31 / 60
2章.転生
6.
しおりを挟む
「ユウ!!本当にラウルくんから匂いがするの?血の匂いとかご飯の匂いとかじゃなく?」
立ち上がって大きな声で詰め寄られてびっくりする。
「…うん。何だかいい匂い。ずっと一緒にいたいなと思うような匂い。」
まさかと言いつつ椅子に座った。
「あいつが…ユウの運命の番…」
運命の番?まさかこの世界にもそんなものがあるの。晴一じゃない人なのに。ショックだった。
「でも、ラウルくんはそんの感じじゃなかったような。」
僕だけが感じてる?前世と逆だ。しかもラウルさんは感じが悪い。ママにもあんな態度だし。
「運命の番は絶対結ばれないといけないの?僕は誰とも一緒にはなりたくない。」
「ユウ、それは目が見えないから?」
晴一じゃないからって言っても混乱するよね。
「目が見えないからとかじゃないけど、僕は…誰も好きになりたくないんだ。一生1人でいい。でも、周りに迷惑かけるだけだね。仕事もできないと思うし。」
「獣人はね、番以外結ばれることはないんだよ。本能が強いから。同じ獣人同士でもなくても番になることもあるし。もし本当にラウルくんが番だったら絶対に結ばれる。何故ラウルくんが感じないかわからないけど。」
もしかしたら僕の勘違いかも。
「まだ、ユウは子供だからゆっくりでいいと思うよ。焦る必要もないからね。」
「パパとママは運命の番?」
「そうだよ。獣人は寿命が長いからね。それでも出会わない人もいるんだ。僕達は早く出会えた。50年位前に出会ってユウはやっと出来た子供なんだよ。だからまだ結婚はしないでほしいな。」
結婚はしないと言ってるのにやっぱり運命の番は絶対なんだ。前世でも運命に振り回された僕は晴一以外考えられない。晴一には感じなかった匂い。僕は逆らえることは出来ないのかな。藤崎さんみたいに…
「僕はパパとママの子供でずっといたい。結婚なんかしない。」
抱き締められる。
「ずっと僕達の子供だよ。」
「うん。パパもママも大好き。」
「ありがとう。僕達の子供に産まれてきてくれて。」
僕は今すごく幸せだ。
「そういえばラウルさんが言ってた契約って何?危険ってママ言ってたけど。」
「ラウルの得意な魔法は闇だよ。しかも火、水、風、土も。僕が知る限り魔法使える者の中でも一番強い。」
「パパより?」
「うん。闇魔法使える人は少ないんだ。光魔法よりもね。闇魔法はね、契約が出来る。契約は色々なものがあってさっきラウルが言っていたのは契約者の受けるあらゆる災難を、代わりに受けることが出来る契約。」
あらゆる?全部ってことだよね。
「もし僕が溺れたら?」
「ラウルが溺れる。」
「もし僕が刺されたら?」
「ラウルが刺される。」
そんなの頼めるはずがないよ。ありえない。
「刺されるってナイフがラウルさんに飛んでいくの?」
「刺されるのはユウだよ。痛みや傷はラウルが受けるんだ。溺れたらユウは水の中にいるけど、苦しいのはラウルだからその間に逃げ出せるでしょ。」
傷を受けてるのがわかってて、苦しむのがラウルさん?そんなのお願いできるはずない。
「そんな契約結べないよ。」
「そうだね。ママも嫌だなぁ。ラウルくんは何かある時その契約を結ぶんだ。王の護衛とかね。強いから契約しても大丈夫らしいけど。傷付くのがわかってて契約は結べないよね。」
「うん。」
「ユウはママが守るからね。それとこれから色々勉強していこう。ユウに教えてないことあるってわかったし王都にも行ってみようか。ユウの属性のことも調べたいし。」
「ママ僕、12歳になったら学園に入るの?」
「難しいと思う。寮生活だしね。その代わり家庭教師を雇うよ。僕達の後輩がいるんだ。ちょっと落ち着きないけど教えるのは上手だから。」
「わかった。頑張る。でも、ママ…パパ大丈夫かなぁ…。」
「エヴァルドは強いよ。エヴァルドは自分のことより他の人を優先しちゃうから心配だけどね。きっとすぐに帰ってくるから。大丈夫。」
ママがそう言うんだったらきっと大丈夫なんだろう。
「さぁ、今日は色々あったから疲れたでしょ。お昼ご飯にしようか。遅くなっちゃたけど。」
それからママと一緒にご飯を作って食べた。疲れていたのかいつの間にか眠ってしまった。あの声は聞こえなかった。
立ち上がって大きな声で詰め寄られてびっくりする。
「…うん。何だかいい匂い。ずっと一緒にいたいなと思うような匂い。」
まさかと言いつつ椅子に座った。
「あいつが…ユウの運命の番…」
運命の番?まさかこの世界にもそんなものがあるの。晴一じゃない人なのに。ショックだった。
「でも、ラウルくんはそんの感じじゃなかったような。」
僕だけが感じてる?前世と逆だ。しかもラウルさんは感じが悪い。ママにもあんな態度だし。
「運命の番は絶対結ばれないといけないの?僕は誰とも一緒にはなりたくない。」
「ユウ、それは目が見えないから?」
晴一じゃないからって言っても混乱するよね。
「目が見えないからとかじゃないけど、僕は…誰も好きになりたくないんだ。一生1人でいい。でも、周りに迷惑かけるだけだね。仕事もできないと思うし。」
「獣人はね、番以外結ばれることはないんだよ。本能が強いから。同じ獣人同士でもなくても番になることもあるし。もし本当にラウルくんが番だったら絶対に結ばれる。何故ラウルくんが感じないかわからないけど。」
もしかしたら僕の勘違いかも。
「まだ、ユウは子供だからゆっくりでいいと思うよ。焦る必要もないからね。」
「パパとママは運命の番?」
「そうだよ。獣人は寿命が長いからね。それでも出会わない人もいるんだ。僕達は早く出会えた。50年位前に出会ってユウはやっと出来た子供なんだよ。だからまだ結婚はしないでほしいな。」
結婚はしないと言ってるのにやっぱり運命の番は絶対なんだ。前世でも運命に振り回された僕は晴一以外考えられない。晴一には感じなかった匂い。僕は逆らえることは出来ないのかな。藤崎さんみたいに…
「僕はパパとママの子供でずっといたい。結婚なんかしない。」
抱き締められる。
「ずっと僕達の子供だよ。」
「うん。パパもママも大好き。」
「ありがとう。僕達の子供に産まれてきてくれて。」
僕は今すごく幸せだ。
「そういえばラウルさんが言ってた契約って何?危険ってママ言ってたけど。」
「ラウルの得意な魔法は闇だよ。しかも火、水、風、土も。僕が知る限り魔法使える者の中でも一番強い。」
「パパより?」
「うん。闇魔法使える人は少ないんだ。光魔法よりもね。闇魔法はね、契約が出来る。契約は色々なものがあってさっきラウルが言っていたのは契約者の受けるあらゆる災難を、代わりに受けることが出来る契約。」
あらゆる?全部ってことだよね。
「もし僕が溺れたら?」
「ラウルが溺れる。」
「もし僕が刺されたら?」
「ラウルが刺される。」
そんなの頼めるはずがないよ。ありえない。
「刺されるってナイフがラウルさんに飛んでいくの?」
「刺されるのはユウだよ。痛みや傷はラウルが受けるんだ。溺れたらユウは水の中にいるけど、苦しいのはラウルだからその間に逃げ出せるでしょ。」
傷を受けてるのがわかってて、苦しむのがラウルさん?そんなのお願いできるはずない。
「そんな契約結べないよ。」
「そうだね。ママも嫌だなぁ。ラウルくんは何かある時その契約を結ぶんだ。王の護衛とかね。強いから契約しても大丈夫らしいけど。傷付くのがわかってて契約は結べないよね。」
「うん。」
「ユウはママが守るからね。それとこれから色々勉強していこう。ユウに教えてないことあるってわかったし王都にも行ってみようか。ユウの属性のことも調べたいし。」
「ママ僕、12歳になったら学園に入るの?」
「難しいと思う。寮生活だしね。その代わり家庭教師を雇うよ。僕達の後輩がいるんだ。ちょっと落ち着きないけど教えるのは上手だから。」
「わかった。頑張る。でも、ママ…パパ大丈夫かなぁ…。」
「エヴァルドは強いよ。エヴァルドは自分のことより他の人を優先しちゃうから心配だけどね。きっとすぐに帰ってくるから。大丈夫。」
ママがそう言うんだったらきっと大丈夫なんだろう。
「さぁ、今日は色々あったから疲れたでしょ。お昼ご飯にしようか。遅くなっちゃたけど。」
それからママと一緒にご飯を作って食べた。疲れていたのかいつの間にか眠ってしまった。あの声は聞こえなかった。
25
あなたにおすすめの小説
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻改稿版を他サイトにて投稿公開中です。
愛する公爵と番になりましたが、大切な人がいるようなので身を引きます
まんまる
BL
メルン伯爵家の次男ナーシュは、10歳の時Ωだと分かる。
するとすぐに18歳のタザキル公爵家の嫡男アランから求婚があり、あっという間に婚約が整う。
初めて会った時からお互い惹かれ合っていると思っていた。
しかしアランにはナーシュが知らない愛する人がいて、それを知ったナーシュはアランに離婚を申し出る。
でもナーシュがアランの愛人だと思っていたのは⋯。
執着系α×天然Ω
年の差夫夫のすれ違い(?)からのハッピーエンドのお話です。
Rシーンは※付けます
届かない「ただいま」
AzureHaru
BL
いつも通りの変わらない日常のはずだった。
「行ってきます。」と言って出て行った貴方。1日が終わる頃に「ただいま。」と「おかえり。」を笑顔で交わすはずだった。でも、その言葉はもう貴方には届かない。
これは「優しさが奪った日常」の物語。
【完結】選ばれない僕の生きる道
谷絵 ちぐり
BL
三度、婚約解消された僕。
選ばれない僕が幸せを選ぶ話。
※地名などは架空(と作者が思ってる)のものです
※設定は独自のものです
※Rシーンを追加した加筆修正版をムーンライトノベルズに掲載しています。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
燃え尽きた貴族が10年後療養してたら元婚約者に娶られてしまいまして
おげんや豆腐
BL
月の獅子に愛されし国アスランにおいて、建国から仕える公爵家には必ず二人の男子が生まれた。
兄弟はそれぞれ違った成長をする。
兄には替えの効かない無二の力を、弟は治癒とそれに通ずる才覚に恵まれると伝えられている
そしてアスランにおいて王族が二度と癒えぬ病魔に侵された際には、公爵家の長男はその力を行使し必ず王族を護ることを、初代国王と契約を結んだ。
治療魔術の名門に生まれ、学園卒業間近の平凡な長男ニッキー
優秀な弟であるリアンからは来損ないと蔑まれて、時にぞんざいな扱いをされながらもそんな弟が可愛いなと思いながらのんびり過ごし、騎士になった逞しい婚約者とたまに会いながらマイペースに学園生活をおくっていたのだが、突如至急帰って来てほしいと父からの手紙が届いた事により緩やかな生活は終わりを迎える
終わりへと向かい、終わりからはじまる、主人公が幸せへとのんびりと一歩一歩進むお話
ハッピーエンドです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる