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第二章 鵜の真似をする三羽烏
第五話 競泳水着ボロボロード
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幼い頃からずっと僕らは三人組だった。
同じ町で生まれ育って、同じ学校に今もこうして通い続ける。
では、これからもそうなのかというと、決してそうではない。
人と人の距離、関係性、進む道が変わっていく。
それは、誰の手にも止められない。どんなに知恵をふりしぼったとしても……
僕は授業中にスマホを取り出して、こっそりメッセージを送信する。
亮と水早ちゃんに同じ内容で、お昼をいっしょに食べる約束を取りつけた。
もちろん、どちらも僕と二人だけで食事をすると思い込んでいるだろう。
場所は別棟へ伸びる渡り廊下に広がる中庭を選んだ。
普段、そこで弁当を食べる生徒はいない静かな場所だ。
「咲君。花見でもしたいの? ほとんど散ってるけど……」
「そうそう。水着の件も話したいし、たまには水早ちゃんとどうかなって」
「オッケー。それじゃあ、お昼休みに別棟の中庭行くね」
「うん。お願い」
四時間目終了のチャイムが鳴ると、生徒が一斉に動き始める。
弁当を広げて食べ始める者、食堂へ向かう者、屋外で食べる者もいる。
僕は亮や水早ちゃんの動きを気にしつつ、足早に教室を退出した。
教室棟を出て、別棟への渡り廊下へと向かう。
そこで意外な光景を目にする。桜の下でそっぽを向き合う亮と水早ちゃんだ。
いつの間にか、あの二人に先回りされたようだ。
「あれ? 僕、早足できたんだけど……」
「咲君と何年のつき合いだと思ってんの?」
「咲耶の考えそうなことぐらいわかるっつーの!」
一斉にこちらを向いて、僕に一言放ったあと、またそっぽを向いてしまう。
二人に聞きたいことも、言いたいことも決まっている。
「今日はね、二人に話があって――」
「亮のことなら話題にしないでって――」
「咲耶! その話なら俺は教室帰るぞ!」
「違うんだ。今日は二人にお別れを言いたくて呼んだんだよ」
別々の方向を見ていた二人の視線が再び僕に集まる。
キョトンとした目をして、なにを言われているのか把握できていない感じだ。
「えっと、咲耶。転校とかするってオチじゃないだろうな?」
「僕らは小さい頃から……もう一〇年ぐらいかな? ずっと三人組だった。
笑わない僕にとって、友達を作るのは大変なことなんだ」
「咲君……」
「だって、そうだろ? 笑わない奴といて面白いかい? 面白くないはずだ。
でも、二人は変わらず友達でいてくれた。受け入れてくれていた」
「なにが言いたいんだ……咲耶、はっきり言ってくれ!」
一陣の風が薄紅の花びらを空中で踊らせた。
僕は空を見上げて、風の音に耳をすませながら言葉を紡ぎ出す。
「ここに線を引く」
地面を蹴り飛ばすように、靴で線を描く。
線の内側に僕だけが、線の外側に亮と水早ちゃんが入る。
「え? 咲君、どうしたの?」
「これからは三人組じゃない。僕は僕だけの咲耶ロードへ行く。
亮と水早ちゃんは、お互い手を取り合って亮と水早ちゃんロードへ進む」
「咲耶、気づいてたのか? 俺たちがケンカした理由……」
「長いこと友達やってるからね。よかったね、二人とも。おめでとう」
亮がガバッと抱擁してくる。水早ちゃんもギュッと抱きしめてくれる。
なんだか大げさな気もするが、こういうのも悪くないと思える。
「わたしが亮とつき合うと、咲君との時間が少なくなる」
「俺もそう考えた。ずっと咲耶といっしょだった時間を水早に割くことになる」
「それで、話し合ってるうちにヒートアップして亮をボコボコにしちゃったの!」
「水早ちゃん、やりすぎだからね!」
「うぉっ! 咲耶が水早を叱るのは珍しいな!」
「うん。わたしが悪かった。トドメを刺すべきだった」
「水早ちゃん、亮をよろしく頼むよ。成績はいいけど、ちょっとアホなんだ」
岩永亮はこんな場面にひどく弱い。
褒められるでもなく、貶されるでもない。微妙にくすぐったい感じだ。
「咲耶……水早を大事にする。大事にすればするほどお前との時間は減る」
「そういうもんだよ。それでいいんだ。そうするべきなんだよ」
「わたしはね、亮と二人でいるときに咲君がひとりぼっちにならないかって……考えてしまうと思って……」
そのとき、別棟からコーラをラッパ飲みしながら美咲先生が現れた。
と、思ったら急に口をおさえてゴフッとゲップを押し殺す。
「美咲先生、部室に行ってたんですか? 僕らはここでお昼です」
「岩永君、水早さん。咲耶君はひとりにならないでしょ?」
僕の肩にポンと手を置いて、二人に微笑みかける。
すると、二人は息を合わせたように美咲先生に深々とお辞儀した。
「火野先生! 咲耶をよろしくお願いします!」
「先生、咲君のことお願いします!」
「うん。大丈夫だから。二人は仲良くしなさい。咲耶君もそれが望みなのよね?」
「はい。こっちはこれで一件落着です。ああ、お腹空いたー」
その場所で舞い落ちる花びらを愛でながら、昼休みを過ごした。
美咲先生も職員室から持ってきた弁当を食べている。
白米を食べながらコーラを飲む人間を、僕はこの日初めて見た。
「あ、そうだ。岩永君の家庭訪問、初日だからね」
「え!? 俺、初日なの? 全然掃除してねぇ!」
この学校の家庭訪問は、担任が保護者と話したあと勉強部屋を見にくる。
じっくりと見るわけではないが、戦々恐々とする生徒も一部いるらしい。
特に喫煙者はこの時期になると壁紙掃除に躍起になる。
「しまった! 僕の部屋に亮から借りた――」
「バカ、咲耶! それを今、言うな!」
「美咲先生、男子が不潔です。咲君まで汚染されて……」
「岩永君も咲耶君も、アダルトな物体は隠しなさい。探すけどね」
先生はニヤニヤしながら悪い顔になった。
これは絶対に部屋で監視しておかなければならない。
「それで咲君、わたしの水着を破いた犯人は見つかりそう?」
「うん。だいたいは絞れてるんだけど……水早ちゃん、仕返ししたいの?」
「ううん。そんなことは考えたことないよ。わたしが悪かったのかもしれないし」
実行犯は三人だ。僕らのように、常にいっしょに行動するような三人組だ。
しかも、そのひとりは熱を発するある物を鞄の中に常備している。
確実な証言を得るためには、いけ好かないあの女を再び呼ぶしかない。
「美咲先生。今日、部室にアイツ……いや、四条先輩を呼んでください」
「アイツって……咲耶君、あの子のこと嫌い?」
「はい。嫌い」
「はっきり言うのね」
「すみません。僕は好きか嫌いかしかないんです。そういう感情表現しか――」
「じゃあ、先生のことはどうなの?」
「大好きですよ」
どのぐらい好きなのかと聞かれると、少し離れた場所で笑い合う亮と水早ちゃんのような感情になるのだろうか。それを美咲先生にすべて伝えると、僕らの関係も変わってしまうのかな。
「わたしも咲耶君、大好き」
「先生、それはライクですか? ラブですか?」
「いいじゃない。今はどっちでも。中間取ってライブで」
「I LIVE YOUですか……悪くない響きです」
悪くないどころか、すごくいい。
心がくすぐったくて、今にも走り出したい気分だ。
とりあえず、近くでリア充化した亮の尻でも蹴り飛ばそうか。
同じ町で生まれ育って、同じ学校に今もこうして通い続ける。
では、これからもそうなのかというと、決してそうではない。
人と人の距離、関係性、進む道が変わっていく。
それは、誰の手にも止められない。どんなに知恵をふりしぼったとしても……
僕は授業中にスマホを取り出して、こっそりメッセージを送信する。
亮と水早ちゃんに同じ内容で、お昼をいっしょに食べる約束を取りつけた。
もちろん、どちらも僕と二人だけで食事をすると思い込んでいるだろう。
場所は別棟へ伸びる渡り廊下に広がる中庭を選んだ。
普段、そこで弁当を食べる生徒はいない静かな場所だ。
「咲君。花見でもしたいの? ほとんど散ってるけど……」
「そうそう。水着の件も話したいし、たまには水早ちゃんとどうかなって」
「オッケー。それじゃあ、お昼休みに別棟の中庭行くね」
「うん。お願い」
四時間目終了のチャイムが鳴ると、生徒が一斉に動き始める。
弁当を広げて食べ始める者、食堂へ向かう者、屋外で食べる者もいる。
僕は亮や水早ちゃんの動きを気にしつつ、足早に教室を退出した。
教室棟を出て、別棟への渡り廊下へと向かう。
そこで意外な光景を目にする。桜の下でそっぽを向き合う亮と水早ちゃんだ。
いつの間にか、あの二人に先回りされたようだ。
「あれ? 僕、早足できたんだけど……」
「咲君と何年のつき合いだと思ってんの?」
「咲耶の考えそうなことぐらいわかるっつーの!」
一斉にこちらを向いて、僕に一言放ったあと、またそっぽを向いてしまう。
二人に聞きたいことも、言いたいことも決まっている。
「今日はね、二人に話があって――」
「亮のことなら話題にしないでって――」
「咲耶! その話なら俺は教室帰るぞ!」
「違うんだ。今日は二人にお別れを言いたくて呼んだんだよ」
別々の方向を見ていた二人の視線が再び僕に集まる。
キョトンとした目をして、なにを言われているのか把握できていない感じだ。
「えっと、咲耶。転校とかするってオチじゃないだろうな?」
「僕らは小さい頃から……もう一〇年ぐらいかな? ずっと三人組だった。
笑わない僕にとって、友達を作るのは大変なことなんだ」
「咲君……」
「だって、そうだろ? 笑わない奴といて面白いかい? 面白くないはずだ。
でも、二人は変わらず友達でいてくれた。受け入れてくれていた」
「なにが言いたいんだ……咲耶、はっきり言ってくれ!」
一陣の風が薄紅の花びらを空中で踊らせた。
僕は空を見上げて、風の音に耳をすませながら言葉を紡ぎ出す。
「ここに線を引く」
地面を蹴り飛ばすように、靴で線を描く。
線の内側に僕だけが、線の外側に亮と水早ちゃんが入る。
「え? 咲君、どうしたの?」
「これからは三人組じゃない。僕は僕だけの咲耶ロードへ行く。
亮と水早ちゃんは、お互い手を取り合って亮と水早ちゃんロードへ進む」
「咲耶、気づいてたのか? 俺たちがケンカした理由……」
「長いこと友達やってるからね。よかったね、二人とも。おめでとう」
亮がガバッと抱擁してくる。水早ちゃんもギュッと抱きしめてくれる。
なんだか大げさな気もするが、こういうのも悪くないと思える。
「わたしが亮とつき合うと、咲君との時間が少なくなる」
「俺もそう考えた。ずっと咲耶といっしょだった時間を水早に割くことになる」
「それで、話し合ってるうちにヒートアップして亮をボコボコにしちゃったの!」
「水早ちゃん、やりすぎだからね!」
「うぉっ! 咲耶が水早を叱るのは珍しいな!」
「うん。わたしが悪かった。トドメを刺すべきだった」
「水早ちゃん、亮をよろしく頼むよ。成績はいいけど、ちょっとアホなんだ」
岩永亮はこんな場面にひどく弱い。
褒められるでもなく、貶されるでもない。微妙にくすぐったい感じだ。
「咲耶……水早を大事にする。大事にすればするほどお前との時間は減る」
「そういうもんだよ。それでいいんだ。そうするべきなんだよ」
「わたしはね、亮と二人でいるときに咲君がひとりぼっちにならないかって……考えてしまうと思って……」
そのとき、別棟からコーラをラッパ飲みしながら美咲先生が現れた。
と、思ったら急に口をおさえてゴフッとゲップを押し殺す。
「美咲先生、部室に行ってたんですか? 僕らはここでお昼です」
「岩永君、水早さん。咲耶君はひとりにならないでしょ?」
僕の肩にポンと手を置いて、二人に微笑みかける。
すると、二人は息を合わせたように美咲先生に深々とお辞儀した。
「火野先生! 咲耶をよろしくお願いします!」
「先生、咲君のことお願いします!」
「うん。大丈夫だから。二人は仲良くしなさい。咲耶君もそれが望みなのよね?」
「はい。こっちはこれで一件落着です。ああ、お腹空いたー」
その場所で舞い落ちる花びらを愛でながら、昼休みを過ごした。
美咲先生も職員室から持ってきた弁当を食べている。
白米を食べながらコーラを飲む人間を、僕はこの日初めて見た。
「あ、そうだ。岩永君の家庭訪問、初日だからね」
「え!? 俺、初日なの? 全然掃除してねぇ!」
この学校の家庭訪問は、担任が保護者と話したあと勉強部屋を見にくる。
じっくりと見るわけではないが、戦々恐々とする生徒も一部いるらしい。
特に喫煙者はこの時期になると壁紙掃除に躍起になる。
「しまった! 僕の部屋に亮から借りた――」
「バカ、咲耶! それを今、言うな!」
「美咲先生、男子が不潔です。咲君まで汚染されて……」
「岩永君も咲耶君も、アダルトな物体は隠しなさい。探すけどね」
先生はニヤニヤしながら悪い顔になった。
これは絶対に部屋で監視しておかなければならない。
「それで咲君、わたしの水着を破いた犯人は見つかりそう?」
「うん。だいたいは絞れてるんだけど……水早ちゃん、仕返ししたいの?」
「ううん。そんなことは考えたことないよ。わたしが悪かったのかもしれないし」
実行犯は三人だ。僕らのように、常にいっしょに行動するような三人組だ。
しかも、そのひとりは熱を発するある物を鞄の中に常備している。
確実な証言を得るためには、いけ好かないあの女を再び呼ぶしかない。
「美咲先生。今日、部室にアイツ……いや、四条先輩を呼んでください」
「アイツって……咲耶君、あの子のこと嫌い?」
「はい。嫌い」
「はっきり言うのね」
「すみません。僕は好きか嫌いかしかないんです。そういう感情表現しか――」
「じゃあ、先生のことはどうなの?」
「大好きですよ」
どのぐらい好きなのかと聞かれると、少し離れた場所で笑い合う亮と水早ちゃんのような感情になるのだろうか。それを美咲先生にすべて伝えると、僕らの関係も変わってしまうのかな。
「わたしも咲耶君、大好き」
「先生、それはライクですか? ラブですか?」
「いいじゃない。今はどっちでも。中間取ってライブで」
「I LIVE YOUですか……悪くない響きです」
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