姉らぶるっ!!

此葉菜咲夜

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【本幕・第3章】四条先輩爆乳進撃っ

2.ベンチで公開口淫やっちゃいますねっ!

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 食堂にいる生徒の視線が、俺と四条先輩に集中する。
四条春香といるあいつは誰だとか、付き合っているのか、という声が周囲から漏れ聞こえる。

「それ、紗月姉との約束破ってません? 手を出していることになるし……」
「だから、手は出さないと言ったじゃないか」
「手は出さずに、乳を出すって……姉が知ったら絶対納得しませんよ」
「それなら、他の報酬でもいいぞ」

 衆目の視線が外れたとき、ある質問を先輩にしてみることにした。
そっと膨らみの前に手を伸ばして、乳房を触るふりをする。

「本当に好きにしてもいいんですか? 直接触りますよ?」
「……あ、ああ。もちろんだ。約束は違えない」

 一瞬の動揺、不安げな表情を見せる。
虚勢を張っている。生来、不器用な人間なんだろう。
今回は紗月姉の顔を立ててやるとしよう。
いつも、おっ勃ててもらってるからな……

「それじゃあ、先輩。例の男と話し合う段取りをしてください。できれば平日の学校帰り、場所もこの付近でお願いしますね」
「その条件で夏本と話す機会を設けよう」
「できるだけ早いほうがいいと思います。紗月姉が先輩のお父さんを納得させたのなら、変に気が変わらないうちに片づけたほうがよくないですか?」
「そのとおりだ。わたしが一番憂慮しているのは、夏本が自分の父親に泣きついて、わたしの父の耳に良からぬ形で入ってしまうことなんだ」
「俺は今日でも大丈夫ですよ。とりあえず、その男に返信してください」
「ありがとう、蒼太郎。放課後までに連絡する」

 周囲から妙な視線を浴びつつ、早々と箸を進めた。
姉といるときで慣れているが、しばし嫉妬の言葉が耳に突き刺さる。
四条春香は恵体と凛とした美しい顔立ちで、見た目の人気は学内一と言える。
しかし、普段は刺々しい雰囲気で、あまり男を近づける性格ではないようだ。




 教室に戻った俺は、いきなり里志他男子生徒からの質問責めに遭った。
先程の出来事が、剣道部の爆乳美女四条春香との疑惑の関係に見えたようだ。

「蒼太! 四条先輩を……揉みチュパか!?」
「そんな話じゃない! 里志、お前今いいこと言ったな!」

 あれを使うしかない。通用するかどうか怪しいが、イチかバチかだ。
夏本が単純な相手であればいいのだが……

 午後の授業をうわの空で受けている最中、先輩から端末にメールが届いた。

『本日、午後四時。姫咲公園に奴は来る。名は夏本卓也、十八歳、身長は一六八センチ、やや小太りで剣道の有段者だ。性格は疑い深く、傲慢、サル顔だ』
(……最後のは性格じゃないな。しかし、疑い深いか……やっかいだな)

 六時間目の科学の授業では、教科書の内容から反れて虚と実の世界の話になっている。
俺にとって実に意味不明な、なんの足しにもならない話だ。

「……虚と実……ねえ……」








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇








 午後四時前、公園のベンチに座り先輩を待つ。
あらかたの作戦は放課後、先輩にメールで伝えた。
伝えたときに返って来た返事は『正気か?』だった。
その正気じゃない手段を使わずに済めばいいが……

「蒼太郎待たせたな。間もなく夏本も来るだろう」
「先輩、蒼太郎じゃなくて蒼太。俺は春奈って呼びますから」

 待つこと一〇分。公園にやや小太りで、目つきの悪い茶髪男が現れた。
どうやら、奴が先輩の言っている夏本卓也という男らしい。
見た目は、古いヤクザ映画に出てくるチンピラそのものだ。

「春香ちゃん、その子が言ってた彼氏?」
「この前は申し訳ない。言葉足らずで、ぶっきらぼうな言い方をした……」
「初めまして、青山蒼太です」

 細い目で俺をにらむ。品定めをされているようだ。
先輩がメールで言っていた通り、疑り深い性格と言うのは本当らしい。

「夏本君。わたしは好きな人がいる」
「彼氏なんだよねぇ? 全然付き合ってるように見えないよ?」
「どうしてそう思うんですか? 俺と春香は付き合ってますよ」
「僕さ、君たちより先に公園に来てたんだよ。しばらく様子をうかがっていた。武道で言う間合いってわかる? 君たちの間合いは、恋人のそれじゃあないね」

 なんなんだこいつは……大昔のチンピラ風のクセに頭はキレる。
これはスズのときのような、威圧感のある男とは正反対のタイプだ。

「夏本さん、それはあなたの主観だ。それに、仮に俺が彼氏ではないとしても、あなたは春香に、交際を申し込んで一度断られている。残念だけど、そこで退くのが男じゃないのかな?」
「青山君だったな。君と春香ちゃんが交際していることを証明できるのかい?」

 心の中で面倒くさいを一〇回は唱えた。
スズのときのように、さっさと諦めて去ってくれると助かるのだが……

「証明しますよ。春香とキスしましょうか? それとも――」
「夏本君……申し訳ないが、本当に蒼太はわたしの彼氏だ」

 四条先輩は、フルフルと軽く首を振りながら夏本に答えた。
それは俺に出されたノーサインに見えた。夏本を刺激してはいけないと。

「僕が……父にあることないこと相談すれば、君の父親の耳にも入る。どういう意味かわかるよね? 立場が弱い君の父が折れるしかない」
「夏本さん、四条流門下生の青山紗月知ってるでしょう? 姫咲の有名な最悪最強女です」
「知ってるよ。出稽古で何度か会っている」
「俺の姉です。その姉が春香の父と話しをつけてます。この件はもう終わりです」

 父親の話が夏本から出た途端、先輩の肩が震えだした。
ベンチの右隣に座っている四条先輩は、夏本を怯えた目で見ている。
その夏本は俺の顔をにらみつけて、納得がいかないという表情だ。

「嘘だなっ! 春奈ちゃんのこと、君はなにも知らないっ! あれのことも……」

 この男、力で押してくるタイプではない分、最も厄介な相手だ。
を知っているとしたら、もう小細工は通用しない。
相手が頭脳で押してくるならば、取る方法は一つ。力でねじ伏せるのみ。

「春香っ!」

 先輩に背中を向けさせ、後ろから爆乳を持ち上げるように軽く揉む。
紗月姉を超えるこの圧倒的な感触は、俺の興奮度を最大限に引き上げた。


「おい! お前! いきなり春香ちゃんになにするんだ!?」
「そ、蒼太……郎?」
「春香ちゃん春香ちゃんうるせえっ! この女は俺のもんだって言ってんだろ!」

 俺は周囲を見回し、人気がないことを確認してズボンのファスナーをおろし、パンツの前開きから天を貫く豪刀を外へ放り出した。夏本はベンチから二メートルほど離れている。

 まさか、この短期間で伝家の宝刀を抜く機会が再び訪れようとは……
しかも、今回は夕方の公園だ。出したのは魚肉ソーセージではない。
正真正銘、本物のペニスだ。お巡りさん来ないでね!

「ぐあっ!? お、お前、いきなりそんなもの出して……」
「春香、舐めてくれる?」

 先輩は股間から出た豪刀に顔を近づけ、口を開いた……
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