中に肉塊を引いては突き入れる。


 くららは彼のものがゆっくり入れられて内側をこすられるたびに甘い刺激を感じるようになって行った。

 次第にくららは艶めいたため息を漏らし腰を動かし始めた。

 「…‥‥ぁふぅ…‥あぁ…‥んんっ」

 マクシュミリアンの抽送は動くたびに奥深くになっていく。

 くららの隘路はその都度、彼を受け入れその形になじむよう広がっていった。

 「ああ‥‥マ、クシュっ‥‥奥が‥‥」

 「くらら痛かったのか?」

 彼がぴたりと腰の動きを止める。

 「ち、ちがっ、いますぅ…‥」

 くららはもっと欲しいとねだるように腰をくねらせた。

 「…グっ!…くらら‥‥ん、っそ…可愛すぎ」

 彼はくららの両脚を持ち上げさらに奥まで腰を打ち付ける。

 ふたりは何時しか互いの手を絡ませた。

 マクシュミリアンの右手とくららの左手、その手首には太陽と月のあざがあり、絡ませたときそのあざが重なり合った。

 ふたりは気づいてはいなかったが、そのあざは熱を持ち淡い光を発した。


 いきなりマクシュミリアンが激しく抽送を始めた。

 まるで何かに取りつかれたかのように…‥

 いや、野獣の本能が呼び覚まされたかのように…‥

 うわ言のように彼がつぶやく。

 「くらら…くらら…気持ちいい、ああ……とろけそうだ」

 だが、くららも彼の動きに合わせるように激しくもだえる。

 「ああ‥‥や、こんなの…‥んんっ‥‥恥ずかしすぎ…ます」

 くららは喘ぐ声にさえ恥ずかしさがこみ上げてくる。

 このような‥‥いいえ、このように感じるなんて…わたしおかしくなってしまいましたのですわ。

 ですが‥‥もっと、もっと欲しいのです。

 彼のものでぐちゃぐちゃにして欲しいなんて…ああ‥‥もう、気持ちよすぎです。


 一突きされるたびに子宮の奥が痺れて甘い疼きが醸し出される。

 膣口からは蜜がしたたり、彼が出し入れするたびに甘美な疼きが増幅していった。

 くららは全身から欲望を露わにして、彼の雄茎を受け入れ、その肉塊まとわりつき、逃がすまいと締め付け、よだれを垂らすように蜜口から淫らなエキスを滴らせた。



 くららは膣を子宮を思考さえも思うがままに蹂躙されつくす。

 マクシュミリアンもくららの中で、我が猛りをとろけさせられ、しごかれ、熱い快楽に食い尽くされた。

 まるで互いの何もかもをさらけ出してしまうように‥‥

 ふたりに同じ快感の波動が嵐のように吹き荒れた。


 マクシュミリアンは乱れてもだえるくららを見てさらに欲情した。

 彼の血液は湧き上がるように体中を駆け巡ると、今度は体の外に飛び散るような衝動が起き、全身の毛穴が一斉に浮き上がって行く。

 まさにマクシュミリアンは覚醒状態になったのか、全身の被毛が逆立ち体中に痺れが走った。

 彼は体をのけ反らせ顔を上抜けると彼の口から牙がのぞいた。

 その姿は神々しいほどだった。

 「マクシュミリアン…体が金色ですわ。ああ…なんて美しい」

 くららはあまりの美しさに見惚れる。

 その途端子宮が内側が熱く燃え上がり、狂おしいほど彼を締め付けた。


 マクシュミリアンがうめき声をあげる。

 「もう、限界だ、うっ、…‥‥ぐぅん、はぁっ‥‥」

 さらに奥をめがけて彼が雄茎を何度か押し入れた。

 激しい腰の動き、滴る汗、狂うほどの快感、全部がないまぜになってまるでふたりが一つになっていくような錯覚に陥りながら‥‥

 くららは。

 マクシュミリアンは。

 ふたり同時に激しく痙攣をおこした。

 「…‥‥あっ、あぁぁぁぁ……や!」

 「……ぅん、グっ、……」

 直後マクシュミリアンは動きと止めた。

 それはくららの中でドクンドクンと脈打ち最奥に熱いものが広がった。


 彼はくららの体をふさぐように被さって来ると、すごい勢いで彼女の首すじに牙をむいて食らいついた。

 くららの首すじは、熱い唇と甘い痛みに襲われた。

 マクシュミリアンはくららの首すじに触れる瞬間、むき出していた牙を引っ込めていた。

 それがどういう事かもわからないまま…‥体が勝手に反応したのだ。



 重なり合ったふたりの胸はまだ激しく上下しており、互いの汗と熱が絡み合った。

 「くらら‥‥苦しくない?」

 顔を上げたマクシュミリアンがそう聞いた。

 くららは彼を見て胸がつまった。

 瞳は鮮やかなエメラルドグリーンの海のように艶めき、その満ち足りた表情は今まで一度も見たことのない穏やかな表情だった。

 「ええ…‥」

 くららはそれだけ言うと彼の背中に腕をまわした。

 もっと一緒にいてと…‥

 ずっと一緒にいたいと思った。

 

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