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17.嵐の前の平穏な青春。
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「あ~……昨日は大変だったなー……」
私はそんなことをつぶやきながら学校へと歩く。
野良犬手当説明を中々信じてもらえず、信じてくれた後もじゃあ保護に……という家族を引き止めたり、服や体は血まみれで……でも、彪斗くんの血……と、ちょっと変態チックに嬉しかったり。ふはは。
風呂場で少し舐めたのは秘密です。
朝、通りがかりに公園に行ったら、ベンチはもぬけの殻。
まぁ、いるわけないか……あの警戒心の強い彪斗くんが。
無事だといいけど……。
そうこうして歩いてると、
「彩衣ちゃーん!」
お、一凛。
「おはよー!一凛ー!」
今、一凛はどの辺まで進んでるのかな?
誰ルートに向かってるのかな?
私としては彪斗くんか神薙くんを幸せにしてあげて欲しいんだけど……。
と、思っていると。
「あの……彩衣ちゃん……」
「ん?」
会ってそうそう一凛は思いつめた表情をしている。
「あの……ね……今日の放課後時間ある?あの……相談があるんだけど……」
「…………」
あーーー!!!何かあったあった!!!友達に電話で相談するやつね!はいはい!!!
ん?でも電話じゃないっけ?直接?まぁいいけど。
「いいよー!鈴も呼ぶ?」
と、私が返すと、
「あ、彩衣ちゃん……だけに……」
え……何で?
あー……まぁ、選択肢も電話でどっちかだったから……まぁいいか。
「じゃあ、放課後どっかでお茶しながら話す?」
「んー……できれば、人のなるべくいない所で……」
んん?
「んー……じゃあ公園行こっか!あのー……神内中央公園!あそこ広いからどっかのベンチで!」
「あ、うん!」
一凛の表情が少し明るくなった。
よしよし。これで今、誰ルートに進もうとしているのかとか聞き出せるぞー。
私としても得だ。
「じゃあ、鈴には二人で帰るっていわないとねー。」
「あー……うん。」
「まぁ、鈴ならわかってくれるか!あ、でもお昼たまには一緒に食べたいって言ってたよー。」
「え!あの鈴ちゃんが!?」
「そう!あの鈴が!……だから今度時間あったら三人で食べよ。」
私は笑顔で言う。
「……うん!みんなに相談してみる!」
一凛は嬉しそうに笑顔で返してきた。
青春、青春。
「私がなんだってー」
「おっと鈴ー!」
「あわわ!鈴ちゃん!」
「何話してたのよ」
「いやー……そう!今日の放課後二人で用事あるから鈴は仲間外れにしちゃうねー。って。」
私は笑いながら言う。
「……あーいいですよ。仲間外れは先に行きますよ。」
「あー!鈴ちゃんごめんね!ほんとにごめんね!今日だけだからー!」
「あははは!」
私は平穏な青春を満喫していた。
これから巻き込まれるはずもない展開に巻き込まれる、嵐の前の静けさだとも知らずに………。
私はそんなことをつぶやきながら学校へと歩く。
野良犬手当説明を中々信じてもらえず、信じてくれた後もじゃあ保護に……という家族を引き止めたり、服や体は血まみれで……でも、彪斗くんの血……と、ちょっと変態チックに嬉しかったり。ふはは。
風呂場で少し舐めたのは秘密です。
朝、通りがかりに公園に行ったら、ベンチはもぬけの殻。
まぁ、いるわけないか……あの警戒心の強い彪斗くんが。
無事だといいけど……。
そうこうして歩いてると、
「彩衣ちゃーん!」
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と、思っていると。
「あの……彩衣ちゃん……」
「ん?」
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「…………」
あーーー!!!何かあったあった!!!友達に電話で相談するやつね!はいはい!!!
ん?でも電話じゃないっけ?直接?まぁいいけど。
「いいよー!鈴も呼ぶ?」
と、私が返すと、
「あ、彩衣ちゃん……だけに……」
え……何で?
あー……まぁ、選択肢も電話でどっちかだったから……まぁいいか。
「じゃあ、放課後どっかでお茶しながら話す?」
「んー……できれば、人のなるべくいない所で……」
んん?
「んー……じゃあ公園行こっか!あのー……神内中央公園!あそこ広いからどっかのベンチで!」
「あ、うん!」
一凛の表情が少し明るくなった。
よしよし。これで今、誰ルートに進もうとしているのかとか聞き出せるぞー。
私としても得だ。
「じゃあ、鈴には二人で帰るっていわないとねー。」
「あー……うん。」
「まぁ、鈴ならわかってくれるか!あ、でもお昼たまには一緒に食べたいって言ってたよー。」
「え!あの鈴ちゃんが!?」
「そう!あの鈴が!……だから今度時間あったら三人で食べよ。」
私は笑顔で言う。
「……うん!みんなに相談してみる!」
一凛は嬉しそうに笑顔で返してきた。
青春、青春。
「私がなんだってー」
「おっと鈴ー!」
「あわわ!鈴ちゃん!」
「何話してたのよ」
「いやー……そう!今日の放課後二人で用事あるから鈴は仲間外れにしちゃうねー。って。」
私は笑いながら言う。
「……あーいいですよ。仲間外れは先に行きますよ。」
「あー!鈴ちゃんごめんね!ほんとにごめんね!今日だけだからー!」
「あははは!」
私は平穏な青春を満喫していた。
これから巻き込まれるはずもない展開に巻き込まれる、嵐の前の静けさだとも知らずに………。
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