16 / 45
15
しおりを挟む
15
ドアの扉の向こうから聞こえる声が気になった3人は
目配らせをして、エリーゼから扉の先へ進みました。
エリーゼは、無事に扉の先に行けたことに、
ほっと胸をなで下ろしながら、
アンナとレナードを見て、ニヤリと笑い二人を手招きしました。
アンナは、ビクビクと扉をくぐり
レナードは、あたふたとしながらも扉をくぐりました。
3人は耳を澄まして下の階の音や声を聞きました。
「エリーゼを出せ!」
としつこく男の声が聞こえます。
エリーゼは「はぁ~」軽くため息をついて、
「どうやら、私を呼んでいるみたいね。
このままだと職員達がかわいそうだから下へ行って話を聞いてきます」
エリーゼは、扉の前でギルドの入り口を強く、イメージしました。
そしてエリーゼは扉を開けて、薬師ギルドの自室の入り口のドアから、
薬師ギルドの正面玄関の扉から中へ入り、他の2人もそれに続き薬師ギルドに入りました。
「どちら様ですか、大きな声で私を呼びますのは?
私に会いたいなら、きちんとアポイントを取ってください」
とぴしゃりと言った先にいたのは、
エウゲン王子だった!
エリーゼは今日2度目のため息をしました。
職員に対して大声で叫ぶエウゲンに
「殿下。私に何かご用ですか?」
と尋ねました。
「おお!愛しのエリーゼ!!
どうか俺の頼みを聞いてくれないか?」
(愛しのエリーゼ!って、いつから私たちは付き合っているのよ!
殿下は妄想癖でもあるのかしら?
精霊達の嫌な気配や嫌な感じは本当にあっているのね。
トロールやコブリンに好かれたから残念王子になったのか。
残念王子だから、トロールやコブリンにすかれたのか・・・
血筋最高、見た目イケメン、中身残念
中身も良ければすぐにでも、すぐにくっ付くのに・・・)
エリーゼがそう考えていると
エウゲンの言葉に対して嫌な素振りを見せながら、アンナが
「いくらこの国の王子だからといっても、理不尽な事は許しませんよ」
一国の王子に対してこんな態度と言葉は、不敬なのだが、エウゲンは
目をキラキラさせてアンナを見ている。
「殿下。お話を伺いますが、私にも出来ることと出来ないことがございますので
お望みのままと言うわけにはいかないこともありますが、よろしいでしょうか?」
「なに、難しいことではない。
だが、エリーゼしか出来ないことだ」
とエウゲンは、エリーゼにお尻を突き出した。
エリーゼ達3人はもちろん、ここのギルドにいる全員が、背中に悪寒を感じたとき
「エリーゼ。俺を思いっきり罵って、お尻を蹴ってくれ!!!」
俺は、エリーゼに罵られたり、冷たい目で見られたりすると
気持ちが良くなるん・・・」
と言い終わる前に
アンナが、
「この変態王子~っ!!!!!!!!!!!」
と叫びながら、思いっきりお尻を蹴った
「うふ~ん。うんうん いい いい」
と王子は歓喜の声をあげてギルドから出て行ってしまった。
エウゲンを蹴って気持ち良くするというのが、望みであったなら
それは、エリーゼだけでなくアンナでも可能でした・・・
「「「「・・・ ・・・ ・・・」」」」
ここにいる全員が無言のまま固まってしまった。
(え! 王子は何しに来たの?あんなのが王子でこの国大丈夫なの?
何かすごく怖いんだけど・・・
私のまとわり着くのは、頭の悪い人とか変態さんばかりなの?
私はこの先、変態さんばかりに追いかけられて
普通に恋愛できないの?)
エリーゼは鳥肌を立てながら考えていた・・・
ドアの扉の向こうから聞こえる声が気になった3人は
目配らせをして、エリーゼから扉の先へ進みました。
エリーゼは、無事に扉の先に行けたことに、
ほっと胸をなで下ろしながら、
アンナとレナードを見て、ニヤリと笑い二人を手招きしました。
アンナは、ビクビクと扉をくぐり
レナードは、あたふたとしながらも扉をくぐりました。
3人は耳を澄まして下の階の音や声を聞きました。
「エリーゼを出せ!」
としつこく男の声が聞こえます。
エリーゼは「はぁ~」軽くため息をついて、
「どうやら、私を呼んでいるみたいね。
このままだと職員達がかわいそうだから下へ行って話を聞いてきます」
エリーゼは、扉の前でギルドの入り口を強く、イメージしました。
そしてエリーゼは扉を開けて、薬師ギルドの自室の入り口のドアから、
薬師ギルドの正面玄関の扉から中へ入り、他の2人もそれに続き薬師ギルドに入りました。
「どちら様ですか、大きな声で私を呼びますのは?
私に会いたいなら、きちんとアポイントを取ってください」
とぴしゃりと言った先にいたのは、
エウゲン王子だった!
エリーゼは今日2度目のため息をしました。
職員に対して大声で叫ぶエウゲンに
「殿下。私に何かご用ですか?」
と尋ねました。
「おお!愛しのエリーゼ!!
どうか俺の頼みを聞いてくれないか?」
(愛しのエリーゼ!って、いつから私たちは付き合っているのよ!
殿下は妄想癖でもあるのかしら?
精霊達の嫌な気配や嫌な感じは本当にあっているのね。
トロールやコブリンに好かれたから残念王子になったのか。
残念王子だから、トロールやコブリンにすかれたのか・・・
血筋最高、見た目イケメン、中身残念
中身も良ければすぐにでも、すぐにくっ付くのに・・・)
エリーゼがそう考えていると
エウゲンの言葉に対して嫌な素振りを見せながら、アンナが
「いくらこの国の王子だからといっても、理不尽な事は許しませんよ」
一国の王子に対してこんな態度と言葉は、不敬なのだが、エウゲンは
目をキラキラさせてアンナを見ている。
「殿下。お話を伺いますが、私にも出来ることと出来ないことがございますので
お望みのままと言うわけにはいかないこともありますが、よろしいでしょうか?」
「なに、難しいことではない。
だが、エリーゼしか出来ないことだ」
とエウゲンは、エリーゼにお尻を突き出した。
エリーゼ達3人はもちろん、ここのギルドにいる全員が、背中に悪寒を感じたとき
「エリーゼ。俺を思いっきり罵って、お尻を蹴ってくれ!!!」
俺は、エリーゼに罵られたり、冷たい目で見られたりすると
気持ちが良くなるん・・・」
と言い終わる前に
アンナが、
「この変態王子~っ!!!!!!!!!!!」
と叫びながら、思いっきりお尻を蹴った
「うふ~ん。うんうん いい いい」
と王子は歓喜の声をあげてギルドから出て行ってしまった。
エウゲンを蹴って気持ち良くするというのが、望みであったなら
それは、エリーゼだけでなくアンナでも可能でした・・・
「「「「・・・ ・・・ ・・・」」」」
ここにいる全員が無言のまま固まってしまった。
(え! 王子は何しに来たの?あんなのが王子でこの国大丈夫なの?
何かすごく怖いんだけど・・・
私のまとわり着くのは、頭の悪い人とか変態さんばかりなの?
私はこの先、変態さんばかりに追いかけられて
普通に恋愛できないの?)
エリーゼは鳥肌を立てながら考えていた・・・
174
あなたにおすすめの小説
【完結】追放された子爵令嬢は実力で這い上がる〜家に帰ってこい?いえ、そんなのお断りです〜
Nekoyama
ファンタジー
魔法が優れた強い者が家督を継ぐ。そんな実力主義の子爵家の養女に入って4年、マリーナは魔法もマナーも勉学も頑張り、貴族令嬢にふさわしい教養を身に付けた。来年に魔法学園への入学をひかえ、期待に胸を膨らませていた矢先、家を追放されてしまう。放り出されたマリーナは怒りを胸に立ち上がり、幸せを掴んでいく。
【完結】真の聖女だった私は死にました。あなたたちのせいですよ?
時
恋愛
聖女として国のために尽くしてきたフローラ。
しかしその力を妬むカリアによって聖女の座を奪われ、顔に傷をつけられたあげく、さらには聖女を騙った罪で追放、彼女を称えていたはずの王太子からは婚約破棄を突きつけられてしまう。
追放が正式に決まった日、絶望した彼女はふたりの目の前で死ぬことを選んだ。
フローラの亡骸は水葬されるが、奇跡的に一命を取り留めていた彼女は船に乗っていた他国の騎士団長に拾われる。
ラピスと名乗った青年はフローラを気に入って自分の屋敷に居候させる。
記憶喪失と顔の傷を抱えながらも前向きに生きるフローラを周りは愛し、やがてその愛情に応えるように彼女のほんとうの力が目覚めて……。
一方、真の聖女がいなくなった国は滅びへと向かっていた──
※小説家になろうにも投稿しています
いいねやエール嬉しいです!ありがとうございます!
【完結】期間限定聖女ですから、婚約なんて致しません
との
恋愛
第17回恋愛大賞、12位ありがとうございました。そして、奨励賞まで⋯⋯応援してくださった方々皆様に心からの感謝を🤗
「貴様とは婚約破棄だ!」⋯⋯な〜んて、聞き飽きたぁぁ!
あちこちでよく見かける『使い古された感のある婚約破棄』騒動が、目の前ではじまったけど、勘違いも甚だしい王子に笑いが止まらない。
断罪劇? いや、珍喜劇だね。
魔力持ちが産まれなくて危機感を募らせた王国から、多くの魔法士が産まれ続ける聖王国にお願いレターが届いて⋯⋯。
留学生として王国にやって来た『婚約者候補』チームのリーダーをしているのは、私ロクサーナ・バーラム。
私はただの引率者で、本当の任務は別だからね。婚約者でも候補でもないのに、珍喜劇の中心人物になってるのは何で?
治癒魔法の使える女性を婚約者にしたい? 隣にいるレベッカはささくれを治せればラッキーな治癒魔法しか使えないけど良いのかな?
聖女に聖女見習い、魔法士に魔法士見習い。私達は国内だけでなく、魔法で外貨も稼いでいる⋯⋯国でも稼ぎ頭の集団です。
我が国で言う聖女って職種だからね、清廉潔白、献身⋯⋯いやいや、ないわ〜。だって魔物の討伐とか行くし? 殺るし?
面倒事はお断りして、さっさと帰るぞぉぉ。
訳あって、『期間限定銭ゲバ聖女⋯⋯ちょくちょく戦闘狂』やってます。いつもそばにいる子達をモフモフ出来るまで頑張りま〜す。
ーーーーーー
ゆるふわの中世ヨーロッパ、幻の国の設定です。
完結まで予約投稿済み
R15は念の為・・
婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?
Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」
私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。
さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。
ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
「魔道具の燃料でしかない」と言われた聖女が追い出されたので、結界は消えます
七辻ゆゆ
ファンタジー
聖女ミュゼの仕事は魔道具に力を注ぐだけだ。そうして国を覆う大結界が発動している。
「ルーチェは魔道具に力を注げる上、癒やしの力まで持っている、まさに聖女だ。燃料でしかない平民のおまえとは比べようもない」
そう言われて、ミュゼは城を追い出された。
しかし城から出たことのなかったミュゼが外の世界に恐怖した結果、自力で結界を張れるようになっていた。
そしてミュゼが力を注がなくなった大結界は力を失い……
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる