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フロヒオンの無双日和
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「よう!フロォ!久しぶりだな」
「ん?よぉ──って、誰だっけ?」
「ギルドきっての色男!鑑定士のリックだよ!!」
ああ─
色男。もちろん、自称ではあるが鑑定士をしているリックは金髪に近い茶髪に若葉の様な綺麗な緑の瞳を持っており、整った顔立ちをしている。
しかし、それは一般的な庶民からすれば。である。
代々、美しい女性を競う様に妻にしている王侯貴族の、フロヒオンを筆頭にした王侯貴族の美形と庶民の美形とではその差は月とすっぽん程の差があり、月の中でも最も美しい月(コンスタンティナ)をいつも見ているフロヒオンからしたら。
「色男www」
である。フロヒオンは真面目にギャグか何かのフリだと解釈していた。
「………くそぉ」
「まぁ、そんな冗談は置いといてさ」
「冗談じゃねぇ!!」
ぐぉぉ!と吠え、バンバンとカウンターを叩く哀れなリックを受付にいる娘達が哀れみつつ、フロヒオンに熱い眼差しを向けつつ、生暖かく見守っている。
「今日はおかしな依頼が来たって言って呼び出されたんだよ。いる?ギルマス」
フロヒオンが上を指で示すとリックはなるほどと納得した。
「今さっき依頼者が来たから応接室に行ってる。だからアッチ」
リックは背後の通路奥を振り返らずに指さした。
「サンキュー」
応接室の扉を叩き名を告げれば「入ってくれ」と返答される。さっと中に入ると真っ白な髪のとんがり耳の種族、エルフと小人の様な小柄な体型のドワーフがソファーに座っていた。
彼らの向かいの席にはギルマスの悪鬼羅刹の魔術師、ジョーカー。
「良く来てくれたな。フロォ」
と言ってジョーカーは対面する二人にフロヒオンを紹介する。
「彼が、Sランク冒険者の銀獅子フロォだ。」
「はじめまして、フロォ殿。私はエルフ村の長、フィロ」
「あっしはドワーフ族の族長ボンディ」
「ども、フロォです。」
ひとまず座れと示されフロヒオンはジョーカーの隣りに腰を下ろし、あー、何だかめんどーな予感がする。と、頭を掻く。
「フロォ、北の帝国がきな臭い。温厚なルドルト皇帝にしては些か信じられないが。帝国軍の軍隊が我が国の国境にある村、ドワーフ族やエルフ族の暮らす村に侵攻。村を荒らし、ドワーフ族の名刀と名剣の作り手である鍛冶師や見目の良い若いエルフの治癒術師を拉致すると言う愚行を行ったそうだ。」
「何を考えてるんだ帝国は…」
エルフやドワーフはこの地方では少数民族ではあるが、遥南の地にはちゃんとドワーフの国があり、そのお隣にはエルフの国、公国が存在する。
目の前の彼らはそのみなみにある遠方の国から移り住んだこの国の民だ。
我が国には南には無い薬草や鉱石が存在する。この国にある聖地の恩恵である水を求めて移り住んできたのだ。
二国は彼等が移民をして来る際に、それらの使用許可と彼等の人権保護などを求めてきた。
ドワーフ国からは武器を、エルフの公国からは希少な薬などを貿易の品として自国民としての権利を与える約束を交わしている。
おかげで、閉鎖的だった薬草と医療の先進国と武器作りのエキスパートが数多くいる国との友好を結ぶ事ができた。
「依頼って連れ去られた彼等の救出?」
「いえ、連れ去られた者達は里の若者達の手で全て救出しております。」
「は?……え?もう救出済なの?じゃなんの依頼?」
「見れば早い。コレだ。」
カチャリとジョーカーがテーブルの上に禍々しい剣を置いた。
霊鬼魔剣─この剣で斬られた者はサラサラと砂となり、崩れ落ち。残された魂は霊鬼となってしまう。魔を生み出す剣である。
「何、この魔剣……ヤバすぎだろ」
「これ(霊鬼魔剣)と対として存在する、霊鬼となった魂を斬る事が出来る唯一の魔剣、霊弑魔剣と言う剣を奪われたらしい。」
「ん?でもこの霊鬼魔剣はここにある訳だし」
「奴らはエルフとドワーフを連れ去る際に近隣の街で数名切り斬り捨てている。斬り捨てる際に霊鬼魔剣を使っていたそうだ。」
「…………つまり」
「辺境の地にて霊鬼が数体生まれ、暴れております!この剣を作り出したのはワシの曽祖父で、その頃既に曽祖父は狂うておった。出来上がった魔剣はすぐに始末しようとしたんだがどうやっても折れず、溶かそうとしても全く溶けない。
仕方なく我等は地下に隠す事にしたのだが。」
「見つかってしまった。って事は帝国軍の中には鑑定士がいたんだろうな。」
フロヒオンはひとまずコンスタンティナが言いそうな言葉を思い浮かべ白目を剥きながら立ち上がった。
チート野郎の出番だな。おつおつー
絶対、成也ならそう言って手をひらひら振っているに違いない。
「ん?よぉ──って、誰だっけ?」
「ギルドきっての色男!鑑定士のリックだよ!!」
ああ─
色男。もちろん、自称ではあるが鑑定士をしているリックは金髪に近い茶髪に若葉の様な綺麗な緑の瞳を持っており、整った顔立ちをしている。
しかし、それは一般的な庶民からすれば。である。
代々、美しい女性を競う様に妻にしている王侯貴族の、フロヒオンを筆頭にした王侯貴族の美形と庶民の美形とではその差は月とすっぽん程の差があり、月の中でも最も美しい月(コンスタンティナ)をいつも見ているフロヒオンからしたら。
「色男www」
である。フロヒオンは真面目にギャグか何かのフリだと解釈していた。
「………くそぉ」
「まぁ、そんな冗談は置いといてさ」
「冗談じゃねぇ!!」
ぐぉぉ!と吠え、バンバンとカウンターを叩く哀れなリックを受付にいる娘達が哀れみつつ、フロヒオンに熱い眼差しを向けつつ、生暖かく見守っている。
「今日はおかしな依頼が来たって言って呼び出されたんだよ。いる?ギルマス」
フロヒオンが上を指で示すとリックはなるほどと納得した。
「今さっき依頼者が来たから応接室に行ってる。だからアッチ」
リックは背後の通路奥を振り返らずに指さした。
「サンキュー」
応接室の扉を叩き名を告げれば「入ってくれ」と返答される。さっと中に入ると真っ白な髪のとんがり耳の種族、エルフと小人の様な小柄な体型のドワーフがソファーに座っていた。
彼らの向かいの席にはギルマスの悪鬼羅刹の魔術師、ジョーカー。
「良く来てくれたな。フロォ」
と言ってジョーカーは対面する二人にフロヒオンを紹介する。
「彼が、Sランク冒険者の銀獅子フロォだ。」
「はじめまして、フロォ殿。私はエルフ村の長、フィロ」
「あっしはドワーフ族の族長ボンディ」
「ども、フロォです。」
ひとまず座れと示されフロヒオンはジョーカーの隣りに腰を下ろし、あー、何だかめんどーな予感がする。と、頭を掻く。
「フロォ、北の帝国がきな臭い。温厚なルドルト皇帝にしては些か信じられないが。帝国軍の軍隊が我が国の国境にある村、ドワーフ族やエルフ族の暮らす村に侵攻。村を荒らし、ドワーフ族の名刀と名剣の作り手である鍛冶師や見目の良い若いエルフの治癒術師を拉致すると言う愚行を行ったそうだ。」
「何を考えてるんだ帝国は…」
エルフやドワーフはこの地方では少数民族ではあるが、遥南の地にはちゃんとドワーフの国があり、そのお隣にはエルフの国、公国が存在する。
目の前の彼らはそのみなみにある遠方の国から移り住んだこの国の民だ。
我が国には南には無い薬草や鉱石が存在する。この国にある聖地の恩恵である水を求めて移り住んできたのだ。
二国は彼等が移民をして来る際に、それらの使用許可と彼等の人権保護などを求めてきた。
ドワーフ国からは武器を、エルフの公国からは希少な薬などを貿易の品として自国民としての権利を与える約束を交わしている。
おかげで、閉鎖的だった薬草と医療の先進国と武器作りのエキスパートが数多くいる国との友好を結ぶ事ができた。
「依頼って連れ去られた彼等の救出?」
「いえ、連れ去られた者達は里の若者達の手で全て救出しております。」
「は?……え?もう救出済なの?じゃなんの依頼?」
「見れば早い。コレだ。」
カチャリとジョーカーがテーブルの上に禍々しい剣を置いた。
霊鬼魔剣─この剣で斬られた者はサラサラと砂となり、崩れ落ち。残された魂は霊鬼となってしまう。魔を生み出す剣である。
「何、この魔剣……ヤバすぎだろ」
「これ(霊鬼魔剣)と対として存在する、霊鬼となった魂を斬る事が出来る唯一の魔剣、霊弑魔剣と言う剣を奪われたらしい。」
「ん?でもこの霊鬼魔剣はここにある訳だし」
「奴らはエルフとドワーフを連れ去る際に近隣の街で数名切り斬り捨てている。斬り捨てる際に霊鬼魔剣を使っていたそうだ。」
「…………つまり」
「辺境の地にて霊鬼が数体生まれ、暴れております!この剣を作り出したのはワシの曽祖父で、その頃既に曽祖父は狂うておった。出来上がった魔剣はすぐに始末しようとしたんだがどうやっても折れず、溶かそうとしても全く溶けない。
仕方なく我等は地下に隠す事にしたのだが。」
「見つかってしまった。って事は帝国軍の中には鑑定士がいたんだろうな。」
フロヒオンはひとまずコンスタンティナが言いそうな言葉を思い浮かべ白目を剥きながら立ち上がった。
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