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火のサラマンダー改、火竜の契約者
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この世界に置いて最強種である竜種。
火竜、水竜、風竜、土竜。
この世界の四大守護竜のうちの一つ。火竜がなぜか私の目の前に現れ、なぜかフロヒオンがその火竜と契約し、なぜかまたもやコンスタンティナは王宮へと引き返す流れとなっていた。
なぜこんな事に?私、関係ないよね?
「……あの、フロヒオン様?どうして我が家の馬車に?
そしてどうして当たり前の様にミニチュアになった火竜のリン様まで連れて。
やっとお家(屋敷)に帰れるって浮かれていた私が一緒に王宮に向かってるんですか!?」
「それはだな。王宮には聖なる水晶が置かれた小さい聖堂があるだろ?大きな聖堂の反対側、あのよく散歩したりする庭の奥の裏山の中にある建物。そこにある水晶が必要なんだ。」
はて?そんな聖堂があったかな?
そんな訳でコンスタンティナは王宮にまた舞い戻って行くことになった。
別にそれ程お家に帰りたかった訳では無い。
私としては既にフロヒオンの婚約者扱いとなり、多少の葛藤はあったけれど納得はしたつもりだ。貴族の令嬢としては王族から求められて否とは言えないのだし、フロヒオンも嫌いではないし、エリザベスに借りたロマン小説みたいな恋物語展開なんて早々あるわけもないと恋愛結婚は若干、ちょっぴり、泣く泣く諦めてもいた。
後は自分では無くエリザベスの恋模様などを聞かせてもらってトキメキのお裾分けをしてもらうしかない。
でも、それはそれ、これはこれである。さっさと今回の誓いと婚約について合意したお母様に愚痴だけでも言いたかったのに。
「さっ、時間が無いから、ちょっと裏道通るよ」
フロヒオンがニヤリと笑って言った。
嫌な予感しかしないヤツだ。
「ちょ、ひぇ!ここ、道じゃありませんよ!フロヒオン様!?」
「大丈夫、大丈夫」
え?なにが大丈夫なの!?
グン、と速度を上げた途端、馬車は空を飛んでいた。馬はいつの間にかユニコーンに変わり、とんでも無く嫌そうにフロヒオンを一瞥する険悪なムードなどを除けば、ユニコーンは駿馬の如く颯爽と空を駆けている。
「ひえっ、ふ、フロヒオン様、なぜそんなにお急ぎなんですか?」
コンスタンティナの怯えた声にフロヒオンは爽やかに言った。
「火竜、やっと成竜になったから番を探したいんだって。」
「わぁ!それはおめでとうございます!リン様」
フロヒオンによってリンと名付けられた竜はリンと言うからにはメスだろう…たぶん。
カッコイイ雄の竜が見つかると良いな──雌よね?
「……?フロヒオン様?リン様は雌なのです?それと、水晶はいったいなんの関係が?」
「水晶は強い魔力がどこにあるかを俺が探すのに必要なんだ。それからリンは雄だよ。リンの名前は臨兵闘者皆陣烈在前から一字とったんだから。性別はあんまり考えて無かった(なははっ)つまり、リンのお嫁さんを俺が探すわけ。」
「…なぜそのチョイス?え?なぜ?」
「で、」
あ、スルーしましたね!
ジト目になったコンスタンティナをチラチラと見ながらフロヒオンが素知らぬ顔を貼り付けて続けた。
「リンは発情期に入ってしまったらしい。火竜の発情期は番がいない場合結構な確率で魔力が暴走するらしい。サラマンダーの出てくる絵本にある被害をさらに上回る厄災となる恐れが高いから、魔力の強い者と契約をして契約者の力でリンの暴走は防ぐ必要があったんだ。」
へぇ、あのグァ!とか、グァグァ!とかでそんな長い話が?え?出来るものなの?
「まぁ、それでね?」
ちょっと言いずらそうにフロヒオンがコンスタンティナを見て、なぜか若干目元を赤く染めた。
嫌な予感しかし無い。
「やっぱりその先は聞きたくありま─」
「リンの発情期が俺に来たみたいだ。がん立ちしててマジ痛いの。このままリンの番の竜が見つからなかったら…コンスタンティナ。その時はよろしくな」
「は?…え?なんで私なんです?」
「竜の発情期もらった俺。マジでヤバい状態なわけ。わかるか?コンスタンティナ!すげぇ我慢してるの。今、まさに、今!」
珍しくフロヒオンの口調が完全なる慶吾状態だった。
火竜、水竜、風竜、土竜。
この世界の四大守護竜のうちの一つ。火竜がなぜか私の目の前に現れ、なぜかフロヒオンがその火竜と契約し、なぜかまたもやコンスタンティナは王宮へと引き返す流れとなっていた。
なぜこんな事に?私、関係ないよね?
「……あの、フロヒオン様?どうして我が家の馬車に?
そしてどうして当たり前の様にミニチュアになった火竜のリン様まで連れて。
やっとお家(屋敷)に帰れるって浮かれていた私が一緒に王宮に向かってるんですか!?」
「それはだな。王宮には聖なる水晶が置かれた小さい聖堂があるだろ?大きな聖堂の反対側、あのよく散歩したりする庭の奥の裏山の中にある建物。そこにある水晶が必要なんだ。」
はて?そんな聖堂があったかな?
そんな訳でコンスタンティナは王宮にまた舞い戻って行くことになった。
別にそれ程お家に帰りたかった訳では無い。
私としては既にフロヒオンの婚約者扱いとなり、多少の葛藤はあったけれど納得はしたつもりだ。貴族の令嬢としては王族から求められて否とは言えないのだし、フロヒオンも嫌いではないし、エリザベスに借りたロマン小説みたいな恋物語展開なんて早々あるわけもないと恋愛結婚は若干、ちょっぴり、泣く泣く諦めてもいた。
後は自分では無くエリザベスの恋模様などを聞かせてもらってトキメキのお裾分けをしてもらうしかない。
でも、それはそれ、これはこれである。さっさと今回の誓いと婚約について合意したお母様に愚痴だけでも言いたかったのに。
「さっ、時間が無いから、ちょっと裏道通るよ」
フロヒオンがニヤリと笑って言った。
嫌な予感しかしないヤツだ。
「ちょ、ひぇ!ここ、道じゃありませんよ!フロヒオン様!?」
「大丈夫、大丈夫」
え?なにが大丈夫なの!?
グン、と速度を上げた途端、馬車は空を飛んでいた。馬はいつの間にかユニコーンに変わり、とんでも無く嫌そうにフロヒオンを一瞥する険悪なムードなどを除けば、ユニコーンは駿馬の如く颯爽と空を駆けている。
「ひえっ、ふ、フロヒオン様、なぜそんなにお急ぎなんですか?」
コンスタンティナの怯えた声にフロヒオンは爽やかに言った。
「火竜、やっと成竜になったから番を探したいんだって。」
「わぁ!それはおめでとうございます!リン様」
フロヒオンによってリンと名付けられた竜はリンと言うからにはメスだろう…たぶん。
カッコイイ雄の竜が見つかると良いな──雌よね?
「……?フロヒオン様?リン様は雌なのです?それと、水晶はいったいなんの関係が?」
「水晶は強い魔力がどこにあるかを俺が探すのに必要なんだ。それからリンは雄だよ。リンの名前は臨兵闘者皆陣烈在前から一字とったんだから。性別はあんまり考えて無かった(なははっ)つまり、リンのお嫁さんを俺が探すわけ。」
「…なぜそのチョイス?え?なぜ?」
「で、」
あ、スルーしましたね!
ジト目になったコンスタンティナをチラチラと見ながらフロヒオンが素知らぬ顔を貼り付けて続けた。
「リンは発情期に入ってしまったらしい。火竜の発情期は番がいない場合結構な確率で魔力が暴走するらしい。サラマンダーの出てくる絵本にある被害をさらに上回る厄災となる恐れが高いから、魔力の強い者と契約をして契約者の力でリンの暴走は防ぐ必要があったんだ。」
へぇ、あのグァ!とか、グァグァ!とかでそんな長い話が?え?出来るものなの?
「まぁ、それでね?」
ちょっと言いずらそうにフロヒオンがコンスタンティナを見て、なぜか若干目元を赤く染めた。
嫌な予感しかし無い。
「やっぱりその先は聞きたくありま─」
「リンの発情期が俺に来たみたいだ。がん立ちしててマジ痛いの。このままリンの番の竜が見つからなかったら…コンスタンティナ。その時はよろしくな」
「は?…え?なんで私なんです?」
「竜の発情期もらった俺。マジでヤバい状態なわけ。わかるか?コンスタンティナ!すげぇ我慢してるの。今、まさに、今!」
珍しくフロヒオンの口調が完全なる慶吾状態だった。
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