8 / 32
08.急に真面目な話……でもイケオジ父はいい匂い。
しおりを挟む
その後、ちょっとうざい妹溺愛兄と、美女母と、イケオジ父と、にやけながらおいしいカレーを『一家団欒とはこのことかー幸せだなー。』と思いながら食べ終えた後、私はお風呂に入った。
そして驚愕した。
(うわーーー!!!スタイルよすぎ!!!!モブってか、脇役でこれかよ!!!贅肉まったくないのに胸と尻はしっかりあってたれてもない!え!?ていうかムダ毛は!?ない!!?ないわ!!ツルピカ!!!!毛穴もない!!!はーーー!!!二次元万歳!!!!!)
などと、全裸でバスルームの姿見で体のあちこちを見ながら心の中で絶叫していた。
「ハクシュン!」
あ、さむっ……お風呂入ろ。
ざぶーんと湯船からお湯があふれる。
はー……今日は凄い一日だったなー。
しかし、お風呂もピッカピカ。
ゲームの背景みたいなお風呂。
ま、そりゃそうか。ゲームの中だしな。
しかし、私は本当に死んだのかな?
死んで転生したのかな?
それとも昏睡状態で見ている夢?
私は湯船につかりながら考える。
んー……まいっか!どっちみち、今、意識しっかりしてて楽しいんだし!
「楽しめるだけ楽しもう!おー!」
と声を出し、腕を上げ、こんだけスタイルよかったらおしゃれし放題だなー。
お金が高校生だからないか……あ、お兄ちゃんに買ってもらおうかなー。
いやいやそれは……。
などと考えながら楽しいバスタイムを終え、パジャマを着てリビングへと向かう。
おっふ、イケオジが新聞読んでいる。
……イケメン、イケオジに慣れるために少し会話でもするか……。
にやけないように注意注意。
「お父さん、新聞読んでるのー?」
私はイケオジ父に気さくに声をかけながら隣のソファに座る。
「ん?なんだめずらしいな、彩衣が話しかけてくるなんて。」
イケオジ父は少しほほえみながらこちらを向き、言葉を返してくれる。
はーーーーーイケオジ尊いーーーーー!!!!
にこにこしながら私は、彩衣ちゃんは一体、今まで家族にどんな態度を取っていたのかと、まぁ大体想像つくけど……こんな美形家族に……と、思いながらやれやれ。と、思う。
「私は今日から変わったのです。」
と、ピースをして見せる。
「そうか……それは嬉しいことだな。」
イケオジ父は嬉しそうだ。
「学校はどうだ?昔、幼稚園が一緒だった子が転校して戻ってきたんだろ?」
お!イケオジよく知ってますね!
と、思いながら私は話す。
「うん!一凛って言ってね、幼稚園一緒で昔よく遊んでたの。記憶はおぼろげだけど、今、仲良くしてるよ。いい子だからね!」
と、私は体験してもいないゲームで得た知識を話す。
「そうか……よかったな……4月は出会いの季節だからな……もうすぐ5月になるが。」
そこで私は、はた。とする。
「今日……何月何日?」
「ん?4月26日だぞ?」
「4月26日……」
私はゲームの時間の流れとゲームのイベントを思い出す。
確かゲームは入学式の4月6日から始まり、8月31日に終わる……。
まだ始まって序盤か……。
あ!神薙くんと一凛ちゃんが学校で再開して宝玉が光るイベント見れなかったな……。
次のイベントはなんだっけ……。
っていうか、8月31日が来て一凛ちゃんが誰かとハッピーエンド……もしくは途中でバッドエンドを迎えたら、私は……この世界はどうなるんだろう……。
そう考えたら、なんか急にぞっとしてきた。
(え……なんか怖い……)
「どうした彩衣。」
イケオジ父が私を心配そうな表情で見ている……。
「……パパこわいよー!」
私はイケオジ父の膝に顔を突っ伏してみた。
あ、やば……イケオジ父いい匂いする……あかんわこれ……。
「おいおい、本当にどうした。」
イケオジ父は笑っている。
私も顔を上げて笑った。
しかし、内心不安は消えていなかった。
8月31日……。
または一凛ちゃんがバッドエンドを迎えた時……。
私は……この世界はどうなるのだろうか……。
そして驚愕した。
(うわーーー!!!スタイルよすぎ!!!!モブってか、脇役でこれかよ!!!贅肉まったくないのに胸と尻はしっかりあってたれてもない!え!?ていうかムダ毛は!?ない!!?ないわ!!ツルピカ!!!!毛穴もない!!!はーーー!!!二次元万歳!!!!!)
などと、全裸でバスルームの姿見で体のあちこちを見ながら心の中で絶叫していた。
「ハクシュン!」
あ、さむっ……お風呂入ろ。
ざぶーんと湯船からお湯があふれる。
はー……今日は凄い一日だったなー。
しかし、お風呂もピッカピカ。
ゲームの背景みたいなお風呂。
ま、そりゃそうか。ゲームの中だしな。
しかし、私は本当に死んだのかな?
死んで転生したのかな?
それとも昏睡状態で見ている夢?
私は湯船につかりながら考える。
んー……まいっか!どっちみち、今、意識しっかりしてて楽しいんだし!
「楽しめるだけ楽しもう!おー!」
と声を出し、腕を上げ、こんだけスタイルよかったらおしゃれし放題だなー。
お金が高校生だからないか……あ、お兄ちゃんに買ってもらおうかなー。
いやいやそれは……。
などと考えながら楽しいバスタイムを終え、パジャマを着てリビングへと向かう。
おっふ、イケオジが新聞読んでいる。
……イケメン、イケオジに慣れるために少し会話でもするか……。
にやけないように注意注意。
「お父さん、新聞読んでるのー?」
私はイケオジ父に気さくに声をかけながら隣のソファに座る。
「ん?なんだめずらしいな、彩衣が話しかけてくるなんて。」
イケオジ父は少しほほえみながらこちらを向き、言葉を返してくれる。
はーーーーーイケオジ尊いーーーーー!!!!
にこにこしながら私は、彩衣ちゃんは一体、今まで家族にどんな態度を取っていたのかと、まぁ大体想像つくけど……こんな美形家族に……と、思いながらやれやれ。と、思う。
「私は今日から変わったのです。」
と、ピースをして見せる。
「そうか……それは嬉しいことだな。」
イケオジ父は嬉しそうだ。
「学校はどうだ?昔、幼稚園が一緒だった子が転校して戻ってきたんだろ?」
お!イケオジよく知ってますね!
と、思いながら私は話す。
「うん!一凛って言ってね、幼稚園一緒で昔よく遊んでたの。記憶はおぼろげだけど、今、仲良くしてるよ。いい子だからね!」
と、私は体験してもいないゲームで得た知識を話す。
「そうか……よかったな……4月は出会いの季節だからな……もうすぐ5月になるが。」
そこで私は、はた。とする。
「今日……何月何日?」
「ん?4月26日だぞ?」
「4月26日……」
私はゲームの時間の流れとゲームのイベントを思い出す。
確かゲームは入学式の4月6日から始まり、8月31日に終わる……。
まだ始まって序盤か……。
あ!神薙くんと一凛ちゃんが学校で再開して宝玉が光るイベント見れなかったな……。
次のイベントはなんだっけ……。
っていうか、8月31日が来て一凛ちゃんが誰かとハッピーエンド……もしくは途中でバッドエンドを迎えたら、私は……この世界はどうなるんだろう……。
そう考えたら、なんか急にぞっとしてきた。
(え……なんか怖い……)
「どうした彩衣。」
イケオジ父が私を心配そうな表情で見ている……。
「……パパこわいよー!」
私はイケオジ父の膝に顔を突っ伏してみた。
あ、やば……イケオジ父いい匂いする……あかんわこれ……。
「おいおい、本当にどうした。」
イケオジ父は笑っている。
私も顔を上げて笑った。
しかし、内心不安は消えていなかった。
8月31日……。
または一凛ちゃんがバッドエンドを迎えた時……。
私は……この世界はどうなるのだろうか……。
49
あなたにおすすめの小説
困りました。縦ロールにさよならしたら、逆ハーになりそうです。
新 星緒
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢アニエス(悪質ストーカー)に転生したと気づいたけれど、心配ないよね。だってフラグ折りまくってハピエンが定番だもの。
趣味の悪い縦ロールはやめて性格改善して、ストーカーしなければ楽勝楽勝!
……って、あれ?
楽勝ではあるけれど、なんだか思っていたのとは違うような。
想定外の逆ハーレムを解消するため、イケメンモブの大公令息リュシアンと協力関係を結んでみた。だけどリュシアンは、「惚れた」と言ったり「からかっただけ」と言ったり、意地悪ばかり。嫌なヤツ!
でも実はリュシアンは訳ありらしく……
(第18回恋愛大賞で奨励賞をいただきました。応援してくださった皆様、ありがとうございました!)
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
せっかく転生したのにモブにすらなれない……はずが溺愛ルートなんて信じられません
嘉月
恋愛
隣国の貴族令嬢である主人公は交換留学生としてやってきた学園でイケメン達と恋に落ちていく。
人気の乙女ゲーム「秘密のエルドラド」のメイン攻略キャラは王立学園の生徒会長にして王弟、氷の殿下こと、クライブ・フォン・ガウンデール。
転生したのはそのゲームの世界なのに……私はモブですらないらしい。
せめて学園の生徒1くらいにはなりたかったけど、どうしようもないので地に足つけてしっかり生きていくつもりです。
少しだけ改題しました。ご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。
転生したら乙女ゲームのヒロインの幼馴染で溺愛されてるんだけど…(短編版)
凪ルナ
恋愛
転生したら乙女ゲームの世界でした。
って、何、そのあるある。
しかも生まれ変わったら美少女って本当に、何、そのあるあるな設定。
美形に転生とか面倒事な予感しかしないよね。
そして、何故か私、三咲はな(みさきはな)は乙女ゲームヒロイン、真中千夏(まなかちなつ)の幼馴染になってました。
(いやいや、何で、そうなるんだよ。私は地味に生きていきたいんだよ!だから、千夏、頼むから攻略対象者引き連れて私のところに来ないで!)
と、主人公が、内心荒ぶりながらも、乙女ゲームヒロイン千夏から溺愛され、そして、攻略対象者となんだかんだで関わっちゃう話、になる予定。
ーーーーー
とりあえず短編で、高校生になってからの話だけ書いてみましたが、小学生くらいからの長編を、短編の評価、まあ、つまりはウケ次第で書いてみようかなっと考え中…
長編を書くなら、主人公のはなちゃんと千夏の出会いくらいから、はなちゃんと千夏の幼馴染(攻略対象者)との出会い、そして、はなちゃんのお兄ちゃん(イケメンだけどシスコンなので残念)とはなちゃんのイチャイチャ(これ需要あるのかな…)とか、中学生になって、はなちゃんがモテ始めて、千夏、攻略対象者な幼馴染、お兄ちゃんが焦って…とかを書きたいな、と思ってます。
もし、読んでみたい!と、思ってくれた方がいるなら、よかったら、感想とか書いてもらって、そこに書いてくれたら…壁|ω・`)チラッ
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
【完結】せっかくモブに転生したのに、まわりが濃すぎて逆に目立つんですけど
monaca
恋愛
前世で目立って嫌だったわたしは、女神に「モブに転生させて」とお願いした。
でも、なんだか周りの人間がおかしい。
どいつもこいつも、妙にキャラの濃いのが揃っている。
これ、普通にしているわたしのほうが、逆に目立ってるんじゃない?
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
行き遅れにされた女騎士団長はやんごとなきお方に愛される
めもぐあい
恋愛
「ババアは、早く辞めたらいいのにな。辞めれる要素がないから無理か? ギャハハ」
ーーおーい。しっかり本人に聞こえてますからねー。今度の遠征の時、覚えてろよ!!
テレーズ・リヴィエ、31歳。騎士団の第4師団長で、テイム担当の魔物の騎士。
『テレーズを陰日向になって守る会』なる組織を、他の師団長達が作っていたらしく、お陰で恋愛経験0。
新人訓練に潜入していた、王弟のマクシムに外堀を埋められ、いつの間にか女性騎士団の団長に祭り上げられ、マクシムとは公認の仲に。
アラサー女騎士が、いつの間にかやんごとなきお方に愛されている話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる