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しおりを挟む陽介は吉沢あかねがまさか駅にいるとは思ってもいなかった。
いきなり抱きつかれて驚いた。
駅の構内で人目もありいったん彼女を連れて駅の裏口に出た。
そこで何してると問いただした。
「だって陽介さん7時頃この駅に来るって」
「誰から聞いた?」
「科捜研の香月海斗さんよ。彼とは大学の時の知り合いで」
「でも、あいつの方が年上だろう?」
「合コンで知り合ったの。それで今日証拠品の事で科捜研に行った時会って、たまたまあなたの事を話してたら、彼が教えてくれたのよ。あなたが7時頃この駅に帰って来るからって」
「だからって、どうして俺につきまとう?迷惑なんだが」
「もう、相変わらずお堅いのね。いいじゃない。今は仕事は抜きで、わたし久しぶりであなたと付き合いたいんだから。ねぇ食事に行きましょうよ」
何がいいんだ。俺は迷惑してるんだ。
陽介は顔をしかめる。
「俺がお前と付き合いたいと思ってるとでも、冗談はやめろ。いいからもう二度と俺に近づくな。いいな。さっさと帰れ!」
どうしてあいつがこんな所まで?
陽介はやっと吉村あかねを追い返すと駅の表側に急いだ。
だが、そこにはつねはいなかった。
しまった。メールするのを忘れてた。陽介は急いでメールをする。
だが、彼女から何の返信も来ない。
怒らせたのか?
陽介は急いで携帯電話をかけた。だが、彼女の携帯は留守電になった。
『はい、胡桃沢です。ただいま電話に出ることが出来ません。御用の方はメッセージをどうぞ』
『桐生です。メール忘れていた。すまん。今駅前にいるが、はつねさんどこにいる?連絡くれないか、待ってる』
陽介は急いでメッセージを入れる。
5分、10分、15分…‥陽介ははつねからの返事を待っていた。彼はいい加減腹が立って来た。
はつねさんは待っていると言ったのに、いくらなんでも昨日の今日だ。普通電話くらいして来れてもよくないか?
自分が返信することを忘れておきながら陽介はそんな事を考えていた。
待っていても、らちはあかないと諦めて彼は急いでマンションに帰って来た。
はつねの部屋のチャイムを鳴らす。だが出る気配はない。下から8階を見るが明かりもついていない。
おかしい。保育園はもう真っ暗だったし、はつねがそんな寄り道をするようにも思わなかった。
陽介は念のため署に連絡を取ってはつねの居場所を携帯番号のGPSで調べてもらうことにした。
それというのも、海斗の事があったからだ。
彼女に限ってまさかとは思うがやはり女はわからん。
吉村あかねに会った後だけにそんな考えが浮かんだのかもしれないが‥‥
しばらくすると署から連絡があった。
都内の高級ホテルにいると連絡が来た。
いったいどうしてそんな遠くまで?
考えれるのはあの男しかいなかった。
香月海斗。あの男と一緒なのか?
でも、どうして?
嫌な考えが浮かんで陽介は急いでそんな考えを否定した。
そんなわけない。
昨日の彼女を見ただろう。
思い出すだけで体がぞくっとして股間がはち切れそうになる。
陽介は大通りに出ると急いでタクシーを止めた。
はつねのいるホテルを告げる。タクシーはホテルに向かった。
その頃はつねは海斗に連れられてホテルの部屋に連れ込まれていた。
部屋番号は3308号室。
海斗は昨日はつねが部屋にいないことを知っていた。
盗聴器から何も聞こえなくなって彼女の部屋を訪れたのだ。
夜だというのに彼女は出なかった。
おまけに部屋の明かりもついていなかった。
それがどういう事なのか考えた。
そして今日はつねの話を聞いて陽介と一緒だったと気づいたのだ。
もうこうしてはいられなかった。
はつねは俺のものなのに…
こうなったらはつねを無理にでも奪うしかない。
彼女はあれから誰とも接触していないのだから、俺のものになれば純情な彼女の事だ。
きっと彼女もおれとの結婚を考えるに違いない。
俺が真剣だってわかったら彼女もきっと許してくれる。
ああ、きっとそうに決まっている。
海斗ははつねをベッドに横たえた。
シャンパンに睡眠薬を混ぜたが効きすぎたか?
まあいいさ。どうせはつねは逆らうに決まっている。
こうなったらゆっくり楽しもう。
既成事実さえ作ればはつねは俺のものになるに決まっている。
いや、もうずっと前から決まってるんだ。
海斗は自分の服を脱ぎ捨てた。
裸になってはつねのワンピースを脱がせる。
意識を失っている体を横向きにしてファスナーを下ろすのにも時間がかかってやっとファスナーを下ろして服を脱がせた。
ブラジャーとショーツ姿のはつねは初々しく肌はきめが細かく吸い付くように美しい。
海斗はその肌に吸い付き彼女の胸の上に印をつける。
赤い印があちこちにつけられるとそれだけでぞくぞくしてきた。
そして海斗は激しく興奮してしまい、はつねのお腹の上で果ててしまった。
白い液体が彼女の肌の上でぬらぬらと光る。
海斗はそれを彼女が自分の物になったようで満足した。
彼女はまだ起きないだろう。
海斗は立ちあがると、はつねのお腹の精液はそのままにしてシャワーを浴びに行った。
はつねは逃げる心配ないとわかっていたから…
その頃陽介はホテルに着くともう一度はつねの携帯電話に電話をかけた。今度は携帯の電源が切られているとメッセージが出た。
何かがおかしい。
刑事の勘がそう告げていた。
もしかしてあの男とホテルの部屋でお楽しみか?
いや、そんな…はつねはそんな女じゃない。
そんな事信じたくはない。
彼女は吉村あかねのような女とは違うんだ。
自分に何度もそう言い聞かせる。
陽介はいけないと分かっていながら警察手帳をフロント係に見せた。
「ここに写っている女性を見かけなかったか?」
陽介は自分の携帯電話の待ち受け画面を見せる。
はつねと一緒に取ったあの写真だ。
「ああ、この方なら少し前に男の方と部屋を取りに来られましたが」
「彼女はどんな様子だった?」
「かなり酔っておられたご様子で、男の方が抱きかかえていましたけど」
「何だって?それで何号室だ?」
「はっ?それは教えるわけには‥‥」
「緊急事件なんだ。責任はわたしが持つ。いいから部屋番号を教えてくれ!」
「少しお待ちを…」
フロント係は電話で何やら問い合わせていたが、すぐに部屋番号を教えてくれた。
「3308号室です」
「鍵を」
「はぁ…でも何かあったら責任取ってくださいよ」
「わかっている」
陽介は鍵を受け取ると部屋に急いだ。
陽介はドアをノックした。
「はつねさんいるのか?いたら返事をしてくれ」
陽介はドアを叩いて叫ぶ。
返事がないので陽介は預かった鍵でドアを開けた。
そっとドアを開けて中に入る。
リビング側は明かりがついていたが誰も見当たらなかった。
足跡を忍ばせてそっと寝室に近づく。
ドアをそっと開けると部屋はこうこうと明るいライトで照らされていた。
ベッドの上にいるはつねがすぐに見えた。
思わず心臓がドクンとはねた。
まさか…いや、やっぱりなのか?
他には誰もいないようで陽介は静かにはつねに近づく。
下着姿にされたはつねはどうやら気を失っているようで意識がない。
どうして?浮かんだ疑問を考えている余裕はなかった。
すぐにはつねを揺すって声を掛ける。
「はつね!はつねしっかりしろ。起きるんだ。ここから出るぞ」
彼女に近づくと、はつねから酒の匂いがプンプンした。
酔ってるのか?なんて無防備なんだ。
こんなになるまで酒を飲んだなんて…おまけに誰かと一緒に?
いや、陽介は気づいた。はつねの胸元に赤いあざがあることに…
そして彼女の腹の上には白濁の液体が‥‥これは…まさか‥‥クッソ!
陽介は途端にはらわたが煮え切り返った。
酒で酔わせてみるやり事に及ぶ。陽介はそんな男をたくさん知っていた。
遅かったか…いや、でも下着は身に着けている。
最後の一線は越えてないってことか?
それが分かるとやっと少し落ち着いた。
吐き気がしそうな男の不埒な液体。
むかつく気持ちを必死でこらえる。
こんな汚物を一刻も早く彼女から取り除きたかった。
陽介は急いでティッシュペーパーをごっそり握るとはつねのお腹を拭う。
何度もティッシュペーパーできれいにする。
もっときれいにふき取りたかったがそんな暇はない。
まだ、男はいるようだ。
ここからすぐに連れ出さなければ…
陽介は床に落ちていた彼女のワンピースを拾うと急いではつねを抱き起した。
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