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【本幕・第6章】あねとん堰止め乱撃っ 前編!
6.初対面で乳頭攻めるのはありですかっ!
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俺は恋をしない。代わりにある程度の精度で、好意の度合いを推し量ることができる。最初の一例を基準に考えると、星五つの花穂姉ちゃんだ。百点満点と言ってもいい。次に紗月姉は星三つ、どこか遊び感覚が抜けない。からかわれている気さえする。
「ついに始まるの? 蒼太君の凌辱プレイが……」
「は?」
大きな革製の椅子、鼻先が触れ合う距離で座り込んでいる。
実験の目的は二つ。来栖有紀、こいつの好意が本物であるか試す必要がある。
さらに、俺の心身に反応があるかどうか、これも重要だ。
「脱げばいいの? それとも、恥辱に耐えるわたしを脱がすの?」
「脱がすよ。その方が反応がわかりやすい」
五月も中旬を過ぎると蒸し暑さが増す。
汗ばんだ水着が肌にやや貼り付いている。左右の肩紐を外し、そのまま下へずりおろしていく。やがて魅惑の谷間に到達。そのままヘソの上までスク水をずらすと、来栖の胸が丸出しとなった。花穂姉ちゃんより豊かで、紗月姉よりは小型。だが、形状は美乳と呼ぶに相応しい。
「うう、愛する人の前で晒すとは言え、初めては恥ずかしいわね……」
来栖は頬を紅潮させ、目を手の平で抑えて隠してしまった。この反応が見たかったのだ。目の前に開封された白い肌と豊かな美乳、これも放っておくわけにはいくまい。
「お前、さっきから行動と表情が全然噛み合ってないぞ……」
ふわふわと柔肌のかたちを確かめるように触れだすと、来栖は敏感に反応した。経験値ゼロの俺のでもわかる、膨らみの先端が感度良好。その部分を指先で弄んでみる。この流れは紗月姉の乳房を刺激する過程で覚えたスキルだ。
「あっ……蒼太君……そこは……ああっ!」
「悪い。ちょっと強かったか」
「大丈夫。続けて」
五月一八日、月曜日の午後七時過ぎ。
おそらく隣の自宅では、花穂姉ちゃんが夕飯の支度をしているだろう。
それにも関わらず、俺のこの状況はなんだ。
膝の上に乗せた来栖有紀と向かい合い、スク水を脱がせて胸を揉んでいる。
花穂姉ちゃんも、まさか弟が隣家でこんなことをしているとは想像できまい。
「来栖……突けとか、犯せとか言うけど、お前未経験だろ?」
「そうよ。だからこそ好きな人に捧げたいと思うのが乙女心じゃない?」
腰までずりさげたスク水を再び肩まであげて着せ直し、来栖の唇を奪った。
なんだかジゴロのような作戦だが、美人の計の逆を行っているのだ。
「キスしてくれたね。もうどんな変態凌辱プレイも覚悟の上よ!」
「変態はお前だけで充分だ……」
ここまでわかったことが三つある。
一つ、来栖有紀は俺に好意はあるが、本気かどうかは不明。
もう一つ、俺のけしからん下半身は、こいつに反応して持続している。
さらにもう一つ、これが最大の問題。
この狂人寄りの変態天才少女に通じるものがある。
つまり、花穂姉ちゃんに対する愛情欲に近いものを来栖有紀に感じる。
「蒼太君? どうしたの?」
「来栖有紀。お前は俺の敵か味方、どっちだ?」
紗月姉には肉体欲、花穂姉ちゃんには愛情欲しか感じない俺の恋愛体質。
実姉である加奈子さんにはその両方を感じたことがあったが、背徳的な感情ではない。今日出会ったばかりの変態来栖に、その両方を感じている。
「どっちでもないわ。それが蒼太君の欲しい答えでしょ?」
見透かされている。敵と答えれば、即座に家から出ただろう。
だからと言って、初対面で味方だと答える人間も信用するに値しない。
「俺の話、聞いてくれるか? 姉に関する相談みたいな感じだ」
「青山姉妹の話? 面白そうね」
「話の内容は人に言わないでほしい。もちろん、ネットに書くのもなしだ」
「誓って漏洩しないわ。誓いを破れば、あれよ……ジャパニーズサムライの……ブスッとやるやつ、なんだっけ? セックスするっ!」
「アホ、それセップクな……」
そろそろ、帰宅しなければいけない時間になってきた。
来栖との接触は、明日以降に持ち越した方がよさそうだ。
「蒼太君、明日ここで勉強する?」
「ああ、来るよ。今日はもう帰らないと」
「勝手口が青山家から死角になってるから、そこから出るといいよ」
「わかった。じゃあ、また明日な!」
こうして俺は来栖に案内され、台所の勝手口から外へ出て帰宅したのだ。
________________________________
あとがき
※次は「あねとん堰止め乱撃っ 中編!」ですが、間に本編後半用の登場人物紹介を挟みます。
「ついに始まるの? 蒼太君の凌辱プレイが……」
「は?」
大きな革製の椅子、鼻先が触れ合う距離で座り込んでいる。
実験の目的は二つ。来栖有紀、こいつの好意が本物であるか試す必要がある。
さらに、俺の心身に反応があるかどうか、これも重要だ。
「脱げばいいの? それとも、恥辱に耐えるわたしを脱がすの?」
「脱がすよ。その方が反応がわかりやすい」
五月も中旬を過ぎると蒸し暑さが増す。
汗ばんだ水着が肌にやや貼り付いている。左右の肩紐を外し、そのまま下へずりおろしていく。やがて魅惑の谷間に到達。そのままヘソの上までスク水をずらすと、来栖の胸が丸出しとなった。花穂姉ちゃんより豊かで、紗月姉よりは小型。だが、形状は美乳と呼ぶに相応しい。
「うう、愛する人の前で晒すとは言え、初めては恥ずかしいわね……」
来栖は頬を紅潮させ、目を手の平で抑えて隠してしまった。この反応が見たかったのだ。目の前に開封された白い肌と豊かな美乳、これも放っておくわけにはいくまい。
「お前、さっきから行動と表情が全然噛み合ってないぞ……」
ふわふわと柔肌のかたちを確かめるように触れだすと、来栖は敏感に反応した。経験値ゼロの俺のでもわかる、膨らみの先端が感度良好。その部分を指先で弄んでみる。この流れは紗月姉の乳房を刺激する過程で覚えたスキルだ。
「あっ……蒼太君……そこは……ああっ!」
「悪い。ちょっと強かったか」
「大丈夫。続けて」
五月一八日、月曜日の午後七時過ぎ。
おそらく隣の自宅では、花穂姉ちゃんが夕飯の支度をしているだろう。
それにも関わらず、俺のこの状況はなんだ。
膝の上に乗せた来栖有紀と向かい合い、スク水を脱がせて胸を揉んでいる。
花穂姉ちゃんも、まさか弟が隣家でこんなことをしているとは想像できまい。
「来栖……突けとか、犯せとか言うけど、お前未経験だろ?」
「そうよ。だからこそ好きな人に捧げたいと思うのが乙女心じゃない?」
腰までずりさげたスク水を再び肩まであげて着せ直し、来栖の唇を奪った。
なんだかジゴロのような作戦だが、美人の計の逆を行っているのだ。
「キスしてくれたね。もうどんな変態凌辱プレイも覚悟の上よ!」
「変態はお前だけで充分だ……」
ここまでわかったことが三つある。
一つ、来栖有紀は俺に好意はあるが、本気かどうかは不明。
もう一つ、俺のけしからん下半身は、こいつに反応して持続している。
さらにもう一つ、これが最大の問題。
この狂人寄りの変態天才少女に通じるものがある。
つまり、花穂姉ちゃんに対する愛情欲に近いものを来栖有紀に感じる。
「蒼太君? どうしたの?」
「来栖有紀。お前は俺の敵か味方、どっちだ?」
紗月姉には肉体欲、花穂姉ちゃんには愛情欲しか感じない俺の恋愛体質。
実姉である加奈子さんにはその両方を感じたことがあったが、背徳的な感情ではない。今日出会ったばかりの変態来栖に、その両方を感じている。
「どっちでもないわ。それが蒼太君の欲しい答えでしょ?」
見透かされている。敵と答えれば、即座に家から出ただろう。
だからと言って、初対面で味方だと答える人間も信用するに値しない。
「俺の話、聞いてくれるか? 姉に関する相談みたいな感じだ」
「青山姉妹の話? 面白そうね」
「話の内容は人に言わないでほしい。もちろん、ネットに書くのもなしだ」
「誓って漏洩しないわ。誓いを破れば、あれよ……ジャパニーズサムライの……ブスッとやるやつ、なんだっけ? セックスするっ!」
「アホ、それセップクな……」
そろそろ、帰宅しなければいけない時間になってきた。
来栖との接触は、明日以降に持ち越した方がよさそうだ。
「蒼太君、明日ここで勉強する?」
「ああ、来るよ。今日はもう帰らないと」
「勝手口が青山家から死角になってるから、そこから出るといいよ」
「わかった。じゃあ、また明日な!」
こうして俺は来栖に案内され、台所の勝手口から外へ出て帰宅したのだ。
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あとがき
※次は「あねとん堰止め乱撃っ 中編!」ですが、間に本編後半用の登場人物紹介を挟みます。
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