姉らぶるっ!!

此葉菜咲夜

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【真幕・第5章】あねったい遊撃っ 後編!

1.爆乳に吸われて挟まれて洗われますっ!

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 体調を崩して風呂に入ってはいけないというのは昔の話で、今はむしろ発汗させるために入浴したほうがいいという説がある。もちろん、ぶっ倒れるぐらいの高熱で入るのは無理だ。起きてすぐに計った熱が三八度ジャスト、やや高めだが動ける範囲内である。

「腕を上げてくれ」

 洗い場で背後から声を掛けられる。俺は言われたとおり、腕を上げてみる。
すると、二の腕と脇の下をガシガシと擦られる。少し力任せな感じが、その不器用さを体現しているようだ。

荒木鈴スズに聞いて来たんですね」
「ああ、そうだ。水泳部の早朝自主練に顔を出してたんだ」
「そういや、水泳部にも入っていたんですね」
「正規の部員ではないけどな……」

 スズが慌ただしく家を出て部活に向かった数分後、四条春香が青山家に来訪した。
トレーニングがてら水泳部の朝練に付き合っていたそうだ。学校から出がけにスズから俺が寝込んでいることを聞き、帰宅せずにこちらに直行したと言う。

「風呂入りたかったんで助かりました」
「蒼太郎。困ってるときは連絡してくれないか?」
「いや……受験生だし、バイトや道場もあるし……頼みにくいですよ」

 円を描くように背中をクルクルと洗う先輩の姿が鏡に映る。
長めの黒髪はまだ湿ったままで、いい匂いの中にプールの匂いが混じっている。

「頼みにくいと言う割に、水着をリクエストしてるだろ……」
「それは先輩が持ってるからですよ!」

 背後で俺の背中を洗う先輩は全裸ではない。部活用の競泳水着を着用しているのだ。ほんの数分前まで使用していたであろう水着には、充分な湿り気が残って先輩の肌との一体感が凄まじい。パッドを入れていない胸部は、その内部の見事な形をあらわにしている。

 先輩が着ているのは練習用の紺色の水着で、試合用とデザインが違う。
デザインがシンプルなのだ。濃紺で薄くストライプ柄、背面が大きく開いた水着だ。
バイトで見慣れている四条春香の競泳水着姿ではあるが、毎度毎度そのたおやかな所作と艶やかなボディラインに興奮を覚える。

「朝練も今日で終わりだ。この練習用の水着も最後だな」
「あんまり使用感ないですね……」
「頻度が週に一度ぐらいだったからな。去年、一度買い替えている」
「先輩……ミコ先輩とはその後――」

 言いかけた途端に背中を洗う先輩の手がピタリと静止する。
動揺を隠し切れない表情から察するに、あまり成果はよろしくないと思われる。

「言葉足らずかもしれないが、伝えることはできた」
「それでミコ先輩の返事は?」
「今はインターハイと勉強以外に気を回せないんだと。それが終わったら返事をさせてくれと保留されたぞ。あのボケナスめ!」
 
 ミコ先輩こと御子柴龍司は二人の女性と繋がりがある。一人目は幼い頃からの仲である四条春香、二人目はお隣りの栗栖有紀だ。無骨な男だが、心根が優しく同性からの人望も高い。しかし、ミコ先輩も紗月姉あねに憧れる男の一人である。

「断られていないだけいいじゃないですか!」
「わたしを振っていたら、ぶち殺しているところだぞ!」
「でも、そういう可能性もあるのが恋愛ですし……」
「わかっている。わかっているけど……いや、今は考えまい」

 そう言うと、再び先輩は俺の体を洗う手を動かし始めた。直接肌に触れていないこと、競泳水着への興味が腰のタオルを盛り上がらせる。先輩も既に気付いているはずだが、バイト先でこのような光景は日常だったため特になにも感じない。










◆◆◆










「あっ! 先輩、前は俺が自分で洗いますから」
「前も鏡を見ながら洗えるから問題ない。じっとしていろ」

 首周りを軽く洗われたあと、脇の下から先輩の手が胸元に伸びてくる。
鏡越しに位置を確認しているせいか、動きがたどたどしい。ただ、俺の意識の大半は時折背中に衝突する水着越しの特大おっぱい撃である。こればかりは避けようがなく、抗うこともできない。

 体躯にピッタリの生地から張り出してこぼれそうな先輩の胸は、バウンドしそうな感触を我が背に与える。それだけでも視覚効果は充分と言えるのに、下はハイカットで食い込み気味だ。スイムショーツも付けていない。

「うーん。なんかエッチなお店に来た気分だ……」
「男はみんな行くんだろ? 大人になったら」
「全員ではないと思いますけどね。少なくとも俺は無理でしょ?」
「蒼太郎はなぜ肌に触れるとダメなんだろうな? なにか原因があるだろ」

 紗月姉と加奈子さん以外には、まったく反応しなくなる蒼太チン。
勃たないわけではなく、持続しない。同じ姉でも、花穂姉ちゃんに対しても反応しなくなる。しかし、今まで原因を探求しようとしなかった。特にする必要性を感じないからだ。これは性行為をする場合にのみ問題になる現象だ。

「原因か……一つだけ思い当たる節があるんですけどね」
「そうなのか?」
「俺が反応する相手は二人です。紗月姉と加奈子さん。この二人と他の女性の違いってわかりますか?」
「その二人と比べてわたしに違いがあるのか?」
「先輩、この前はっきり俺に言ったじゃないですか。俺への思いは恋ではないと」

 四条春香は先日こう言ったのだ。『蒼太郎が好きだ。その好意は本物だけど、恋ではないんだと思うんだ』と。俺に対する好感は高くても、それは恋愛感情ではない。好きという気持ちの深さが恋愛の情より浅い。

「ああ。そう言った。蒼太郎は恋愛対象に近い存在だが、恋愛感情ではないと思う。好きなのは確かなんだけど、どこか紗月さんの弟というイメージが抜けなくてな」
「そこなんですよ。俺が気になっている原因ってのは」
「ん? どういうことだ?」
「俺への明確な恋愛感情を持つ紗月姉と加奈子さんには反応する。好意はあっても恋愛感情のない先輩や花穂姉ちゃんには反応が持続しない。肌を接して相手の愛情度を感じ取っているんだと思います」
「非現実的だな。まるで超能力者じゃないか」
「そうですよね……この疑問は栗栖が詳しそうなので聞いてみようと思ってます」
「で、体は洗い終えたが、こっちはどうするのだ?」

 先輩は俺の体を泡だらけにして、股間の盛り上がりを指さした。一応、見えないようにタオルを掛けているが、膨張したその形状が隠しきれていない。

「先輩の肌に触れると直るんで、手でも握ってもらえますか?」
「蒼太郎はそれでいいのか?」
「我慢してるに決まってるじゃないですか……」
「なら、そう言え」

 先輩は俺が座るバスチェアの前にかがみ込んで、タオル越しの股間に顔を近付ける。あんぐり口を開いて、大勃起中の物体は先輩の口腔内に完全に収まった。タオルの上からとは言え、口の中の生暖かさをモロに感じる。

「うわ! なにしてんですか!?」
「なにって、直接触れないように蒼太郎を射精させるのだが?」
「そういうのしないってこの前のバイド後に約束しましたよね?」
「あれは無効だな。なぜならば、わたしはミコリュウの彼女ではないからだ」

 四条春香と俺は、いったいどういう関係性なのだろうと考えた。紗月姉の親友ではあるが、俺が親しくなったのは最近のことだ。気に入られているとは思うが、交友関係以上のものを感じる。こうして風呂に入るのも二度目、部屋に泊まったこともある。濃厚なキスも何度かしている上に、バイト後はシコシコジュボボーンの手コキタイムを繰り返した。俺も先輩の胸部や下腹部を水着の上から何度も慰めている。

「なんで、俺と先輩って恋人同士じゃないんでしょうね?」
「ほんとだな。おかしな話だぞ。蒼太郎にはなにも抵抗がないんだ」
「でも、それって男性恐怖症が改善してるってことですよね」
「そうだといいんだがな。蒼太郎限定かもしれない」
「実験対象が俺だけですからね……」

 先輩は恐る恐る股間のタオルを取り外した。あらわになった物体をまじまじと見ている。そのあと、すぐに肩紐の裏返りとくい込みを直して、大きく膨らんだ胸元を近付けて来た。

「言っておくが……動画の見よう見まねだ」
「先輩……エッチビデオ見ずに受験勉強してくださいね……」

 自らの手で手繰り寄せた二つの膨らみに、ペニスが挟まれてホールド状態になる。
ツルリとした競泳水着の生地の感触が伝わってくる。ただ、それ以上に暴乳とも呼べる肉厚が鼻息を荒くさせる。

「これで動かすんだったか?」

 泡で滑りがよかったのか、ニュルニュルと上下運動がスムーズだ。正直、刺激はいまいち足りないが興奮度が高い。ボリューム感があるため、挟まれているという実感があるのだ。

「くっ! 出そ――」

 乳房の間に挟まったまま、絶頂を迎える。先輩の水着の胸元は飛び出した精液にまみれた。明石先生に搾り取られた割に噴射量が多い。

「せっかく体を洗ったのに、また洗い直しだな。蒼太郎、発射するときもっと上手にコントロールしないとダメだぞ」
「いや、俺のチンコにそんな機能ないですから!」

 先輩はシャワーを手に取って、俺の体の泡を流し始めた。自分の水着に付着した精液を洗い流さず、先に俺の世話をしている。変な感じだ。なぜ、俺はここまでしてくれる四条春香に恋愛感情がないのだろう。 そんな疑問を抱きつつ、四条先輩との初めてのタオル越しフェラチオとパイズリを堪能したのである。
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